"僕たちはローワンの死を乗り切れていないけど、行動を起こす時が来たと思うんだ 僕達は1人では「R」には到底敵わないが、協力すればきっと止められる。" —ジェイコブのシブリング [出典]
カナの輪は、ジェイコブのシブリング、ベン・コッパー、メルーラ・スナイドによって設立された学生組織。その目的はRと戦い、ローワンの復讐を果たすことであった。
カナの輪はホッグズ・ヘッドで結成され、ジェイコブのシブリングら3人は集まったメンバーを前にしてRの残虐性やこれまでの経緯を話した。グループ名はベン・コッパーが名付けた[1]。
歴史[]
ローワンの死[]
1990年のある時点で、ジェイコブのシブリングとベン・コッパー、メルーラ・スナイドは「R」の情報を得るため、禁じられた森に入った。その時、森の奥から吸魂鬼が現れ、3人を取り囲んだ。彼らは守護霊の呪文で抵抗するが力及ばずであった。しかし、「R」のメンバーでホグワーツから逃亡していた闇の魔女パトリシア・レークピックが現れ、彼女の雌ライオンのパトローナスで吸魂鬼を撃退した。その後、レークピックと3人は決闘になるが、レークピックの放った死の呪文がローワンに当たり、彼は帰らぬ人となった。ローワンはベンを守るために自らを犠牲にしたのである[2]
喪に服す[]
ローワンの死はホグワーツ全体を悲劇として襲った。彼は友人と多くのホグワーツの生徒に悼まれた。追悼式が大広間で執り行われ、ローワンの生涯や最年少でホグワーツの教師になるという願い、自らを挺して仲間を守る自己犠牲について賛辞を述べた後、ローワンへの敬意としてホグワーツの学生や教授らが杖を上げた[3]。
結成[]
ジェイコブのシブリングは、グループを立ち上げるべく、ホグズミードにあるホッグズ・ヘッドに友人らを集めた。メルーラやベンはRの残虐性とこれまでの経緯について集まったメンバーに説明した。チューリップ・カラスは仲間同士で隠語を使うことを、バーナビー・リーはグループの形態を秘密組織にすることを提案した。その後、ベンはグループの名前を亡き友人ローワン・カナの名前から取った「カナの輪」にすることを提案した。この名前はグループで了承を得て、これ以降、グループの名前を「カナの輪」とした。
最初の仕事[]
組織結成後、メンバーは能力などに基づいて小さなグループに別れて行動した。 メルーラ・スナイドとイスメルダ・マークのグループは闇の魔術に対する防衛術の教室に行った。ベアトリス・ヘイウッドはそこでカナの輪の存在を知り、参加することに関心を見せた。しばらくして、ジェイコブのシブリングが姿を見せた。彼は組織の存在は秘密であるゆえにベアトリスの存在に驚いた。 その後、ペニー・ヘイウッドが教室に現れ、学年初めからの姉妹のわだかまりに終止符がうたれ、お互いに仲直りした。
キアラを誘う[]
決闘の訓練の最中、セドリック・ディゴリーは腕を骨折し、医務室に運ばれた。この頃は、呪われた部屋の力でマダム・ポンフリーが石化していたため、代わりにキアラ・ロボスカが看病した。 ジェイコブのシブリングはなぜカナの輪の結成時にキアラが来なかったのか彼女に聞いた。 その後、2人は大広間でその理由を明かした。キアラは自分が狼人間であることに気付かれないか不安に思っており、他人を傷つけてしまうのではと恐れていた。ジェイコブのシブリングはキアラにカナの輪に参加するよう説得し、彼女は入ることに同意した。
アランザの支援[]
カステロブルーシューの交換留学生だったアランザ・アルヴェズはカナの輪の集会に誘われ、3C教室でローワンの死を知らされた。彼女はこの知らせを聞いた後、カナの輪に協力を申し込んだ。この間、ベアトリスはスネイブ教授からフェリックス・フェリシスの醸造に必要な薬草を盗んだ。
レークピックとの戦い[]
カナの輪のメンバーは最後の呪われた部屋に到達した。そして、部屋の柱の封印を解除しようと試みるが、触れた途端にそれぞれの一番辛い記憶が追体験した。メンバーはなんとか振り切り部屋からでるが、そこにレークピックが現れた。レークピックとカナの輪のメンバーは戦闘になるが次々と撃破され、最後に残ったのはジェイコブのシブリングだけとなった。彼とレークピックは決闘になるが、武装解除呪文でレークピックを追い詰めた。その後、カナの輪のメンバーは最後の呪われた部屋を封印した。
スパイの特定[]
ジェイコブのシブリングはホグワーツに潜むスパイを特定しようと試みた。学年末のある時点でホグワーツのスパイが夜の闇横丁に姿を現すことをつかんだ彼はマンダンガス・フレッチャーと共にスパイが来るのを透明マントの中で待った。そこに現れたのは創設メンバーの1人であるメルーラ・スナイドだった。彼女はRのメンバーであるベルッカ・バックソーン=スナイドと話をしており、Rに入る準備ができたこととRを新たな自分の居場所にすることを伝えた。そして、ジェイコブのシブリングをRに引き入れることを話し、2人は姿くらましして消えた。メルーラがスパイであることを知ったジェイコブのシブリングは深く失望した。
1990-1991年度[]
1990-1991年度にかけてジェイコブのシブリングは兄とRに関する情報を共有するため闇の魔術に対する防衛術の教室で集会を開いた。ウィゼンガモットでRのメンバーカズヒロ・シラトリの裁判で有罪判決が言い渡された後、カナの輪は三本の箒でバタービールを飲みかわしこれを祝った。
学年の後半、カナの輪は時計塔の中庭で会合を開いた。そこでジェイコブのシブリングはメルーラがRのスパイでありコーリーを学校から連れ去り誘拐したこと、新任のDADA教授のオリビア・グリーンを疑っていることを伝えた。その後、船着き場で改めて会合を開き、メンバーにオリビアを監視するよう伝えた。
カナの輪のメンバー[]
リーダー[]
創設メンバー[]
- チャーリー・ウィーズリー
- チューリップ・カラス
- ペニー・ヘイウッド
- ジェイ・キム
- リズ・タトル
- ディエゴ・キャプラン
- ニンファドーラ・トンクス†
- イスメルダ・マーク
- タルボット・ウィンガー
- アンドレ・エグウ
- バディーア・アリ
他のメンバー(後に参加を含む)[]
協力[]
舞台裏[]
ダンブルドア軍団と異なる点は、メンバーにスリザリン生が入っていることである。
- フレッド・ウィーズリーとジョージ・ウィーズリーなどの一部の人物はカナの輪とダンブルドア軍団両方に属した経験のあるメンバーである。また、カナの輪のメンバーには将来、不死鳥の騎士団に入る者もいた。ニンファドーラ・トンクスやビル・ウィーズリーなどがその例である。
登場作品[]
ハリー・ポッター:ホグワーツの謎 (初登場)
脚注[]
- ↑ ハリー・ポッター:ホグワーツの謎6年目第20章
- ↑ ハリー・ポッター:ホグワーツの謎6年目第18章
- ↑ ハリー・ポッター:ホグワーツの謎6年目第19章
カナの輪 | ||
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