警告!
この記事の内容の少なくとも一部は『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』からの情報です。この記事の中にはネタバレがあります。 |
アイビー・ワリントンは、イギリスの半純血の魔女であり、2008年にホグワーツ魔法魔術学校に入学した人物である。彼女はひときわ優れた魔法の使い手で、ホグワーツに入る前から多くの高度な呪文を学んでいた[2]。
経歴[]
ホグワーツ入学以前(1997年~2008年)[]
アイビーは魔女あるいはスクイブの母とマグルの父のもとに生まれた。彼女は父方でなく母方の姓を引き継いだ。同居していた外祖母は魔女だった。 アイビーには双子の姉ウィニフレッドがいた。姉は怒りで魔法が制御できなくなることがあった。
ある時期までアイビーはひそかに家で妖精を飼育していた。母は彼女にそれを捨てるようにいったが、外祖母が彼女の部屋に妖精をかくまってくれた[7]。
遅くともホグワーツ入学直前までには母はアイビーの家族ではなくなっていた。アイビーは父と祖母と双子の姉と暮らしていた[8]。一家はおそらくデボン州のオッタリー・セント・キャッチポール、またはその付近で生活していた[9]。
ウィニフレッドの消失[]
ウィニフレッドの魔力の暴走が誰かを傷つけることを危惧した父は彼女のホグワーツ入学を許さなかったため、妹のアイビーはそのことを悲しんだ。
妹だけがホグワーツに通えることを羨んだウィニフレッドは、消失呪文で妹の鞄を消して入学を妨害しようとしたが、手違いで自分を消してしまった。
アイビーは姉の消失に強い精神的ダメージを負い、祖母によって姉の存在ごと事故の記憶を忘却させられた[8]。
ホグワーツ在学時代(2008年~)[]
アイビーは2008年にホグワーツ魔法魔術学校に入学した[1]。アイビーは欠落のためにしばしば自分を見失うようになっていた。組分け儀式の直前、彼女は姿をくらましたが、最終的には氏名不詳の2000年代のホグワーツ生とダニエル・ペイジに発見され、彼らと同じ寮に組み分けされた。
2年目のクリスマス[]
2年目のクリスマス、アイビーは虚脱したようすで大広間のテーブルについていた。友人にそれを指摘されると、姉のことを考えていただけだと彼女は答えた。友人はウィニフレッドはいつか戻ってくると励まし、アイビーもそれに同意した[10]。
そこへダニエルが現れ、「本物の雪合戦」に2人を誘った。アイビーは後で行くと言い残し、大広間を去った。ダニエルは友人にアイビーのようすについて尋ね、その訳を知ると何かを思いついたように言葉をいくつか洩らし、自分も友人を置いて大広間を去った[10]。
天文台の塔でダニエルはアイビーを見つけた。ダニエルはアイビーにプレゼントを見せたが、彼女は今はプレゼントを開ける気分ではないと断った。これがウィニフレッド宛てのプレゼントだとしたらどうだとダニエルに聞かれると、アイビーはそれ(その冗談)は面白くないと返した。ダニエルはこれは冗談ではないと言って、消失呪文でこのプレゼントをウィニフレッドに贈るというアイデアを打ち明けた。奇妙な思いつきではあるが、そうすればアイビーが姉との繋がりをもっとよく感じられるかもしれないとダニエルは言い、試してみても害はないだろうと付け加えた[10]。
ダニエルはマクゴナガル校長に協力の下、友人たちからアイビーと出会ったときの「記憶」を収集していた。こうすればウィニフレッドはアイビーの友人たちのことを、きっとアイビーと同じように知れるだろうと彼は話し、アイビーは涙ぐんだ。
プレゼントが消失したあと、ダニエルはプレゼントが届いたかどうか自分たちには知ることができない、でも、と言って口ごもった。するとアイビーが、でもそれは重要なことではないと続けた[10]。
性格と嗜好[]
アイビーは明朗で勇敢、外交的な人物であり、友人のためなら規則を破ることもいとわなかった[2]。彼女は学校でのいじめを嫌い[2]、マグルへの侮蔑的な発言をとがめる[11]など正義感を持ち合わせていた。
幼く見える容姿とは対照的に彼女の実力は折り紙付きであり、呪文の分野においては天才とされ[4]、彼女もそのような自己の能力を証明することを好んでいた[2]。
アイビーは食事そのものを好んでいたが、祖母のつくるオリーボーレンはとりわけ好きだった[12]。
彼女は魔法の行使や決闘、そしてホグワーツ城内の探索を好んでいたが[2]、校内で迷子になることがあった[13]。また彼女にはトランス状態に陥る傾向があった[2]。
身体描写[]
アイビーは顔の半分がやや隠れる長い白銀色の髪と純紫の瞳[4]、青白い肌をしていた。
彼女は幼げで[4]かわいらしい容姿の女生徒として知られていた[14]。ホグワーツの生徒の中には彼女の容姿を目的に近づこうとする者もいた[14]。
彼女の容姿は瞳を除けば姉とまったく違わなかった。
魔法能力と技術[]
- 呪文学:アイビーは呪文の使用に長けており、浮遊術や武装解除呪文を難なく使うことができた。また彼女は有体の守護霊を作り出すことができた[2]。これはホグワーツの生徒としては非常に優れた技能だった。[15]
- 変身術:アイビーは荷物や人間大の大きさの甲冑を消失呪文を使って消すことができた[11]。
所持品[]
- 妖精:幼少期アイビーはこの妖精を手に入れたが、母親は飼育を許可せず、駆除するように言いつけた。祖母はアイビーがこの妖精を部屋に隠すことを許した。
- 杖:アイビーは桜とドラゴンの心臓の琴線から成る12½インチの杖を持っていた[2]。
- ペンダント:アイビーは銀色のペンダントを常に首に掛けていた。この中には祖母によって彼女から抜き取られたウィニフレッドに関する記憶が入っていた[8]。
人間関係[]
家族[]
