"キングズリー・シャックルボルトのことなら、手放しませんぞ!あれはとても出来る男で、ほかの人間の二倍の仕事をこなす—" —キングズリー・シャックルボルトの仕事ぶりについて [出典]
キングズリー・シャックルボルト魔法大臣は、魔法省に勤めている純血の魔法使い。彼は、闇祓いとして魔法省に勤めていたが、ヴォルデモート卿が復活したのち、1995年に再構成された不死鳥の騎士団に加わった。シリウス・ブラックを捕まえる責任者だった彼は、不死鳥の騎士団に加わったのち、偽の情報を魔法省に流して、シリウス・ブラックが捕まらないようにしていた。1996年に起きた神秘部の戦いで彼もダンブルドア軍団の加勢に駆け付けたのち、マグルの首相を護衛するために秘書になった。1997年にヴォルデモート卿が魔法省を乗っ取った後も、新政権に反対し続けた。1998年に、彼はホグワーツの戦いで戦い、その後は魔法大臣に選ばれた。
最終的に魔法大臣になった彼は、ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーとともに腐敗した魔法省の改革に尽力した。2019年までにキングズリー・シャックルボルトは魔法大臣から引退し、ハーマイオニー・グレンジャーが代わりに魔法大臣になった。
生い立ち[]
幼少期 (1970年代以前~1995年)[]
闇祓いになる前のキングズリー・シャックルボルトの人生についてはほとんど知られていない。分っていることは、1973年もしくはそれよりも前に純血の魔法使いの家庭に生まれたという事。ホグワーツ魔法魔術学校に入学した時、どの寮に選ばれたのかは分かっていない。
第二次魔法戦争 (1995年~1998年)[]
闇祓いとして働いていた頃[]
"それでもなんとか、何かを説得できた。このトンクスもその一人—前回は不死鳥の騎士団に入るには若すぎたんだ。それに、闇祓いを味方につけるのは大いに有益だ—キングズリー・シャックルボルトもまったく貴重な財産だ。シリウスを追跡する責任者でね。だから、魔法省に、シリウスがチベットにいると吹聴している。" —来る第二次魔法戦争について [出典]
キングズリー・シャックルボルトは、魔法省の上位闇祓いとして働き、シリウス・ブラックのアズカバン脱獄に応じ、シリウス・ブラック逮捕任務部隊を統率する人物に割り当てられた。ヴォルデモート卿の復活を魔法省が否定した時、彼はヴォルデモート卿の復活を確信し、不死鳥の騎士団に加わった。ニンファドーラ・トンクスと並んで、魔法省内のスパイとして働き、情報を不死鳥の騎士団に提供し続けた。また、不死鳥の騎士団に加盟してからはブラックが無実であると知らされたため、シリウス・ブラック逮捕任務部隊にはブラックがチベットに潜伏しているという偽の情報を流すことにより、調査地を大きくロンドンから離すことができた。1995年の夏にハリー・ポッターが吸魂鬼に襲われた後、キングズリー・シャックルボルトは前衛隊として名乗りを上げ、ハリー・ポッターをロンドンのグリモールド・プレイス12番地にある不死鳥の騎士団本部まで護送した。
キングズリー・シャックルボルトは、グリモールド・プレイス12番地の夕食にも頻繁に顔を出していた。また、1995年の8月12日にマグルの従兄弟のダドリー・ダーズリーの目の前で守護霊の呪文を使ったという事に対する懲戒尋問の為にハリー・ポッターが魔法省に行った時は、キングズリー・シャックルボルトは同僚のルーファス・スクリムジョールから質問されたアーサー・ウィーズリーを助けてあげていた。そして、彼はスタビィ・ボードマンが仮名のシリウス・ブラックだと主張するザ・クィブラーの記事を、シリウス・ブラックが面白がるだろうと思ってアーサー・ウィーズリーに渡していた。その後の、ロン・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャーが監督生になったことを祝うグリモールド・プレイス12番地でのパーティーにも出席している。
