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この災厄は…そうね。まさに「大災厄」と言うほかないわ。魔法界の人間が恐れ、崇め、信じてきたものすべて。そう、人や物だけじゃなくて記憶までもが盗まれ、奪われ、世界中に散らばってしまったの。わたしたちは失われたものを早く取り戻す必要がある。機密保持法は破綻の危機に瀕してる。 大災厄についてのコメント

コンスタンス・ピッカーリングとはイギリスの半純血の魔女である。イギリス魔法省魔法法執行部の下級次官として機密保持法特別部隊のリーダーを務めた。

経歴[]

生い立ち[]

コンスタンスは、21世紀初頭、ブリテン諸島のどこかで少なくとも一方は魔法族である両親のもとに生まれた。

祖父マティアス・ピッカーリングは残酷で貪欲な魔法使いで、怒らせてしまうといつも暴力的な振る舞いをした。その虐待的な行動にもかかわらず、コンスタンスの両親は常にマティアスの味方だった。彼は裕福で、多くの有力な魔女や魔法使いと知り合いだった。ピッカーリング家のほとんどの人間はマティアスの機嫌を取るためにいつもできる限りのことをしていた。彼のあり方は結果的に孫のコンスタンスの目を魔法界のあらゆる不正に開かせた[9]

子供の頃、彼女はマグルの女の子、シルビアの家の隣に住んでいた。コンスタンスは、おやつを一晩置いておくと「ハリネズミ」が喜ぶと彼女を説得した。シルビアがお皿を置いた翌日、シルビアの家の庭は破壊されていた。のちにこのことを振りかえったコンスタンスはこのあやまちが「子供時代の後悔上位10個」に入るとコメントした[6]

彼女はかつてロスという名前のクラップを飼っていた。しかし弟がスクイブであることが判明したため、家族はそのクラップを手放さなければならなくなった。ロスはコンスタンスの弟を噛むのをやめようとせず、彼の尻には一生の傷が残った[6]。コンスタンスは猫も飼っていたことがあり、誤って尻尾を踏んで1時間泣き続けたことがあった[11]

コンスタンスは家族とともにノルウェーのドラゴン保護区を訪れたことがあった。ドラゴンの幼体を間近に見る機会ができたとき、彼女はそのうちの1頭に指を噛まれた。その痛みは1か月間残った[6]

コンスタンスは子供の頃からクリスマスを愛していた。コンスタンスは母と姉妹がいつも一緒にクリスマスクラッカーを引いてはしゃぐ姿を見て、それがいつも楽しそうだと感じていた。クラッカーがはじける音を聞くと、コンスタンスはいつもうれしくて声を上げていた。コンスタンスはクリスマスの飾りも大好きだったが、母親がそれにひどい「アレルギー」があったため、家にツリーを飾ったり、他の飾りつけをすることはできなかった。そのためコンスタンスは近所の家の窓を覗いて、明るく輝いているツリーを見るのが好きだった[4]

10歳のクリスマス、彼女の家に祖母が訪ねてきた。ハッフルパフであった祖母はアナグマのブローチを持っていた。コンスタンスはそれを遊びに使おうと考えて、こっそりくすねた。罰として残りのクリスマスを屋根裏部屋に閉じ込められて過ごした[4]。のちにこの話を聞いたハリー・ポッターが同情を示すと、「家のなかで本が置いてあるのは屋根裏部屋のみだったから、逆にあの部屋が気に入っていた」と答えた。

彼女は幼いころヴィンテージのサーカスポスターにあこがれを抱いていた。しかし、のちに災厄が摩訶不思議サーカスを映し出すようになったとき、昔ながらのサーカスを間近で見たコンスタンスはサーカスに行きたいという欲求を持たなくなった。彼女はピエロも大嫌いだった[12]

ホグワーツ在学時代[]

コンスタンスはある時点で魔力を示し、11歳の誕生日にホグワーツ魔法魔術学校の入学許可証を受け取った。彼女の母親は娘に新しい鍋を買い与えず、兄に新しい鍋を与えて彼のおさがりをコンスタンスに持たせた[5]。彼女はキングズ・クロス駅の9と4分の3番線からホグワーツ特急に乗り、新一年生としてホグワーツにむかい、そしてコンスタンスはハッフルパフに組み分けされた。[3]

