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警告!
この記事の内容の少なくとも一部は『ハリー・ポッター:ホグワーツの謎』『ハリー・ポッター:呪文と魔法のパズル』『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』『ホグワーツ・レガシー』からの情報です。この記事の中にはネタバレがあります。 |
"人気の魔法の飲み物を泡立ったジョッキで楽しんで。" —バタービールの説明 [出典]
バタービールは「バタースコッチを薄めた味に少し似ている」とされる魔法界で人気の飲料[1]。ごくわずかにアルコールを含んでおり、魔法界のさまざまな場所で供された。ホグワーツ魔法魔術学校の生徒はホグズミードを訪れたときしばしばこの飲料を購入した。バタービールは冷やしたものと温かいものの両方が存在した。
概要[]

1パイントのバタービール
バタービールは瓶入りの冷たいものと泡立った大ジョッキの温かいものの2種類存在した[3]。ホグズミード村の三本の箒[4]とホッグス・ヘッド[5]のメニューにはバタービールが含まれていた。ただしホッグス・ヘッドのバタービールは"とても埃っぽい"と評されており、おそらくこの店ではそれほど頻繁に注文されるメニューではなかった。ダイアゴン横丁の漏れ鍋もバタービールを販売していた。
ホッグス・ヘッドは1杯2シックル(約0.60ポンド)でバタービールを提供したが[5]、これが標準的な価格であるかどうかは不明である。
マダム・ロスメルタは特別に甘いバタービールを提供していた。 その材料には砂糖低木、ゼニアオイ、月の雫が含まれていた[6]。これが特別に甘いもののみに必要なのか、通常のバタービールにも必要なものなのかは不明である。バタービール1707という非常に貴重なものも存在し、配達を頼むこともできた[7]。
アルコール含有[]
- ドビー: "ウィンキーは、このごろ一日六本も飲みます"
- ハリー・ポッター: "でもあれはそんなに強くないよ、あれは"
- ドビー: "屋敷しもべ妖精には強すぎるのでございます"
- — 屋敷しもべ妖精には強すぎるバタービールのアルコール成分[出典]

バタービールを浴びるように飲むウィンキー
バタービールはおそらく屋敷しもべ妖精が酔いに似た状態になる程度の微量のアルコールを含んでいた[2]。この酔いには解毒剤も存在していた。これはおそらく、屋敷しもべ妖精の体が人間よりも著しく小さいことに加え、体質と異なっているためにどんな量のアルコールにも脆弱であったとも考えられるが、人間もバタービールで酔う可能性があった[8][9]。
1996年ハリー・ポッターはホラス・スラグホーンのクリスマスパーティーで"バタービールに酔った"ロン・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャーはどんな振る舞いをするのか知りたいと思った[8]。これはおそらくバタービールにアルコールのような言動の抑制を欠く作用があることを示している。クラウチ家から解雇されたあと、屋敷しもべ妖精のウィンキーはバタービールで酔っ払うようになった[2]。彼女はバタービール依存症から完全に抜け出すことはなかった[10]。
歴史[]

クィディッチの試合に勝った直後のグリフィンドールの談話室のバタービール
バタービールはジョッキにつがれた温かいものと瓶に入れられた冷たいものの2種類あった[3]。 瓶入りはホッグスヘッドで2シックルで提供された[5]。

バタービールの広告のフルーツコウモリバーニー
バリーカッスル・バッツのマスコット、フルーツコウモリバーニーはバタービールの広告に登場した。キャッチコピーには"バーニーは言う、「ぼくはバタービールが大好きだ!」(Barny says: I'm just batty about Butterbeer!)"と書かれていた[11]
1985~1986の学校年度、三本の箒は特別に甘いバタービールを新開発した。これは非常に好評を博した[6]。1986~1987の学校年度までに三本の箒では1707年もののバタービールが注文購入できるようになっていた[7]。
1990~1991の学校年度、イギリスのある魔法使いは自分のブランドを売りたいと願い、いくつかのパブの貯蔵庫に忍び入りバタービールに毒を盛った。これによって影響をうけた人々は聖マンゴ魔法疾患傷害病院に受け入れられた。彼は魔法法執行部に捕まり拘留された[12]。
カナの輪はカズヒロ・シラトリの裁判に成功したジェイコブのシブリングのために三本の箒でバタービールたっぷりのパーティーを開いた[13]。
ペレグリンは三本の箒で自分と子供にそれぞれバタービールをひとつ注文した。しかし、彼がプライベートな会話を聞かないようロスメルタに命令したためバタービールのジョッキはふたつとも床に落とされてしまった[14]。
ウィンキーがしばしばそうであったように、屋敷しもべ妖精はバタービールで酔っ払う可能性があった。ハリー・ポッターがホグワーツ魔法魔術学校の4年生であったとき、ウィンキーはしばしば城の厨房で泥酔していた。屋敷しもべ妖精にとってこれはかなり強い飲み物であったため、ドビーは彼女を必要の部屋に連れていき、解毒剤を見つけた。屋敷しもべ妖精がそのように大量のバタービールを飲むことは恥ずべきこととされていた[15]。