1996年に、キングズリー・シャックルボルトは、コーネリウス・ファッジと、その助手のパーシー・ウィーズリーと、闇祓いのジョン・ドーリッシュと共にホグワーツ魔法魔術学校に行き、ダンブルドア軍団を発見したドローレス・アンブリッジの味方側にあり、アルバス・ダンブルドアと対峙することになった。キングズリー・シャックルボルトは、大臣のコーネリウス・ファッジにつかえてはいたが、マリエッタ・エッジコムに忘却呪文をかけることでアルバス・ダンブルドアが逃げやすいような状況に置くことができた。ドローレス・アンブリッジが急に意見を変えたマリエッタ・エッジコムを攻撃しかねない状況の時、キングズリー・シャックルボルトは、ドローレス・アンブリッジの前に立ち、守る姿勢は見せた。アルバス・ダンブルドアは、怪しまれて仕舞うからという理由で、逃走する際にコーネリウス・ファッジ、ジョン・ドーリッシュ、ドローレス・アンブリッジと共にキングズリー・シャックルボルトにも呪文をかけた。しかし、四人が倒れているときに、アルバス・ダンブルドアはミネルバ・マクゴナガルに感謝をキングズリー・シャックルボルトに伝えておくようにといった。
神秘部の戦い[]
詳しいことについては神秘部の戦いを参照
"そのとき、ずっと上の方で、また二つ、扉がバタンと開き、五人の姿が駆け込んできた。シリウス、ルーピン、ムーディ、トンクス、キングズリーだ。" —不死鳥の騎士団員が死の間に到着した。 [出典]
1996年6月18日、ハリー・ポッターはシリウス・ブラックがヴォルデモート卿に捕らえられているという偽の記憶を見せられた。不死鳥の騎士団はハリー・ポッターが見たこの状況は偽物だと分かったため、城の中にいないハリー・ポッターたちが神秘部に行ったと考えた。そこで、ハリー・ポッターとその仲間を助けるためにキングズリー・シャックルボルト、ニンファドーラ・トンクス、アラスター・ムーディ、リーマス・ルーピン、シリウス・ブラックが神秘部へと向かった。キングズリー・シャックルボルトは、神秘部に来るとすぐにオーガスタス・ルックウッドを倒し、その後二人の死喰い人と戦った。ベラトリックス・レストレンジがシリウス・ブラックを倒してベールの中にシリウス・ブラックが包み込まれた後、ベラトリックス・レストレンジと戦ったのはキングズリー・シャックルボルトだった。キングズリー・シャックルボルトはこの戦いで負傷したが、その後は順調に回復した。
マグル首相を守る[]
"椅子の半分ほどがすでに埋まり、質素な身なりから格式ある服装まで、老若男女、ありとあらゆる種類の追悼者が着席していた。ほとんどが見知らぬ参列者たちだったが、わずかに「不死鳥の騎士団」のメンバーを含む、何人かは見分けられた。キングズリー・シャックルボルト、マッド=アイ・ムーディ、不思議なことに髪が再びショッキング・ピンクになったトンクスは、リーマス・ルーピンと手をつないでいる。" —キングズリーや不死鳥の騎士団員がダンブルドアの葬儀に参列した。 [出典]
魔法省がヴォルデモート卿の復活を公式に認めたのち、コーネリウス・ファッジは魔法大臣を辞任し、代わりにルーファス・スクリムジョールが魔法大臣となった。マグルの大臣、ハーバート・チョーリーが服従の呪文に掛かっていることが判明した後、マグルの首相を守らなければならないという事が決定した。
1996年にキングズリー・シャックルボルトは魔法大臣からマグルの首相の秘書になり、マグルの首相の警備をする役割に任命された。首相は、キングズリー・シャックルボルトのことを前任者の二倍の仕事が出来るとし、とても優秀だと考えていた。その仕事があるにもかかわらず、1997年7月にアルバス・ダンブルドアの葬儀に出席している。
七人のポッター[]
詳しくは七人のポッターを参照
- ハリー・ポッター:"キングスリー、マグルの首相の警護をしてるんじゃなかったの?"
