ディリコールとはフワフワとした羽毛を持つ太った魔法の鳥である。原産地はインド洋のモーリシャス諸島。ディリコールは自由自在に瞬間移動を行うことが可能であった。
歴史[]
マグルはディリコールが絶滅したと信じたが、実際はこの鳥は危険が迫った際に自らの瞬間移動の力を使って逃げ延びていた。国際魔法使い連盟はこの"絶滅"がマグルの自然保護意識を高めたと認識し、ディリコールがいまだに存在していることを明らかにすることは適切ではないと考えた[1]。
1890年~1891年学年度、ある生徒がマリアンヌ・モフェットのためにディリコールのグウィネイラを取り戻した。
1989年~1990年の学年度、シルバヌス・ケトルバーン教授は魔法生物飼育学の授業で6年生にこの鳥の扱い方を教えた[2]。
舞台裏[]
- ビデオゲーム版『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の中で、ギルデロイ・ロックハートは「ドードーの道を行く」という表現を使って、差し迫った巨大火蟹の絶滅を説明している。たとえロックハートほど無能な魔法使いであろうと、ディリコールが絶滅したと考える理由はないので、このセリフはつじつまが合わない。しかし、これはマグルの家族に囲まれて育ったためにロックハートに根付いた表現、比喩であった可能性もある。
- ディリコールの瞬間移動能力は、魔法族にとっての姿現しに似ている。それと同様にポートキー、姿をくらますキャビネット棚、煙突飛行にも類似している。
- モデルは作中でも触れられているとおり、モーリシャスに実在した飛べない鳥「ドードー」。大航海時代、植民者に発見され、味は不味だったものの食料の保存技術が未熟な時代の貴重な食糧源として、また見世物としても乱獲され、1681年の目撃を最後に"姿を消し"、絶滅した。
- 幻の生物とその生息地では、ディリコールはドードーと同一であると述べられているが、映画での描写はまったく異なり、ディリコールはオウムのようなくちばしを持ち、色とりどりの鳥として描かれている。ただし、史実のドードーも、実際には20世紀や21世紀に描かれたスケッチのような姿ではなかったという証拠が存在する。少なくとも、ハリー・ポッターの世界では、映画の描写がドードーの実際の姿と一致しているのだと受け取ることができる[3]。
登場作品[]
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 (ゲーム) (初言及)
- 幻の動物とその生息地 (初登場)
- ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 映画オリジナル脚本版
- ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
- 『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』魔法映画への旅 (言及のみ)
- ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 映画オリジナル脚本版
- ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
- ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 映画オリジナル脚本版
- ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
- ポッターモア
- ハリー・ポッター:ホグワーツの謎
- ハリー・ポッター:魔法の覚醒
- ホグワーツ・レガシー
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