コンスタンスがホグワーツに入ったとき、学校はミネルバ・マクゴナガル校長の安定した管理下にあった。そのため、コンスタンスはマクゴナガル教授から直接教わることはなかった。マクゴナガルは第二次魔法戦争について多くを語ることはなかったが、コンスタンスは戦争に関する文献を可能な限り読み、マクゴナガルを真の英雄であるとみなすようになった[13]

彼女はホラス・スラグホーンにあったことはなかったが、自分はスラグクラブの完ぺきな参加資格を備えていると思っていた[5]

学生時代のコンスタンスはあまり社交的な魔女ではなかった。彼女のお気に入りの話し相手はヘルガ・ハッフルパフで、レシピの交換や教師陣の恋愛のうわさ話をして何時間も過ごした。のちに彼女は、ホグワーツの7年間ではクラスメイトよりも肖像画と話した時間のほうが長かったかもしれないと回想し、変わり者だとみなされるのも無理はないとみずから評した[14]

彼女が学生生活で好きだったことのひとつは、大広間で行われるクリスマス祝いだった。学校を去った後も、彼女の中にはクリスマスに関する思い出が多く残されていた。プディング、飾り玉、ツリー、フェアリーライト、そして1994年に行われたユールボールについての多くの話が、当時彼女を驚嘆させた。またユールボールのパーティーの写真を見たあとは、三大魔法学校対抗試合が復活して自分たちもパーティーも楽しむことはできないかと願うようにもなっていた[4]

コンスタンスはあるとき怪物的な怪物の本に自分の腕の肉をいくぶん食いちぎられたことがあった。それから彼女はこの本を嫌うようになった[5]

彼女は自分で望んでいたよりも呪文学が得意ではなかった。最終的にこれを克服することはできず、ミネルバ・マクゴナガル校長によって親との面談がおこなわれたこともあった。コンスタンスは授業の合間ペットのイモリネヴィンを相手に様々な呪文の練習をしていた[5]

彼女にはベサニー・ソードベインという友人がいた。ベサニーは小鬼を好んでおり、コンスタンスは彼女に強引に付き合わされてグリンゴッツを訪れたことがあった。ベサニーが数時間ほど小鬼を眺めているあいだ、コンスタンスも彼女とずっと共ににロビーに立ちつくし気まずい思いをした[5]

5年生になり、コンスタンスはハッフルパフの監督生になった。彼女は監督生のバスルームを使えることに感激して、実際に学校へ戻るまで夏中そのことを夢見ていた。しかし彼女は人魚のステンドグラスに見つめられながらリラックスすることは不可能であると気づき、以来人魚が眠っているときにだけバスルームを使うことに決めた[3]

許されざる者[]

コンスタンスの祖父マティアスは自分をより裕福で強力にするために許されざる者を創設した利己的な魔法使いだった。彼は金か影響力を持った魔法族のみを勧誘した。許されざる者は他者のことは一切気にかけず、自分たちの成功のためならば恐ろしいことも行った。あるときコンスタンスは許されざる者の存在を知り、そして「自分ならばこの組織とその資源をより有用に使える」、「世の中を変えて、真に困窮している人々を助けることができる」と考えた。コンスタンスは祖父を殺さず、ほとんど傷つけることもせずに捕らえ、自分の部屋のトランクの中に監禁した。そして彼女はポリジュース薬を用いて許されざる者の指導者の座を乗っ取った[9]

キャリア[]

ホグワーツを卒業したばかりのころのコンスタンスは魔法動物学者を志していた。しかし、ある冷え切ったひどい夜、マグルの畑の脇の茨の茂みに隠れ、ムーンカーフが求愛ダンスを待った次の朝には、別の職を探しに抜け出していた[15]