- キングズリー・シャックルボルト:"一晩ぐらい私がいなくとも、あっちは差し支えない、君のほうが大切だ"
- — 空の戦いの前に話すキングズリーとハリー[出典]
アルバス・ダンブルドアが亡くなり、第二次魔法戦争が本格化する中、不死鳥の騎士団はハリー・ポッターの保護を強化することにした。ハリー・ポッターの保護は、17歳になったときに切れてしまうため不死鳥の騎士団は速めにこの保護を破る事にした。マグル首相を守る事になっているキングズリー・シャックルボルトは、マグル首相よりもハリー・ポッターが重要だとし、ダーズリー家と話をするためにプリベット通りに来た。キングズリー・シャックルボルトはマグルの服装に関しては完璧なため、ダーズリー家の反感が少なくすみ、大人しく不死鳥の騎士団の保護を受けてくれるだろうと思ったからだ。
7月27日、キングズリー・シャックルボルトはハリー・ポッターを安全に移動させるためにプリベット通りに行ったメンバーのうちの一人だった。ポリジュース薬を使って偽物のハリー・ポッターになった六人のうちの一人ハーマイオニー・グレンジャーを守る役目に着いたキングズリー・シャックルボルトは、箒の苦手なハーマイオニー・グレンジャーの為にセストラルに乗った。その後の戦闘にて、五人の死喰い人に追いかけられたが、二人の頑張りによって二人を負傷させ、一人を殺すことができたかも知れなかった。また、アラスター・ムーディを殺したヴォルデモート卿はその後にキングズリー・シャックルボルトのもとに向かったが、本物のハリー・ポッターが見つかった後はそちらに向かい、助かった。シャックルボルト家の家は、死喰い人に本物のハリー・ポッターをわからなくするために目的地に設定された偽のポイントの一つだった。その家の周囲には保護呪文がかけられ、死喰い人たちが入れないようになっていた。
キングズリー・シャックルボルトは、ハーマイオニー・グレンジャーと共に安全に隠れ穴まで戻る事ができた後、自分たちの計画が実行される日時が死喰い人に漏れていたために不死鳥の騎士団の中の誰かが裏切ったのだと思い、リーマス・ルーピンに自分は裏切っていないこととリーマス・ルーピンが裏切っていないことを確かめるべく、二人しか知らないようなことを質問した。結果的にはどちらも裏切っていないという事が分かった。そして、隠れ穴にいた人にヴォルデモート卿は箒やセストラルなどの助けなしに自力で飛べるという事を伝え、ほかの人と同じようにまだ帰って来ていないグループを待った。最終的にキングズリー・シャックルボルトは隠れ穴から離れてマグル首相を護衛する任務に戻らなくてはならなかった。魔法省に報告することもあり、リーマス・ルーピンとビル・ウィーズリーと共にアラスター・ムーディの遺体を探す事は出来なかった。
魔法省の陥落[]
"魔法省は陥落した。スクリムジョールは死んだ。連中が、そっちに向かっている。" —警告するキングズリーの守護霊 [出典]
1997年8月1日、魔法省はヴォルデモート卿のクーデターによって死喰い人たちの配下となり、事実上ヴォルデモート卿がイギリスを支配することになった。キングズリー・シャックルボルトはその日に魔法省にいたのか、首相の護衛をしていたかまではわかっていない。しかし、キングズリー・シャックルボルトはこの事態を知っていて、彼の守護霊を隠れ穴に送り、ビル・ウィーズリーとフラー・デラクールの結婚式に出席していた人たちに死喰い人が向かっていることを警告した。その警告によってハリー・ポッターとハーマイオニー・グレンジャーとロン・ウィーズリーを筆頭とするそのほかの人たちが隠れ穴から逃げるのに非常に役立った。
キングズリー・シャックルボルトは、アーサー・ウィーズリーと同じ様に不死鳥の騎士団に所属はしていたが、ルーファス・スクリムジョールが死んだ後でも魔法省で働き続けていた模様。しかし、キングズリー・シャックルボルトはヴォルデモート卿の名を口にするとその人の居場所が特定されて保護呪文が無効になる事を知らずにヴォルデモート卿の名を口にしたので死喰い人と戦った後、逃亡のみとなった。しかし、その後はポッターウォッチを配信していたメンバーと合流し、ロイヤルという名前でラジオに出演していた。近くのマグルの住民を助けたりヴォルデモート卿に抗い続けることなどをラジオの中で推進していた。
ホグワーツの戦い[]
詳しくはホグワーツの戦いを参照
1998年5月、キングズリー・シャックルボルトはホグワーツ魔法魔術学校に到着し、ホッグズヘッドにあるホグワーツ魔法魔術学校に行く上で唯一警備のされていないトンネルを通って中に入った。大広間に行った時にミネルバ・マクゴナガルと相談の上で役割を分担し、それぞれの防衛場所に人を割り振った。
キングズリー・シャックルボルトはアーサー・ウィーズリーとリーマス・ルーピンと共に校庭に行くメンバーを連れてそこで防衛した。アクロマンチュラがホグワーツ魔法魔術学校に入る直前にキングズリー・シャックルボルトは死喰い人と戦っており、そのそばではフィリウス・フリットウィックがコーバン・ヤックスリーと戦っていた。リーマス・ルーピンが最後に戦っていた相手はアントニン・ドロホフだった。
