"多くの魔法使いがこう言った。「自分の悪事はすべてこの服従の呪文によって、例のあの人に無理強いされたのだ」と。だが果たして、それが嘘か誠かどう見分ける?" —バーティ・クラウチ・ジュニア [出典]
インペリオ、服従の呪文とは、許されざる呪文のひとつで闇の魔術。魔法界においてもっとも強力で忌み嫌われる呪文のひとつである。この呪文がかけられると、かけた者の完全なる支配下に置かれ行動をコントロールされる。例外的な強さを持つ物であれば抵抗を試みることができる。抵抗できるという事実は許されざる呪文の中でも珍しい特徴である。
歴史[]
服従の呪文は中世頃に闇の魔法使いや魔女によって開発された。彼らはおそらくこの呪文を他人を奴隷にし、または洗脳するために使っていた。
魔法使い評議会及び後継のイギリス魔法省はこの呪文の危険性を問題視し、1717年には磔の呪文、死の呪いと共に「許されざる呪文」として使用が非合法化され、これらの呪文を使うと最高でアズカバンで終身刑に課せられるようになった。
しかし、服従の呪文にかけられていた否か見分けることは非常に困難であり、中には「服従の呪文で操られていた」と嘘をつき罪の逃れる魔法使いも存在した。特に第一次魔法戦争の後に行われた死喰い人構成員の裁判では上記のような嘘をつき、罪から逃れた人が多発した。ルシウス・マルフォイのその内の1人である。
第一次魔法戦争中、魔法法執行部部長のバーテミウス・クラウチ・シニアは死喰い人との戦争に勝つために、闇の魔法使いに対して服従の呪文を含む「許されざる呪文」を一時的に合法化した。しかし、戦争が終わるとこの措置は撤廃され、再び違法となった。
1994~1995年度のホグワーツ魔法魔術学校の闇の魔術に対する防衛術の授業ではバーティ・クラウチ・ジュニア(アラスター・ムーディに変装)が4年生を相手に「許されざる呪文」の実演を行った。魔法省はこの方針に懸念を表明したが、彼は服従の呪文に抵抗する方法を生徒に教えた。生徒のほとんどが服従の呪文で身動きが取れないなか、ハリー・ポッターはただ1人服従の呪文に抵抗し、強い意志の力で最終的に呪文の支配下から抜け出すことができた。
1996~1997年度、セブルス・スネイプは6年生の授業で服従の呪文に抵抗することについてのレポートを生徒に課した。
魔法省の陥落でヴォルデモート卿が権力の座に就いたとき、「許されざる呪文」は再び合法化された。死喰い人限定だった前回の特例措置とは異なり、魔法使いならば誰でも使用できるようになった。ホグワーツの闇の魔術の授業では実際にアミカス・カロー教授がカリキュラムとしてこの呪文を生徒に教えさせていた。ヴォルデモートが失脚し、キングスリー・シャックルボルトが魔法大臣に就くと再度禁止された。
使用[]
登場作品[]
- ハリー・ポッターと賢者の石 (初言及) (遠回しな言及のみ)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 (遠回しな言及のみ)
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット (初登場)
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット (映画)
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット (ゲーム)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
- ハリー・ポッターと謎のプリンス
- ハリー・ポッターと死の秘宝
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 (ゲーム)
- ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 映画オリジナル脚本版 (フラッシュバックに登場)
- ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 (フラッシュバックに登場)
- ハリー・ポッターと呪いの子 (言及のみ)
- ハリー・ポッターと呪いの子 (舞台) (言及のみ)
- 吟遊詩人ビードルの物語 (言及のみ)
- Harry Potter: Spells
- レゴ ハリー・ポッター 第1章-第4章 (最終版からはカット)
- レゴ ハリー・ポッター 第5章-第7章
- ポッターモア
- ハリー・ポッター:ホグワーツの謎