ウィニフレッドはアイビーの双子の姉だった。アイビーはしばしば彼女をウィニーと呼んだ。教授に相談して父の考えを変えさせると姉に約束したことや、姉の消失に著しい精神的ダメージを受けたことを鑑みると、アイビーはおそらく姉のことを愛していた。しかしウィニフレッドは彼女を信頼していなかった。
カサンドラ・ヴォール[]
カサンドラとアイビーはお互いを嫌っており[16][17]、しばしばカサンドラはアイビーや彼女の友人に嫌がらせを行った。
1年生のとき、アイビーはカサンドラのダニエルへの侮辱を撤回させようとした[11]。二人は杖で戦い始め、アイビーはカサンドラの杖を消そうとエバネスコを放ったが、狙いが外れて鉄の甲冑が丸々消失したためカサンドラはアイビーが自分を消そうとしたと思い怯えた。
その後氏名不詳の2000年代のホグワーツ生に勧められてアイビーはカサンドラに和解を申し込んだが、彼女は「あなたのような友達はいらない」と言い放ち、それからアイビーの方向音痴さを再び嘲笑した。アイビーは狼狽し、「ダニエルが正しかった、あなたはただ……意地悪なんだ」と言ってその場を走り去った[18]
舞台裏[]
- アイビー・ワリントンの声はアメリカ人声優のエデン・リーゲルが演じている。
- アイビー・ワリントンが組み分けされる寮はダニエル・ペイジとロッティー・ターナー同様プレイヤーキャラクターに準ずる。
- コンセプトアートとボガードのアイビーはレイブンクローのローブを着用している。またゲーム開発初期のアイビーとダニエルはプレイヤーの所属寮にかかわらずスリザリンだった。
- アイビーはカシウス・ワリントンと親戚であった可能性がある。
- 彼女とウィニフレッドは父方でなく母方の姓を引き継いだことで知られるキャノン初のキャラクターである。魔法の覚醒リリースの2年後に発売されたホグワーツ・レガシーには母方のブラック姓を継いだアルテミシア・ブラックが登場した。アルテミシアの父親はアイビーとウィニフレッドの父親同様マグルである。
- ヘッドライターのロブ・デボードはこのゲームのトリオ(プレイヤー、アイビー、ダニエル)がゴールデン・トリオの映し鏡のような存在であることを示唆した。
- ゲームの開発初期段階ではアイビーは50年以上前の生徒だった。
- 初期の中国クローズドβテストではワリントン姉妹の長幼は逆であり、またホグワーツに行くことが許されなかった子供はアイビーだった。
- アイビーの守護霊パグ犬と好物オリーボーレンはどちらもオランダに関連している。
- アイビーの守護霊パグ犬とダニエルの守護霊黒猫はどちらもヘッドライターのデボードが飼育していた動物である。
- ハリー・ポッターシリーズの主人公ハリーの親友ロン・ウィーズリーの守護霊は原作者ローリングが以前飼育していたジャックラッセルテリアである。ローリングはこの設定を「非常に感傷的なものである」とコメントしている
登場作品[]
- ハリー・ポッター:魔法の覚醒(初登場)
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 《哈利波特:魔法觉醒》安卓&iOS双平台魔法测试进行中,开启霍格沃茨的学习之旅 "游戏故事时间设定在霍格沃茨大战十年之后"
- ↑ 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 ハリー・ポッター:魔法の覚醒 - アイビー・ワリントンのキャラクタープロフィール
- ↑ "World Exclusive Interview with J K Rowling," South West News Service, 8 July 2000 - "Hogwarts just serves Britain and Ireland"
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 ハリー・ポッター:魔法の覚醒【公式】- Twitter "入学式は欠席。白銀の長い髪で顔の半分を隠し、髪の下に純紫の瞳。 幼く見えるが、その実力は折り紙付き。"
- ↑ 中文字幕において"姐姐"(姉)の表記が確認できる[1]
- ↑ ハリー・ポッター:魔法の覚醒 - 1年目4章
- ↑ 禁じられた森のアイビー・ワリントンのダイアローグ
- ↑ 8.0 8.1 8.2 ハリー・ポッター:魔法の覚醒 - 1年目5章
- ↑ ワリントン家の双子に関する『クィブラー』の記事には"The Local Girl Make Sister Disappear to Keep Her Out of Hogwarts"と記されている。同誌の編集と発行をおこなうゼノフィリウス・ラブグッドはオッタリー・セント・キャッチポールの住人である。(この画像を参照)
- ↑ 10.0 10.1 10.2 10.3 ハリー・ポッター:魔法の覚醒 - [2021年のクリスマスイベント]
- ↑ 11.0 11.1 11.2 ハリー・ポッター:魔法の覚醒 - 1年目3章
- ↑ ハリー・ポッター:魔法の覚醒 - 东方晚宴
- ↑ ハリー・ポッター:魔法の覚醒 - 1年目1章
- ↑ 14.0 14.1 ハリー・ポッター:魔法の覚醒 -禮堂晚宴
- ↑ Writing by J. K. Rowling: "Patronus Charm" at 魔法ワールド
- ↑ HarryPotter:Magic Awakened - Ivy Warrington character profile
- ↑ HarryPotter:Magic Awakened - Cassandra Vole character profile
- ↑ ハリー・ポッター:魔法の覚醒 - 1年目サブストーリー『カサンドラ』