"私は誰かを怯えさせたり、傷つけたくなかったの。だから友達を作らないって決めたの。でもあなたは私の狼人間の姿を見たのに側にいてくれた。友達が手助けしてくれたお陰で、今の私は真っ暗な夜を乗り切れるって分かったの" —ジェイコブのシブリングに感謝するキアラ・ロボスカ [出典]
キアラ・ロボスカは、ハッフルパフ寮出身のイギリスの魔女である。彼女は幼い頃にフェンリール・グレイバックに襲われ、狼人間となった。その後、1984年にホグワーツ魔法魔術学校に入学し、ハッフルパフに組分けされた。
経歴[]
生い立ち[]
キアラはイギリスまたはアイルランドで生まれた。彼女が7歳のとき、フェンリール・グレイバックが彼女を噛み、キアラ自身も狼人間になった。
ある時点でキアラは隣人のセリーナと友達になった。キアラがセリーナに自身が狼人間であることを伝えるとセリーナは最初は恐れていなかったが、狼人間に変身する様子を目撃してからはキアラに対して恐怖心を抱くようになり、徐々に離れていった。
ホグワーツ在学時代(1984年~1991年)[]
1年目[]
キアラは1984年にホグワーツに入学し、ハッフルパフに組分けされた。彼女の同期にはペニー・ヘイウッドやニンファドーラ・トンクスがいた。アルバス・ダンブルドアは彼女が狼人間であることを知っており、スネイプ教授を通して、脱狼薬を月に1回処方した。
キアラは癒者に非常に興味を持っており、聖マンゴ魔法疾患傷害病院で働くことを将来の夢としていた。彼女は時間があれば医務室でマダム・ポンフリーの手伝いをしていた。
キアラはハロウィンパーティーの最中にフェンリール・グレイバックの一団に襲撃された。翌日、彼女はジェイコブのシブリングとセシル・リーに出会い、狼人間を捜索した。夜になると彼女とハグリッドは、ボルフをジェイコブのシブリングに見せ、自身が狼人間であることを初めて告白した。
2年目[]
キアラはある時点で、禁じられた森で薬の材料を探していた際にリーマス・ルーピンと出会い、魔法薬学の知識が乏しいのにも関わらず、自身で薬を作成しようと考えていた。彼女はリーマスと近しいものを感じ、自身の脱狼薬をリーマスに与えつ付けるようになった。
ルーピンと話すジェイコブのシブリングとキアラ
時を同じくして、ホグワーツの周辺で学生が白い体毛をした狼人間に襲撃されたとの噂が広まりはじめ、キアラは覚えていなかったが、キアラ自身が加害者なのではないかと恐れ始めた。彼女はその答えを知ることに恐怖心を抱いていたが、密かに調査し始めた。ジェイコブのシブリングも調査を始め、彼女の助けを求めた。彼女は最初、気が進まなかったが最終的には協力した。
ジェイコブのシブリングが仮病でマダム・ポンフリーの気をそらしている間、キアラは医務室の棚にあった「襲撃」されたという生徒のカルテを調べた。 その後、2人はピッパ・マクミランに話を聞き、自身を襲ったのが狼人間とは確信していないことを話した。ピッパは禁じられた森を探索中に白い生物に驚き、後に腕に引っ掻き傷のがついた状態で発見されたことから、狼人間の仕業と思うようになった。しかし、意識が朦朧としていたため、正確な状況は覚えていなかった。 2人がピッパに記憶薬を飲ませると、彼女は自身を襲ったのは狼人間ではなく、ヒッポグリフであることを思いだした。
キアラがなぜ加害者だと思ったのか、ジェイコブのシブリングは興味を持ち、調査を続けた。彼は最終的ルーピンと出会い、真実を知ることになった。ルーピンはキアラが自身のために彼女の脱狼薬をあげていることに感謝しつつも、これ以上彼女から薬をもらうことを否定した。その夜は満月であり、キアラは脱狼薬を飲んでいなかったため、薬の作用を受けることができず、狼に変身しジェイコブのシブリングを攻撃したが、決闘をしてキアラを森へ追いやることに成功し、彼女はその月の変身をし終えた。
3年目[]
キアラは3年目に選択科目として占い学を取った。
4年目[]
制服姿のキアラ・ロボスカ
