"鍵がかかったドアを通る方法は魔法界にはいくつもある。(たとえば「炎の呪文」、穴掘り呪文、「粉々呪文」など)しかし人目を忍んでどこかに出入りするには、鍵開けの呪文が強い味方となる" —「基本呪文集」でのイントロダクション [出典]
アロホモラ、開錠呪文とは扉や窓などの物体の鍵を開けるチャームである。コロポータスによってかけられた鍵を開けることもできるため、コロポータスの反対呪文として機能する。対アロホモラ呪文は、鍵のかかった物体にアロホモラがかかるのを防ぐことができる。「泥棒の強い味方」(Thief's Friend)として知られている。
歴史[]
アロホモラの起源はアフリカにあり、泥棒の強い味方と呼ばれた。この呪文を使える人物として最初に知られているのがいにしえのアフリカの賢者である。彼は17世紀、アフリカへ逃亡していた盗っ人エルドン・エルズリックルにこの呪文を教えた。エルズリックルはイギリスに戻り、ロンドンのマグルや魔法使いの家で盗みを働いた。まれに魔法使いの家へ侵入し、昔の仲間の魔法使いに出くわすことがあったが、その際には見逃してもらう代わりにアロホモラを教えた。その結果、アロホモラはロンドン中に広まった。その後 ブラグドン・ブレイが「対アロホモラ呪文」を発明した。
アロホモラが発見される前に、最も人気だった鍵を開ける呪文は「ポータベルト」であった。ポータベルトは扉の鍵をバラバラにし、たまに鍵を入れる場所に煙を吹く穴を残すことがあった。ポータベルトの前によく使われていたのが「オープン・セサミ」(開けゴマ)である。この呪文は扉を蝶番から引き離しバラバラし、扉は薪となってしまう。これらはアロホモラよりも原始的な呪文であり、巧妙に鍵を開けることはできなかった。
アロホモラは、「基本呪文集(一学年用)」の第七章に掲載されている。また、呪文の本はホグワーツの図書室にある。アロホモラは、ホグワーツ魔法魔術学校の呪文学で1年目に教えられ、初めて生徒が習得する呪文の一つである。
使える人物[]
関連項目[]
舞台裏[]
- アロホモラ・デュオはこの呪文の強力なバージョンである。しかし、『炎のゴブレット (ゲーム)』にて完成版からカットされた。
- 『秘密の部屋 (ゲーム)』(GC、Xbox、PS2版)では機械仕掛けの鍵にのみ使えることになっている。このゲーム以外では、魔法の鍵にもコロポータスによる鍵にも使われている。
- 日本語訳としては「アロホモラ」と「アロホモーラ」が使われている。
登場作品[]
- ハリー・ポッターと賢者の石 (初登場)
- ハリー・ポッターと賢者の石 (映画)
- ハリー・ポッターと賢者の石 (ゲーム)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 (言及のみ)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 (映画) (おそらく登場)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 (ゲーム) (PS1版を除く)
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (映画)
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (ゲーム) (PC、GBA版のみ)
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット (ゲーム) (GBA、DS版のみ)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (映画)
- ハリー・ポッターと謎のプリンス
- ハリー・ポッターと死の秘宝
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 (ゲーム)
- ハリー・ポッターと呪いの子
- ハリー・ポッターと呪いの子 (舞台)
- ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 映画オリジナル脚本版
- ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
- レゴ ハリー・ポッター 第1章-第4章 (DS、PSP版のみ)
- Harry Potter: Spells
- ハリー・ポッター カードゲーム
- ポッターモア
- ブック オブ スペルズ
- ファンタスティック・ビーストと魔法使いの事件簿
- ハリー・ポッター:ホグワーツの謎
- ハリー・ポッター:魔法同盟
- ハリー・ポッター:呪文と魔法のパズル
- ハリー・ポッター:魔法の覚醒 (言及のみ)