"学ぶものをば選ぼうぞ。祖先が純血ならばよし" —サラザール・スリザリンによる教育方針 [出典]
サラザール・スリザリンとは、中世期の純血の魔法使いである。彼はパーセルマウスで開心術の心得もあった。彼はホグワーツ魔法魔術学校の4人の創立者たちのうちのひとりで、中でもゴドリック・グリフィンドールの親友だった。スリザリンはマグル生まれを嫌い、そういった生徒をホグワーツで教えることに反対した。しかし他の創立者たちの同意は得られず、秘密の部屋にバジリスクを住まわせて学校を去った。その後学校に戻ることはなく、中世のある時点で死亡した。
経歴[]
生い立ち[]
組分け帽子は彼を湿原から来た「俊敏狡猾なスリザリン」と表現している。彼はパーセルマウスで、パーセルタングを話せるものは皆、スリザリンの親族であると言われている。
ホグワーツ創設[]
スリザリンはゴドリック・グリフィンドール、ヘルガ・ハッフルパフ、ロウェナ・レイブンクローらと共にホグワーツ魔法魔術学校を創設した。彼はグリフィンドール、レイブンクローと同じように自分の寮に入る生徒を選別した。アルバス・ダンブルドアによれば、彼は機知、臨機の才、決断力、あるていどの規則違反、パーセルタングといった資質を備えた、「自分で選んだ生徒たち」を誇りに思っていたという。また、狡猾さや野心、純血性も重視した。スリザリン寮のシンボルは蛇で、その色は銀と緑である。
決別[]
ホグワーツ創設から数年後、スリザリンと他の創立者たちとの間に溝ができ始めた。スリザリンはマグル生まれ の生徒を学校で教えることに反対し、純血の生徒のみ受け入れるべきだと考えていた。他の創立者たちは反対し、とりわけ、グリフィンドールは彼と激しく言い争った。やがてスリザリンは学校内に秘密の部屋を作ってバジリスクを住まわせ、学校を去った。その後死亡したが、年代は不明。
死後[]
カスバート・ビンズ魔法史教授によれば、スリザリンは学校に秘密の部屋を作っていった。目的は学校内のマグル生まれを一掃するためだった。中にはバジリスクがおり、「真の継承者」のみが目的を遂げるため部屋を開けられる。1943年、伝説は、少なくとも一部は、事実であると証明された。この年、トム・マールヴォロ・リドルが部屋を開けてマグル生まれの生徒を襲撃したのである。
バジリスクが殺したひとりの少女はその後嘆きのマートルというゴーストとなった。秘密の部屋はマートルが住み着いたトイレの下にあり、スリザリンのようなパーセルタングにしか開けられない。リドルは1993年、自らの魂を閉じ込めて作った分霊箱である日記を使ってジニー・ウィーズリーを操り、再度部屋を開けた。このときもマグル生まれを攻撃したが、真の狙いはハリー・ポッターを部屋に招いて息の根を止めることだった。
サラザール・スリザリンは"S"の文字が刻まれたロケットを所持していた。それは子孫に代々受け継がれ最後はゴーント家の手に渡った。メローピー・ゴーントはそれをカラクタカス・バークに売り払った。それをアンティーク好きのヘプジバ・スミスが買い取った。その後、それはトム・マールヴォロ・リドルに盗み出され、リドルはそれを分霊箱にした。ロケットは彼が少年期に訪れた海沿いの洞窟に隠された。後にレギュラス・ブラックは屋敷しもべ妖精クリーチャーに助けを借りてロケットを持ち出した。クリーチャーは破壊を命じられたが、それは不可能だった。
ブラックの家に保管されていたロケットはマンダンガス・フレッチャーが盗み、魔法省のドローレス・アンブリッジの所有物となった。アンブリッジはロケットの"S"は、純血の家系、セルウィン家を表していると考えた。
ロケットはハリー・ポッターが盗み、やがてロン・ウィーズリーによって、グリフィンドールの剣で砕かれた。こうして分霊箱は力を失った。
ホグワーツ城にはスリザリンの肖像画があり、ひとつは地下牢の控えの間と玄関ホール側の部屋をつなぐ秘密の近道を守っている。近道に入るための合言葉は「死の恐怖」である。もう一枚は校長室の校長の肖像画の中にある。
1997~1998学年度、スリザリンの継承者でヴォルデモート卿を名乗ったリドルは、別の方法でマグル生まれを追い出そうとした。それは魔法省を支配し、マグル生まれ登録委員会を開くことだった。ヴォルデモートはマグル生まれの排斥に成功し、年度の終わりにはホグワーツの組分けを中止してスリザリンのみにしようと言った。ヴォルデモートは死に、スリザリンの望みもかなうことはなかった。
身体的特徴[]
秘密の部屋にあるサラザール・スリザリンの像は底に垂れたような細長いアゴヒゲのように彫られていた。
関連項目[]
- ゴドリック・グリフィンドール
- ヘルガ・ハッフルパフ
- ロウェナ・レイブンクロー
- ホグワーツの創立者
- スリザリンの蛇
- スリザリンのロケット
- トム・リドル
- 秘密の部屋
舞台裏[]
登場作品[]
- ハリー・ポッターと賢者の石 (ゲーム) (有名な魔法使いカードに登場)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 (像として登場)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 (映画) (像として登場) (Non-canon in portrait)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 (ゲーム) (像として登場) (有名な魔法使いカードに登場)
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (映画) (肖像画として登場)
- ハリー・ポッターと謎のプリンス (言及のみ)
- ハリー・ポッターと謎のプリンス (映画) (肖像画として登場)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 (言及のみ)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 (像として登場)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 (ゲーム) (像として登場)
- レゴ ハリー・ポッター 第1章-第4章 (Mentioned only in DS version)
- レゴ ハリー・ポッター 第5章-第7章 [2]
- ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター (肖像画として登場)
- 今月の魔法使い
- ポッターモア (言及のみ)
- ハリー・ポッター魔法生物大図鑑 (言及のみ)
- ハリー・ポッター:ホグワーツの謎 (言及のみ)