あるとき、コンスタンスは動物もどきになることを決意した。彼女は1ヶ月間マンドレイクの葉を口に含み続け、動物もどきの魔法薬を調合し、雷雲を待っていた。しかし彼女はスローン・トラバースから彼の友人の友人はアニメーガスの呪文を失敗して半分魔法使い、半分ハダカデバネズミに変容したと聞き、彼女は用意した銀のティースプーン1杯の朝露が約1週間間日光にさらされず、人間の足にも触れていないと確信が持てなくなった。半人半獣の醜態を恐れたコンスタンスは、動物もどきの薬を飲まなかった[16]

魔法省[]

伝説のホグワーツの戦いに死を賭して加わり、戦後は親純血主義法の撲滅に決してすくなくない役割を果たしたマグル生まれの魔法法執行部高官ハーマイオニー・グレンジャーは、コンスタンス・ピッカーリングにとって憧れの対象だった。魔法省に入ったとき彼女はハーマイオニーとに働くことを切望してやまなかった。

彼女はハーマイオニー・グレンジャーがアシスタントを選考するための書類の山の中に自分の応募書類を紛れ込ませた。コンスタンスはこれが卑怯な行いであるかもしれないと思っていたものの、それを気にすることはなかった[10]。最終的に、彼女は願い通りハーマイオニーのアシスタントになった。

大災厄[]

2019年、大災厄として知られる大規模な国際魔法使い機密保持法違反のさなか、イギリス魔法省と国際魔法使い連盟は、マグルに察知された無秩序な魔法の発生を追跡し封じる国際部隊設立のため協同した。コンスタンスはハーマイオニー・グレンジャーの認可を受けて、のちに秘密保持法特別部隊として知られるようになる組織の設立を依頼された[17]。あるとき彼女は、おそらくは秘密の法令対策本部のリーダーとしての権限に基づき、非公開の物品や場所にマグルよけの呪文をかけることを承認した[18]。彼女はまた、互いに何らかの関係があると思われるファウンダブルが密集している地域を特定するためにバナーを使うことを提案し、この段階で彼女のボーイフレンドであるルーカス・スパローヴェイルは半年以上を費やして世界中を旅してバナーを設置し続けた[8]

2019年、ピッカーリング家はコンスタンスの姉もしくは妹の新居でクリスマスを迎えたが、なぜか彼らはコンスタンスにその詳細や家の住所を教えなかった。最終的にコンスタンスはポッター家のクリスマスディナーに招待された[4]

性格と特徴[]

コンスタンスは当初、イギリス魔法省の忠実な職員にして魔法界秩序の誠実な擁護者であるかのようにふるまっていたが、実際には魔法省の怠惰と社会の腐敗に抱いており、法と道徳に触れる極端な手段を取ってでも現状を打開しようともくろむ急進派だった。彼女は許されざる者の力を使って、魔法省が手を出せない"外部からの改革"を達成しようと試みていた。

このような改革の一つとして、コンスタンスは魔法の隠匿をやめ、マグルに魔法の存在を教えることを目指していた。彼女は許されざる者のギャレス・グリーングラスに教唆されたグリム・フォウリーによってうみだされた大災厄を操り、人々に人々がのぞむものを与える試みを進めるとともに、国際魔法使い機密保持法を崩壊の危機にさらした[19]

コンスタンスは他人の苦しみを目の当たりにすることを嫌い[9]、魔法の存在の開示が風邪も満足に治せないマグルの生活を助けると信じていた[19]。彼女は非常に狡猾で嘘が巧みだった。ハリーとハーマイオニーに、自分の仕事は魔法界の法律を守ることだと信じ込ませていたが、実際には自分の信念のために国際秘密保護法に根本的に違反していた。彼女は、大災厄の操作を含む違法行為が道徳的に正当化できると信じていた。魔法の秘匿が終わることは良いことであると考えていた[9]

魔法能力と技術[]