ジェイコブのシブリングとハグリッドが逃がしたクラップを集めている間、キアラは訓練所でジェイ・キムと談笑していた。
5年目[]
ゼノフィリウス・ラブグッドがザ・クィブラーの一面の写真に87ガレオンの懸賞金をかけたコンテストを開催した際に、イスメルダ・マークは仲間を集めて、狼人間についてキアラを問い詰めようとした。イスメルダは満月の前にキアラを拘束の呪いで捕まえて賞を獲得し、キアラが狼人間であることをホグワーツ中に広めようとした。イスメルダらのグループはハグリッドの庭でキアラを待ち構えて捕獲する算段を取っていたが、その動きを感知したジェイコブのシブリングがイスメルダのグループに衝撃呪文を浴びせ、狼人間に扮したニンファドーラ・トンクスとチューリップ・カラスによってホグワーツに狼人間がいないことをイスメルダに対して語り、危機を乗り越えた。
6年目[]
キアラは6年目も占い学を受講した。キアラとリズ・タトルは、禁じられた森で時間を過ごし、アルテミスと名付けられた白いワシミミズクと交流した。 ジェイコブのシブリングが黒い湖近くで白いローブを着た魔法使いに教われたときには、キアラは彼を治癒した。
ジェイコブのシブリングに出席しなかった理由を明かすキアラ
禁じられた森での決闘でパトリシア・レークピックの手でローワン・カナが死んだ後、キアラはカナの輪に招待されたが、彼女は出席しなかった。
マダム・ポンフリーが石化した後、キアラは医務室の仕事に追われた。彼女はセドリック・ディゴリーの骨折した腕を治癒した。彼女はまた、カナの輪に出席しなかったのは自身が狼人間であることを他人に明かしたくなく、理性を失った際に危害を加えるのでリスクを冒したくないことを語った。
キアラはカナの輪の2回目の会合に出席した。彼女は占い学でジェイコブのシブリングらと協力し、お互い秘密を守ることを再び誓った。
外観[]
キアラはシルバーの髪に白い肌、青い目をした女子生徒だった。教室の外ではグレーのトップスにブルージーンズ、そして月形のペンダントを身につけていることが多かった。
性格と特徴[]

ホグワーツ時代のキアラ
"キアラ・ロボスカは心優しいハッフルパフ生で、小さい頃に狼人間に噛まれた過去がある。彼女を受け入れる友達が見つかった今、彼女は友のために何でもするだろう" —キアラについて [出典]
キアラ・ロボスカはハッフルパフの特徴と、ステレオタイプな狼人間の矛盾の象徴だった。彼女は落ち着いた性格で思いやりを持っており、看護婦のマダム・ポンフリーよりも良いベッドサイドマナーを持っていると言われた。 しかし、狼人間であることは彼女を不安で臆病な性格にし、猜疑心と不信感を懐かせた。彼女は当初、ジェイコブのシブリングに懐疑的であり全く信用していていなかったが、彼の献身的な振る舞いにより徐々に心を開くようになり、最後には彼を友人として受け入れた。
キアラは読書に心の平穏を求めた。狼人間であることの副作用として彼女は天文学に興味を持っており、月の満ち欠けにも精通していた。彼女はまた、占いを真剣に信じた珍しい生徒でもあり、常に学問に対する意欲を見せていた。
余暇には狼人間の子供であるボーフの世話を楽しんでいた。キアラは穏やかで神経質な態度を取っていたが、ボーフと遊ぶ時は笑顔になった。
舞台裏[]
- キアラは正史最初の女性の狼人間である。
- キアラが狼人間に変身した際、どこにいるのか具体的な言及はなかったが、禁じられた森にいることが示唆された。
- キアラの身長は大人より短いが、狼人間の姿は他の成人した狼人間と同じ背丈である。これはモデリングの制約が影響している可能性がある。
- 占い学における、夢の解釈についてのキアラの考えはハリー・ポッターの考えを反映していると言われている。
登場作品[]
- ハリー・ポッター:ホグワーツの謎 (初登場)
脚注と参考文献[]
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