"・・・・・・親愛なる伯母のエラドーラだ・・・・・・屋敷しもべ妖精が年老いて、お茶の盆を運べなくなったら首を刎ねるというわが家の伝統を打ち立てた・・・・・・" —シリウス・ブラックが、ハリー・ポッターにブラック家の家系を説明しているとき [出典]
エラドーラ・ブラック(1850-1931)は、純血の魔女だった。両親はシグナス・ブラック1世とエラ・マックスで、兄弟にシリウス・ブラック1世とフィニアス・ナイジェラス・ブラック、イオーラ・ヒッチェンズ(旧姓ブラック)がいる。彼女は結婚せず子供もいなかった。
エラドーラは、屋敷しもべ妖精が年老いてお茶の盆を運べなくなったら首を刎ね、壁に飾るというブラック家の伝統を作り上げた。
生涯[]
エラドーラ・ブラックは1850年に生まれた。
彼女はシグナス・ブラックとエラ・マックスの娘だと思われている。彼女の兄弟はシリウス・ブラック、フィニアス・ナイジェラス・ブラック、イオーラ・ブラックである。結婚をすることがなかったため、彼女には子供もいない[1]。
エラドーラ・ブラックは1931年に亡くなった。
舞台裏[]
- ホラス・スラグホーンの言葉から、エラドーラ・ブラックもスリザリンのメンバーであったと思われる。シリウス・ブラックも、ブラック家のメンバー全員がスリザリンであったといっている。ホラス・スラグホーンの生まれていなかった時にホグワーツに1861年から1868年にかけて所属していた。
- エラドーラ・ブラックとその兄弟は、シグナス・ブラックとエラ・マックスの子供だと考えられる。その場合、エラドーラ・ブラックのおじおばはアークタルス・ブラックとミサピノア・ブラックになる。
- エラドーラ・ブラックがシリウス・ブラック、フィニアス・ナイジェラス・ブラック、イオーラ・ブラックの兄弟であり、エラ・マックスとシグナス・ブラックの娘であるとすれば、父のシグナス・ブラックは一歳の時に亡くなり、シリウス・ブラックは三歳の時に亡くなったという事になる。
- ブラック家のタペストリーのエラドーラ・ブラックとカリドーラ・ブラックの絵は同じである。また、カリドーラ・ブラックとエラドーラ・ブラックの名前は似ている。
- シリウス・ブラックは、ハリー・ポッターに「親愛なるエラドーラ」と言ったが、エラドーラ・ブラックはシリウス・ブラックから見て高祖母にあたる。もしかしたらシリウス・ブラックはハリー・ポッターの前で高祖母と呼ぶことを望んでいなかったのかも知れず、そのために伯母と呼ぶことにしたのだと思われる。
- エラドーラ・ブラックはまだ、たったの三歳の時に彼女の兄弟であるシリウス・ブラックが亡くなったことになっている。
- エラドーラ・ブラックとカリドーラ・ブラックは、どちらもドーラで終わる事から、半同名人物であったかもしれない。
名前の由来[]
- エラドーラのエラ(Ella)は、母の名前エラ・マックスから付けられている。
- エラ(Ella)という名前は、ドイツ語のAliaから来ていて、その他という意味になる[2]。また、ギリシャ語のAellaにも関係しており、こちらは旋風を意味する。神話に出てくるAellaはアマゾンに住むヘラクレスによって殺された。そして、ドーラ(Dora)という名前は、テオドーラ(Theodora)の短縮形として使われている。ギリシャ語のドロン(doron)から派生した言葉であり、贈り物を意味する[3]。
登場作品[]
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (言及のみ)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (映画) (ブラック家のタペストリーに登場)