ウィンキーは、かつてクラウチ家に仕えていた屋敷しもべ妖精である。彼女は長年にわたってクラウチ家で屋敷しもべ妖精として仕えていたが、1994年に解雇されてからはホグワーツ魔法魔術学校でキッチン係として働いた。
彼女は解雇されてからはうつ状態となり、バタービールを何度も飲むなど酔いつぶれていたが、1998年5月に行われたホグワーツの戦いに参加し、死喰い人の一団と戦った。
経歴[]
クラウチ家に仕える[]
ウィンキーの家族は祖母の代からクラウチ家に仕えていた。彼が仕えていたバーテミウス・クラウチ・ジュニアは死喰い人であり、アズカバンに投獄されていたが、父親の計らいで密かに母親と入れ替わられ、母親がポリジュース薬で息子に変身したまま死ぬことで偽装された。ウィンキーは服従の呪文の支配下にあったクラウチ・ジュニアの世話係として長年に渡って忠実に任務をこなした。世話係としたのはクラウチ・ジュニアが逃亡するのを防ぐという意味合いがあった。
解雇(1994年~1998年)[]
クラウチ・ジュニアの「模範的」な行動が認められ、ウィンキーは家族と共に1994年クィディッチ・ワールドカップに行くこととなった。ウィンキーは高所恐怖症であり、観客席にいる間は目を瞑っていた。その中で、父親の服従の呪文の支配から脱出したクラウチ・ジュニアは密かに杖を盗んだ。彼は既に服従の呪文から脱出することができていたのである。彼は忠誠心がない死喰い人を怯えさせるために杖を使って闇の印を空に刻んだ。
ウィンキーはテントにいるようクラウチから命令されていたが、持ち場から離れた森で闇の印を出現させた杖を持っていたことから闇の印を打ち上げた疑いが掛けられ、さらにクラウチのプライドを傷つけたことから解雇されてしまった。
うつ状態になる[]
クラウチ家から解雇されたことでウィンキーの精神状態は不安定となり、うつ状態になった。彼女はバタービールを何杯も飲み酔いつぶれていた。本来バタービールは殆どアルコールは含まれていないが、体の小さい屋敷しもべ妖精を酔わせるには十分だった。しかし、彼女は解雇されてなお以前の主人クラウチ家の事を気がかりでいた。ウィンキーは結局ホグワーツ魔法魔術学校でキッチンの従業員として働くことになるが、やはり前の主人の事を忘れられず仕事にも乗り気ではなかった。ドビーはそんなウィンキーを優しく介抱し、必要の部屋にある専用のベッド時々彼女を寝かせていた。
ホグワーツの戦いとその後の人生[]
ウィンキーは他の屋敷しもべ妖精と同じ1998年5月のホグワーツの戦いに参加し、死喰い人と戦った。戦争の後、彼女のバタービール依存症は時が経つに連れて改善していったが、完全には治らなかった。彼女が「主人からの解雇」というトラウマを乗り越えられたかは不明である。
容姿[]
性格と特徴[]
魔法能力と技術[]
- 屋敷しもべ妖精の魔法:ウィンキーは他の屋敷しもべ妖精と同様に杖なしで様々な呪文を使いこなしており、姿現しも自由自在に使えた。
舞台裏[]
- J・K・ローリングは2004年に読者からの質問に対して「ウィンキーがバタービール依存症から治ることはない」と発言している。
- ウィンキーは映画作品には明確に登場しないものの、コンセプトアートは作られている。
登場作品[]
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット (初登場)
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット (映画) (おそらく)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (言及のみ)
- ハリー・ポッターと謎のプリンス (言及のみ)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 (言及のみ)
- ポッターモア
- ハリー・ポッター:魔法の覚醒 テンプレート:言及のみ
脚注[]