ヴォルデモート卿が自分の軍隊を連れて城の周辺に移動し、死んだふりをしているハリー・ポッターをみんなに見せ、ネビル・ロングボトムが最後の分霊箱であるナギニを殺し、戦闘場所が主に大広間になったとき、キングズリー・シャックルボルトは、ミネルバ・マクゴナガルとホラス・スラグホーンと共にヴォルデモート卿と戦っていた。モリー・ウィーズリーがベラトリックス・レストレンジを殺した際、ヴォルデモート卿は怒りの叫び声をあげ、その時に戦っていた三人を吹き飛ばした。この戦いの後にキングズリー・シャックルボルトはかりに魔法大臣となった。
その後の人生 (1998年以降)[]
キングズリー・シャックルボルトはその後魔法大臣に就任し、腐敗した純血の制度の撤廃に力を尽くした。彼はアズカバンの看守に吸魂鬼を用いることを禁止し、でっちあげで人々を苦しめた規則をもう使用しないことにした。キングズリー・シャックルボルトは、闇祓い局局長としてハリー・ポッターを任命した。ヴォルデモート卿が支配していた魔法省を全面的に改革し、ヴォルデモート卿によって壊れかけた世の中の回復に高官のパーシー・ウィーズリーも、手伝った。2019年までには、キングズリー・シャックルボルトは魔法大臣を辞任し、ハーマイオニー・グレンジャーがその後魔法大臣を引き継いだ。
外見[]
キングズリー・シャックルボルトの外見としては、背の高い魔法使いであり、肩幅の広い人物でもあり、黒人だとされている。毛が抜けているため、いわゆる禿の状態の頭をしており、片耳には金のイヤリングを付けている。ゆったりとした穏やかな深みのある声をしているために、ハリー・ポッターなどはキングズリー・シャックルボルトの声を聞いた人たちは安心すると感じている。多くの魔法使いはマグルの服装を着なくてはいけないという状況になると、マグルが普通の人と違っていて、変な人物だと感じてしまう様な突拍子もない格好になってしまうが、マグル首相が魔法使いだと気づかずにお気に入りの秘書として働かせていた事や、少しでもまともと呼べる範囲から離れて仕舞っているとイラつくダーズリー家の人には、ほかの魔法使いとは一味違って、少しはまともな人物なのだと考えられていることもあり、マグルの服装を着こなすことのできる知識と能力がキングズリー・シャックルボルトにはあった。
個性と特徴[]
キングズリーは、穏やかな安心感を与える深みのある声と、穏やかさがあった。多くの魔法使いとは違って、マグルの服装に関する知識を持ち合わせており、マグルの服装を着ればマグルと変わりがなく、第二次魔法戦争の時にマグルの首相に気づかれずに秘書として働くことができていた。しかし、七人のポッターで逃走したのちでは、いつもの穏やかな態度では信じられないほどの力を見せ、リーマス・ルーピンの事を偽りの死喰い人でないか、裏切っていないのか確かめるために尋問した。この時の裏切り者がいるかもしれないという怒りは、アラスター・ムーディがヴォルデモート卿に殺されてしまったことによってさらに悪化した可能性が高い。また、理由としてはキングズリー・シャックルボルトが伝説の闇祓いに対する敬意からだと考えられる。
キングズリー・シャックルボルトはまた、非常に優れた判断力があり、年齢に関係なく信頼することのできる人物であった。腐敗した魔法省は、ヴォルデモート卿の復活を唱えているハリー・ポッターとアルバス・ダンブルドアの事を嘘つきだとしたとき、アルバス・ダンブルドアの声明を信じ、不死鳥の騎士団に入り、シリウス・ブラックがチベットに居るのだとシリウス捕獲任務部隊に告げていた。
また、純血主義のものとは反対にキングズリー・シャックルボルトは、すべての魔法使いは平等であると考えていた。ヴォルデモート卿のことを名前で呼べるほどの勇敢さはあるものの、禁句になってからは死喰い人に見つかって逃亡をすることになってしまった。
登場作品[]
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (初登場)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (映画)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (ゲーム)
- ハリー・ポッターと謎のプリンス
- ハリー・ポッターと死の秘宝
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 (ゲーム) (声のみ)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
- レゴ ハリー・ポッター 第5章-第7章
- ポッターモア
- ハリー・ポッター魔法族大図鑑
- ハリー・ポッター魔法生物大図鑑
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