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クィリナス・クィレル教授1967年[1]9月26日[2]またはそれ以前~1992年6月4日)とはホグワーツ魔法魔術学校レイブンクローに在籍した魔法使いである。彼はホグワーツでマグル学教授をしていたが、1991~1992学年度には闇の魔術に対する防衛術教授になった。

闇の魔術に対する防衛術を教える前、クィレルはヴォルデモート卿を捜す旅に出た。彼を見つけることで周りから評価を受け2度と笑われないような知恵を手にするためであった。クィレルがホグワーツで教えていることを知ったヴォルデモートは巧みな話術で彼を魅了し体を乗っ取った。クィレルはハリー・ポッターの殺害に失敗して死亡した。

経歴[]

生い立ち[]

クィリナス・クィレルは1967年頃9月26日に魔法使いマグルの両親の間に生まれた。

ホグワーツ在学中[]

クィレルは11歳になるとホグワーツ魔法魔術学校に入学し、レイブンクロー寮に組分けされた。彼は入学前にギャリック・オリバンダーから杖を買っていたと思われる。 クィレルは才能ある少年だったが、繊細な性格であり学校生活ではその性格故に周囲からいじめられており、ある種の劣等感を感じていた。彼は自分の強さを示すために次第に闇の魔術の理論に興味を持ち始めるようになった。学校生活におけるいじめの経験はその後の彼の人生に大きな影響を与えることとなった。

彼はOWL試験でマグル学闇の魔術に対する防衛術の科目で優秀な成績を取った可能性が非常に高い。なぜなら彼は、後にこれらの科目の教授として生徒に教えていたからである。

マグル学教授として[]

Quirrell Muggle Studies

マグル学の教室で話すジェイコブのシブリングとクィレル

クィレルはホグワーツ卒業後、ある時点でマグル学の教授になった。1985年1986年度にはホグワーツで教員感謝祭が行われ、メルーラ・スナイドが彼にインタビューしたが彼女はあまり満足しなかった。ジェイコブのシブリングミネルバ・マクゴナガルについて詳しく知るためにクィレルの元を訪れた。


ジェイコブのシブリングとの話の中でクィレルはメルーラについての意見を尋ね、彼女が「良い人」か「悪い人」か、それとも「どちらでもない」のかを彼に尋ねた。クィレルはまた、ホグワーツ在学中の苦労の経験が「マクゴナガルが今日教授である理由」であることを彼に明かした。

賢者の石[]

ヴォルデモート卿との出会い[]

DADA lesson

クィレルの授業風景

クィレルは1990年までマグル学の教鞭を取っていたが、ある時「魔法使いとしての経験を積む」ために1年間の休暇を取り世界中を旅した。しかし、実際はヴォルデモートを探しだす旅だった。彼は同期から見下されることのない知恵と力を手に入れるため、ヴォルデモートの力を欲していた。

そして彼がアルバニアに立ち寄った時、遂に弱り果てていたものの、ヴォルデモートその人を見つけた。ヴォルデモート卿が敗北してからも、一部の死喰い人の残党は彼を見つけ出すために世界中を探していた。最初にヴォルデモートを発見したのがクィレルであることは誰の想像も及ばなかった。弱体化していたヴォルデモートだったが、それを以てしてもクィレルはヴォルデモートの魔法力に対抗することはできなかった。ヴォルデモートはクィレルがホグワーツの教授であることを知り、彼に取りついた。

クィレルはこの旅の後、アフリカの王子からターバンを送られたと理由を付けて、日常的に頭にターバンを巻くようになった。彼は1991年のある時点でグリンゴッツに侵入し、ヴォルデモートを復活させる為に賢者の石を盗み出そうとした。

ヴォルデモートの手駒として[]

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グリンゴッツ侵入の直前にハリーと話すクィレル

クィレルはその欠如した自信故にホグワーツの生徒からはほとんど尊敬されておらず、その結果誰にも疑われず行動ができた。彼の最期の年はヴォルデモートの手駒として過ごすことになった。