  • 開心術:コンスタンスは物心ついたころから人の心を覗きみることができたすぐれた開心術士だった。彼女はこの能力によって多くの人々の願いを視ており、それをかなえてやることが自分の使命だと考えていた。また彼女はこの能力を許されざる者の統制にも利用した。[9][19]
  • 呪文学:ホグワーツ在学時代は呪文学の履修に苦闘し、単位を落としていたにもかかわらず[5]、コンスタンスは呪文に長けた魔女であり、ユニコーンの姿をした有体の守護霊を呼び出すことができた[6] 彼女はまた、グリム・フォーリーを気絶させるためのステューピファイと目覚めさせるためのエネルベートを効果的に使用した[19]。>
  • 魔法薬学: コンスタンスは動物もどきの魔法薬の調合を成功させた。これは彼女が魔法薬調合に非常に習熟していたことを示唆している[16]。彼女はさらに、祖父マティアスになりすますために自宅アパートでポリジュース薬し、祖父を拘束し続けるための生ける屍の水薬も調合していた。どちらも非常に高度な調合の技術を有する魔法薬であった。[9]
  • 変身術: コンスタンスはかつて動物もどきを習得しようと試みた。これは彼女が十分に変身術に習熟していたことを示唆している[16]

所持品[]

  • ネヴィン: かつてコンスタンスはネヴィンと名付けたイモリを飼育していた。彼女はホグワーツにいる間これを呪文の練習に使っていた[5]
  • ロス: かつてコンスタンスはロスと名付けたクラップを飼っていた。コンスタンスの弟がスクイブであると判明したのち、このクラップは手放された[6]
  • : かつてコンスタンスは猫を飼っていた[11]
  • 初めての愛、初めての死: コンスタンスは著者アモーテ・ドヌーヴのサインが入ったこの本を所有していた[13]
  • 怪物的な怪物の本: コンスタンスはこの本を嫌っていた。彼女は目を離した途端にこの本に腕の肉を噛み千切られたことがあった[5]

登場作品[]

舞台[]

  • コンスタンス・ピッカーリングの英語音声はJustin Huxley、日本語音声は八木かおりによって演じられた。
  • ヴォルデモート再訪に関する未使用のセリフにおいて、コンスタンスは大災厄の創造に手を貸した理由のひとつに機密保持法部隊のボランティアのような多くの人々がハリー・ポッターのような「選ばれし者」になる願望を抱えていることを知っていたことを挙げている。

脚注・出典[]

  1. 彼女がホグワーツに在学しているとき、ミネルバ・マクゴナガルはすでに校長の座に就いていた。2019年に魔法省職員であった彼女はおそくとも2018年にはホグワーツを去っている必要がある。また彼女は子供時代死喰い人を実際の恐怖とみなしていたため、第二次魔法戦争期にはすでに生まれていた可能性が高い。
  2. ハリー・ポッター:魔法同盟 光り輝くもの:戦闘部隊
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 ハリー・ポッター:魔法同盟 光り輝くもの:三大魔法学校対抗試合の秘密
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 ハリー・ポッター:魔法同盟 "光り輝くもの:ホグワーツでの一年目"
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 5.6 5.7 5.8 5.9 ハリー・ポッター:魔法同盟 "光り輝くもの:ホグワーツでの一年目"
  6. 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 6.5 6.6 ハリー・ポッター:魔法同盟 (光り輝くもの:動物の子供)
  7. ハリー・ポッター:魔法同盟 (光り輝くもの:湧き上がる闇)
  8. 8.0 8.1 ハリー・ポッター:魔法同盟 (光り輝くもの:一年後)
  9. 9.0 9.1 9.2 9.3 9.4 9.5 9.6 9.7 ハリー・ポッター:魔法同盟 光り輝くもの:コンスタンスの嘆き
  10. 10.0 10.1 ハリー・ポッター:魔法同盟 機密保持法14任務全部まとめて
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  12. ハリー・ポッター:魔法同盟 光り輝くもの:サーカスの災厄
  13. 13.0 13.1 ハリー・ポッター:魔法の覚醒 光り輝くもの:失われた愛
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  15. ハリー・ポッター:魔法同盟 機密保持法任務5災厄的な難題
  16. 16.0 16.1 16.2 ハリー・ポッター:魔法同盟, 光り輝くもの:新たなマローダーズ
  17. ハリー・ポッター:魔法同盟 (この画像を参照)
  18. ハリー・ポッター:魔法同盟 (この画像を参照)
  19. 19.0 19.1 19.2 19.3 ハリー・ポッター:魔法同盟 光り輝くもの:秘密をかけた戦い
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