『ハリー・ポッターと呪いの子』とは、J・K・ローリング、ジョン・ティファニー、ジャック・ソーンによって書かれた同名の舞台の公式スクリプト・ブックである。
『ハリー・ポッター』小説シリーズにおいては8番目に出版された作品である。
J・K・ローリングはこの舞台のストーリーをできるだけ秘密にしておくことを望んでいた。最初のプレビューが上演されたよる、彼女は#KeepTheSecretsキャンペーンを始めた。
このスクリプト・ブックの英語版はプレビューに続く公演初日の2016年7月31日に発売された。世界中の多くの本屋で夜中の発売パーティーが開かれた。日本では2016年11月11日に発売され書店には行列ができた[1]。特別リハーサル版は2017年まで購入可能となる予定であり、それ以降は脚本の決定版が販売される。
舞台裏[]
- 舞台がスクリプト・ブックとして発売されるというアナウンスが出ると、舞台の脚本を書籍化したものであるにも関わらず「ローリングによる8作目のハリー・ポッター小説」が発売されるという間違った情報が広がった。また、これはローリングがひとりで書いたものではなく、ジョン・ティファニーとジャック・ソーンも共同執筆している。[2]
- 一部のファンの間では『呪いの子』がシリーズの正史に含まれるか否かという議論が起きている[3]。ローリングは脚本に承認を与えたが、この演劇を執筆したのは彼女ではなく、作中の多くの要素がこれまでの設定と矛盾しているという。多くのファンは『呪いの子』はオリジナル作品というよりファン・フィクションを読むようであると主張した[4]。逆転時計の機能やパーセルタングを話せるハリー、マクゴナガルが未だに校長であるなど、[5]ローリングのこれまでの作品や正史に関する発言と相反する部分があるという[6][7]。
- 本作の大半はホグワーツの戦いから22年後を舞台にしているにも関わらず、発売前、この作品はシリーズの「前日譚」として紹介されることが多かった。[8][2]
脚本[]
- ↑ 「ハリー・ポッター」シリーズ最新作発売 書店に行列
- ↑ 2.0 2.1 J. K. Rowling on Twitter: "The script will be in book form, true, but it's still #NotAPrequel because it's set #19YearsLater"
- ↑ Nate Hoffelder. "Harry Potter and the Cursed Child Disappoints Fans". The Digital Reader. July 2016.
- ↑ Alyssa Rosenburg. "The Missing Ingredient in Harry Potter and the Cursed Child is Good Writing"". The Washington Post. August 9 2016.
- ↑ Kim Renfro. "There's a Big Plot Hole in Harry Potter and the Cursed Child". Tech Insider. 6.10.16.
- ↑ Srishti Chaudhary. "Harry Potter and the Cursed Child is anything but Magic". Huffington Post. August 13 2016.
- ↑ Abby Ohlheiser. "J.K Rowling, Author of the Harry Potter Books, is no longer it's God". Denver Post. August 24 2016.
- ↑ J. K. Rowling on Twitter: "So now you know it really isn't a prequel: Harry Potter & the #CursedChild starts #19yearslater! Go to @HPPlayLDN for more information"