クィレルは、ホグワーツの学期が始まる前にグリンゴッツにある賢者の石を盗み出そうとした。計画実行前、彼は漏れ鍋に滞在した。そこで彼はハリー・ポッタールビウス・ハグリッドと対面した。彼はそこでヴァンパイアについての本を買う予定であるとごまかした。ハグリッドはダンブルドアの命令で前日に賢者の石を移動させていたため、クィレルの試みは失敗に終わった。

クィレルの失敗にヴォルデモートは失望し、2度と失敗を繰り返さないよう、次第にクィレルの体を同化させ始めた。その結果、ヴォルデモートの顔が発言したことで一年中ニンニクの臭いが染み付いた紫のターバンを身に付けなくてはいけなくなった。クィレルはヴォルデモートに対抗しようとしたが、彼の強力な魔法の前にはクィレルの力は単なる棒切れに過ぎなかった。

グリンゴッツ侵入失敗後、彼はホグワーツに戻りマグル学のポストを他の教授に明け渡し、闇の魔術に対する防衛術の教授に就任した。代わりにマグル学を教えていた人物は不明である。彼はフリペンドなどの呪文を生徒に教えていたが、生徒はクィレルの授業を真剣には聞いておらず、彼の授業を茶化していた。実際、彼は理論中心に授業を進めていたため生徒からは不評だった。

10月31日、ハロウィーンの日に彼は校内にトロールを運びこび、騒ぎの隙に石が隠されていた3階廊下の部屋に忍び込んだ。しかし、そこには番犬としてフラッフィーがおり、また彼の行動を怪しんだセブルス・スネイプが後を追ってきた。スネイプはその過程でフラッフィーから傷を負わされた。

Quirrell jinxing Harry's broom PSF

ハリーにジンクスを掛けるクィレルと反対呪文を唱えるスネイプ

年度後半、彼はハリーに対して攻撃を始めた。彼はグリフィンドールスリザリンの試合中にハリーのほうきにジンクスをかけて彼をほうきから落とそうとした。しかし、スネイプの反対呪文によりこの試みは不完全に終わった。ハーマイオニー・グレンジャーは呪文を掛けている相手を探すために双眼鏡を使い周囲を見渡し、スネイプが反対呪文を唱えているのを見つけたが、彼女はスネイプがハリーを呪っていると誤解した。彼女は彼がいるスタンドに忍び寄り、気を反らす為に彼のマントに火を放つが勢い余ってクィレルにぶつかった。これにより彼が掛けていたジンクスは解かれることになった。

ユニコーンの血を飲む[]

Voldemort drinking unicorn blood

ユニコーンの血を摂取するクィレル

クィディッチの一件後、ハリーはクィレルとスネイプが激しく口論する様子を目撃した。スネイプはクィレルに石についての情報を聞き出そうとしているようだった。トリオはセブルス・スネイプが賢者の石を盗み出そうとクィレルを脅迫しているものと思い、出来るだけクィレルを励まそうとした。

ハリーの試験の一週間前に、ヴォルデモートはクィレルに再び賢者の石を盗むよう命じた。ハリーはこれを聞いていたが、スネイプとの会話であると誤解していた。ヴォルデモートに乗っ取られたクィレルの体は徐々に魂が吸い取られていったため、彼は自身の体の維持とヴォルデモートを生かし続けるため、禁じられた森に住むユニコーンを殺し、その血を飲み始めた。血を飲んでいる最中にハリーとドラコ・マルフォイ、そしてファングと遭遇したため、彼らを攻撃しようとしたが、ケンタウルスフィレンツェに阻まれた。

地下の部屋での小競り合い[]

Voldemort and Quirrell

「もう1つの顔」を露にするクィレル

クィレルは賢者の石を守る6つの部屋を潜り抜けることに成功し、みぞの鏡が置かれている最後の部屋にたどり着いた。しかし、鏡から石を取り出し方が分からず、鏡を破壊しようとした。

