- ハーマイオニー・グレンジャー: "...あ、私の杖はどこ?"
- ハリー・ポッター: "プロテゴ!護れ! ハーマイオニー! 落ち着い-"
- ハーマイオニー・グレンジャー: "私、落ち着いたりしない! 私の杖を返して!返してよ!"
- — ハーマイオニーが自分の杖を返すようハリーに迫る[出典]
ハーマイオニー・グレンジャーの杖は、長さ約27.3センチでブドウの木、ドラゴンの心臓の琴線が芯である[1]。この杖はハーマイオニーがホグワーツに入学する前にギャリック・オリバンダーによって作成された。
歴史[]
購入[]
ハーマイオニーは恐らく、1991年にホグワーツ魔法魔術学校に入学するまえの11歳の時にオリバンダー爺から自身の杖を購入した。
ホグワーツでの使用[]

ハーマイオニーは、ホグワーツ在学中からこの杖で多種多様な強力な魔法を使用していた。ハーマイオニーは、15歳の時点ですでに非常に高度で優れた魔法能力を持っている証拠であるとされている守護霊を作り出すことに成功していて、更に作り出した守護霊はカワウソの姿をしている有体守護霊であった[2]。ハーマイオニーの才能と努力の結果から、成績は闇の魔術に対する防衛術ではハリーが学年一位であるのを除くと、すべての科目で学年一位を獲得していた。
第二次魔法大戦[]

アントニン・ドロホフに向けて金縛り呪文を使うハーマイオニー
1996年の神秘部の戦いで、ハーマイオニーが死喰い人であるアントニン・ドロホフに無力化された時、ネビル・ロングボトムは自身の杖が折れていたため、ハーマイオニーの杖を一時的に借りて使った。ただ、ネビルの鼻が折れていて、正常な発音をすることができなかったため、呪文をうまく発動することができなかった。戦いのある時点で、ワルデン・マクネアがハリーの首をつかんだ時、ネビルはハーマイオニーの杖をマクネアの仮面の隙間から目を突き刺したため、マクネアが悲鳴を上げてハリーの事を解放することに繋がった。戦いの後、ネビルはハーマイオニーの杖を本人に返し、祖母に新たな杖を買ってもらった[3]。 ハーマイオニーは七人のポッターの戦いの時にもこの杖を使用しており、キングズリー・シャックルボルトと共に死喰い人の集団から逃れた。トリオが魔法省にスリザリンのロケットを盗むために侵入した時にもこの杖は使われてた。

1997年の冬にゴドリックの谷にハリーとハーマイオニーが訪れた時、バチルダ・バグショットに変装していたナギニを撃退するためにハーマイオニーは爆破呪文を使用した。その時にハリー・ポッターの杖が折れてしまったため、暫らくハリーと杖を共有することになった。ロンが戻ってきた時にハーマイオニーとロンが口論してハリーが危険だと思った時に盾の呪文を使ったように、幸運なことにもその時はハリーが杖を所持していた。その後は二人で共有しなくてもいいように、ロンが単独行動をしている時に予備として人さらいから奪ったサンザシの杖をハリーに渡した[4]。トリオが死の秘宝についての情報を探してラブグッドの家に訪問して、二人の死喰い人が襲撃してきた時にもこの杖を使用して逃走した。
押収[]
- ハーマイオニー・グレンジャー: "私、これ、いやだわ。本当にいやよ。何もかもしっくり来ないの。私の思いどおりにならないわ・・・・・・あの女の一部みたい"
- ロナルド・ウィーズリー: "でも、あいつになりきるのには、役に立つかもしれないぜ。その杖が何をしたのかを考えるんだ!"
- ハーマイオニー・グレンジャー: "だって、それこそが問題なのよ!この杖が、ネビルのパパやママを拷問したんだし、ほかに何人を苦しめたかわからないでしょう?この杖が、シリウスを殺したのよ!私の杖が懐かしいわ"
- — ベラトリックス・レストレンジの杖を使うハーマイオニー[出典]

トリオが人さらいに捕獲され、ハーマイオニーの杖が押収された
1998年の春にハリーが偶然ヴォルデモート卿の名前を言ってしまい、禁句の呪いを破ったためハリー、ロン、ハーマイオニーの三人は人さらいに捕まった。その時にハーマイオニーの杖も押収された。ハーマイオニーはその後、ハリーがマルフォイの館から脱出するときに奪っていた12¾インチ(32.385cm)、鬼胡桃とドラゴンの心臓の琴線であるベラトリックス・レストレンジの杖を使った。ハーマイオニーは、ベラトリックス・レストレンジがネビル・ロングボトムの両親を拷問したり、シリウス・ブラックを殺すために使った杖だったりといった感情的な理由と、ハーマイオニーが杖を勝ち取っていなく、杖の主として認められていないという杖の術による理由の二つの点からこの杖を使用することを嫌っていた。だが、ベラトリックス・レストレンジの杖を使うしかなかった。
そして、ハーマイオニーはポリジュース薬でベラトリックス・レストレンジに変装して、ハリーとロンの二人と共にグリンゴッツ魔法銀行に侵入して金庫破りをしようとした。小鬼はレストレンジ家の金庫に入りたいと頼むハーマイオニーに身分証明として杖を差し出すよう言った。ハーマイオニーはベラトリックス・レストレンジの杖を出したが、小鬼にはベラトリックス・レストレンジが杖を盗まれたことを知らされていたため、警戒をした。そこで、ハリーはハーマイオニーが侵入するために服従の呪文を使うことを余儀なくされた。
ホグワーツの戦いでは、ハーマイオニーは杖の主に対して攻撃しているために妨げられているにもかかわらず、ジニー・ウィーズリーとルーナ・ラブグッドと共にベラトリックス・レストレンジと決闘をした[4] 。
舞台裏[]

ハリー・ポッターと呪いの子では違う杖
- J・K・ローリングは、ケルトの暦を用い生年月日に基づいてハーマイオニー・グレンジャーの杖の木をブドウに決めた。9月2日から9月29日に生まれた人がブドウと割り当てられている。友人である二人にも隠れたつながりとして同じ様の方法でハリーの杖とロンの杖の木を決めた[5]。
- ケルトの木の暦では、幸福と怒気という両極端な感情の象徴とされている。それは明るい時間と暗い時間が同じ分だけあり、成長と収穫のバランスをとっている秋分と結びついていた[6]。
- 映画のハーマイオニーの杖は、明確な柄を持たない数少ない杖の一つでもある。
- ハーマイオニーが第二次魔法戦争のあとに自身の杖を取り戻したのか、没収されて壊れたのか、紛失することになったのかは不明である。
- この杖は魔法界の政治のロゴの一部にもなっている[7]。
登場作品[]

- ハリー・ポッターと賢者の石 (初登場)
- ハリー・ポッターと賢者の石 (映画)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 (映画)
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (映画)
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (ゲーム)
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット (ゲーム)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (映画)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (ゲーム)
- ハリー・ポッターと謎のプリンス
- ハリー・ポッターと謎のプリンス (映画)
- ハリー・ポッターと死の秘宝
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 (ゲーム)
- レゴ ハリー・ポッター 第1章-第4章
- レゴ ハリー・ポッター 第5章-第7章
- ハリー・ポッター魔法族大図鑑
- ハリー・ポッター魔法生物大図鑑 (言及のみ)