エバネスコ[2]、消失呪文とは生物あるいは無生物を「非存在に。つまり、すべてに」消失させる変身術の呪文である[3]。
特徴[]
消失呪文は普通魔法レベルで教えられる呪文の中でもっとも複雑なものの一つであった。 この呪文を生物にかける場合、その生物が複雑であればあるほど呪文の難易度も上昇した。たとえば無脊椎動物のカタツムリは単純であったが、哺乳類のネズミは大きな難題だった。最大の難関は子猫の消失であり、ハーマイオニー・グレンジャーは5年目の半ばまでになんとかこれを成功させた。
既知の使用例[]
使用者 | 日付 | 備考 |
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ウィリアム・ウィーズリー | 1995年 10月 | ハリーがグリモールドプレイス12番地に到着した直後、不死鳥の騎士団の会議後の片付け中、ビルはこの呪文を使って、計画の草案が記された羊皮紙を消失させた[2]。 |
セブルス・スネイプ | 1995年 | スネイプはこの呪文を使って、ハリーの完璧とは言えない出来の安らぎの水薬を消失させた[4]。 |
ハリー・ポッター | 1996年 6月 | ハリーは変身術のO.W.L.の実技試験でイグアナを完全に消失させた[5]。 |
5年生 | 変身術のO.W.L.の実技における課題は消失だった[5]。 | |
アイビー・ワリントン | 2008〜2009学年度 | カサンドラ・ヴォールの杖を狙ったが、あやまって甲冑を消失させた。[6] |
舞台裏[]
- 『ハリー・ポッター:ホグワーツの謎』では「イヴァネスコ」と訳されている。
- この呪文は人間どころか、子猫に作用させることすら非常に難しいので、『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』におけるウィニフレッド・ワリントンの消失が正史的である可能性は非常に低い。
- また、エバネスコは正史において不可視であるが、『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』においては紫色の光球として示されている。
- 非存在に入ったものを存在にもどす呪文は正史で言及されておらず、また非存在に入ったものが存在に戻ってきた描写も存在しないが、ウィニフレッドは不明の理由ですくなくとも2010-2011年の学校年のある時点では非存在ではなく「存在していた」。よってウィニフレッドに呪文が効果を示したのかどうかはけっきょくのところ不明である。
登場作品[]
- ハリー・ポッターと賢者の石 (おそらく登場)
- ハリー・ポッターと賢者の石 (映画) (おそらく登場)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 (初言及) (おそらく登場)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (初登場)
- 吟遊詩人ビードルの物語
- ポッターモア (言及のみ)
- 魔法ワールド (言及のみ)
- ハリー・ポッター カードゲーム (おそらく登場)
- ハリー・ポッター:ホグワーツの謎
- ハリー・ポッター:呪文と魔法のパズル
- ハリー・ポッター:魔法の覚醒
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第15章 ホグワーツ高等尋問官
- ↑ 2.0 2.1 2.2 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第5章 不死鳥の騎士団
- ↑ 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第30章 セブルス・スネイプ去る
- ↑ 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第12章 アンブリッジ先生
- ↑ 5.0 5.1 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第31章 ふ・く・ろ・う
- ↑ ハリー・ポッター:魔法の覚醒
変身術 (教科) | |
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変身術の分野 | トランスフォーメーション | バニッシュメント | コンジュレーション | アントランスフィギュレーション |
著名な術者 | キルケ | エメリック・スイッチ | ファルコ・イーサロン | ミラベラ・プランケット | タダイ・サーケル |
教授 | アルバス・ダンブルドア | ミネルバ・マクゴナガル |
教科書 | 変身術入門 | 中級変身術 | 上級変身術 |
コロバリア (変色呪文) | クリヌス ムート | デューロ (硬化呪文) | レパロ (修復呪文) | 部分消失術 | レパリファージ | スポンジファイ (柔軟化呪文) | 取り替え呪文 | エバネスコ (消失呪文) | |
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