その時、ハリーがトリオの中で唯一部屋を潜り抜け、クィレルの元にやってきた。彼はスネイプが犯人と信じこんでいたため、クィレルが真犯人と知った際は驚きを隠せなかった。クィレルは無言呪文でハリーを縛り周囲を火で囲い逃げられなくさせた後、ヴォルデモートの命令によりハリーを鏡の前に立たせた。そこには鏡に映ったハリーがポケットに石を入れているのを見て、彼にポケットを開けるよう迫った。ポケットには賢者の石が入っていた。その後彼はターバンを脱ぎヴォルデモートの顔をハリーの前に晒した。

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Harry Potter touches Quirrel face

クィレルの最期

ヴォルデモートはクィレルにハリーの殺害を命令した時、彼の運命は定まった。ハリーには母リリー愛の護りが生きていた。クィレルはハリーを殺そうと彼に触れるが、その瞬間彼の手や足など身体中から火傷と水痘が現れた。その結果、クィレルは致命傷を負い、ヴォルデモートはこれ以上彼の体は使い物にならないと判断し、彼の体から出ていきクィレルはそのまま命を落とした。

性格と特徴[]

クィレルは才能こそあったものの、感傷的な性格だった。彼は旅行や薬草にも興味を持ち、生涯を通じて頻繁に旅に出かけていた。学生時代に同級生からいじめられた経験から、彼は次第に狡猾で社会に対して冷笑的になっていった。そして、彼は闇の魔術に興味を持ち始めるようになり、遂にはヴォルデモートにその身を捧げるまでに至った。しかし、当初彼は自分の力を以てすればヴォルデモートをコントロールできると思っていたため、多少ながら傲慢さと自分に対して過大評価を持っていた。彼は2度と周りから馬鹿にされたくないとの思いから、ヴォルデモートと出会った時に過去の自分を否定、軽蔑し暗黒面へと墜ちた。しかし、完全に支配されていた訳ではなく時にはヴォルデモートに抵抗を試みたものの、彼の強大な魔法を前になす術は皆無だった。

学年を通して、彼は周囲から臆病で、いつも緊張している挙動不審な人物に見えた。彼は頻繁に足を躓き、ほとんど無能な教授だった。ヴォルデモートが取りついていたため、緊張していたのは本当であろうと思われる。クィレルには他の教授にはない冷徹な側面があった。ある時点で彼はハグリッドを騙し、彼から秘密の部屋についての情報を聞き出すことに成功している。また、ヴォルデモートの為に自ら進んで禁忌とされていたユニコーンの血を飲んでいた。

魔法能力と技術[]

クィレルは少なくとも防衛呪文については、優れた理論を持っていることで知られていた。マクゴナガルがホグワーツの教師陣は魔法が堪能な人が多いと語っていることから、彼も優れた強力な魔法使いであると考えられる。

  • 知的才能:クィレルは学生時代に優れた知能を持っていたことで知られていた。彼はイギリス魔法省を以てしても見つけることが出かなかったヴォルデモートを探しだすことに成功している。この点からも優れた洞察力を持っていたと考えられる。
  • チャーム:この分野におけるクィレルの実力は不明であるものの、非実体ながら守護霊の呪文を使用できた。
  • 闇の魔術:

登場作品[]

脚注[]

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不明
(不明)
マグル学教授 ?~1990年 → 次
アリフ・シカンダー
1990年1991年?)
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前任者
1990年1991年
闇の魔術に対する防衛術教授 1991年1992年 → 次
ギルデロイ・ロックハート
1992年1993年
  1. 1.0 1.1 クィレルは1985年までにはホグワーツを卒業している。9月生まれであり、19歳の誕生日の数ヶ月前にホグワーツを卒業してすぐ教え始めたとすれば可能なもっとも遅い誕生日は1967年となる。
  2. 2.0 2.1 ポッターモア - Quirinus Quirrell
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