バタービールを飲む学生たち
ルーピンは彼の知る限りではホグズミードに行ったことのないハリーがバタービールを飲んだことがあるということに驚いた[16]。ハリーはロンとハーマイオニーが彼のために持ち帰ってきてくれたのだと説明したが、実際にはハリーはホグズミードをこっそり訪れたことがあり、その際三本の箒でバタービールを飲んだ。これはホグワーツ場内ではバタービールがすぐに手に入るものではないことを示唆している。
しかしハリーが三大魔法学校対抗試合の代表選手となり、第一の課題を突破した際、グリフィンドールの談話室にはバタービールが溢れかえった[17][18]
バタービールはユールボール[19]とビルとフラーの結婚式でも提供された[20]。それは補充呪文のかけられて軽食テーブルに置かれていた[21]。
ディーン・トーマスとシェーマス・フィネガンは試験後のパーティーを計画し、そのためにどれくらい"ブラックマーケット"のバタービールが必要になるかを話し合った[22]。
ルーナ・ラブグッドはホグワーツで過ごすあいだよくバタービールのコルクネックレスを付けていた。他の生徒はそれを奇妙だと感じ、 それを笑った[23][24][25]。
グウェノグ・ジョーンズは"友達とくつろいで、バタービールを飲んで、妖女シスターズを聴く"ことを楽しんでいた.[26]
2010年代から2020年代初期におきた大災厄のあいだに、一部の魔法宿ではバタービールが不足し、イギリス魔法省は機密保持法特別部隊の大災厄調査官に助けを求めた。大災厄捜査官は、バタービールの在庫の迅速な検査と承認を可能にする一連の官僚的なショートカットを設計および実装し、影響を受けた宿の在庫状況を改善した。宿のオーナーらは、捜査官に感謝を示し、宿で高エネルギーの食事を提供した[27]。
舞台裏[]
- ラガービール登場以前、英国を含むヨーロッパでもっとも一般的だったエールビールは、常温での飲用に適している。寒い時期には温かいホットビールとして供される。
- 英国の酒類購入可能年齢は18歳であるが、保護者同伴のパブやレストランでビール、ワイン、シードルのついた食事を取ることは16歳から可能である。保護者の監督下であれば自宅その他私有地内で5歳から飲酒できる。
- 18歳未満への酒類販売を禁じる法案がイギリス議会を通過したのは1923年である。
- テンプレート:POS以降アルバス・ダンブルドアを演じたマイケル・ガンボンはウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターにいってまずはじめにやることは8パイントのバタービールをたのむことだと発言した。彼は"あれはノンアルコールだ。すっきりする(It is not alcholic, it is refreshing.)"[28]と言った。
Universal Parks and Resorts - WikipediaのエグゼクティブシェフのSteve Jaysonはバタービールを"ひじょうに快い、なめらかな喉越し(real comforting and nice and smooth going down)"であるとコメントした[28]。
ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター内のバタービール広告
- ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターはクリームソーダに似たアイスドリンクとバタースコッチ風味フォームの乗ったスラッシーをバタービールとして販売している。容器は使い捨てと持ち帰り可能の2種類ある。2012年12月12日時点でパークのバタービールは500万杯の通算売上を記録し、それを記念して1000人のゲストにバタービールが無料で提供された[29]。 バタービールはメイキング・オブ・ハリー・ポッターでも提供された。

"A tankard of Butterbeer" on ポッターモア
- "A tankard of Butterbeer"はかつてポッターモアに存在したインタラクト機能"Wonderful wizarding world happiness generator"で生成された32の結果のうちの1つで[30]、「憂うつな月曜の気分をふきとばす」とされていた[31]。
- Twitterに投稿された説明には、"a warming glass of Butterbeer is exactly what you need to thwart your winter blues"とある[32]。
- バタービールはおそらく実在の飲料Buttered Beerに由来する。 Buttered Beerへの最も早い言及はロンドンで1588年に出版されたThe Good Huswifes Handmaide for the Kitchinに見られる。テューダー朝において、これはビールと砂糖、卵、ナツメグ、クローブ、バターで作られた。他のレシピにはRobert Mayによって1664年に出版された料理本The Accomplisht Cookに掲載されていたものが挙げられ、これにはリコリスの根とアニスの実が含まれていた。英国の有名シェフ
Heston Blumenthal - Wikipediaはテューダー風の饗宴のためにそれを再現した。
- バタービールの名はJ. R. R. トールキンの作品に登場するパブ兼宿、躍る小馬亭のオーナーBarliman Butterbur(バーリマン・バタバー)のオマージュであるかもしれない。
- バタービールは今でもハリー・ポッターファンの間で人気の飲み物であり、ファンが作成したレシピがいくつかインターネット上で見つけられる。 このようなレシピは、子供や禁酒者向けのノンアルコールのものから、高アルコールを含むものまでさまざまである。
現実における解釈[]
ノンアルコール[]
- ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターはノンアルコールのバタービールを販売している。
- メイキング・オブ・ハリー・ポッターの展示はバタービールをプラスチックカップかスーベニアジョッキで提供している。またコーンとカップバタービールアイスクリームをコーンとスーベニアカップの2種類販売している。
- Reed's Inc produces Flying Cauldron Butterscotch Beer.
- スターバックスの裏メニュー「バタービール フラペチーノ」は、クリーム フラペチーノに キャラメル を 3 プッシュずつ加え、その上にトフィー ナッツ シロップとキャラメル ドリズルをトッピングしたものである。
- 2017年3月、Yuengling's Ice Creamにバタービールをイメージしたフレーバーが登場した。 このフレーバーは半分がバタークリームアイスクリーム、もう半分がバタースコッチアイスクリームで、バタースコッチスワールが練りこまれている[33]。
アルコール[]
- インターネット上ではアルコール入りのバタービールのレシピが数多く公開されている。そのような私製レシピの多くはバタースコッチソースとラム酒を含んでいる。
登場作品[]

バタービールのマグ
- ハリー・ポッターと賢者の石 (ゲーム) (言及のみ) (PS1 version only)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 (ゲーム) (GBC and console versions only)
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (初登場)
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (ゲーム)
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (映画) (言及のみ)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (ゲーム) (言及のみ)
- ハリー・ポッターと謎のプリンス
- ハリー・ポッターと謎のプリンス (映画)
- ハリー・ポッターと謎のプリンス (ゲーム)
- ハリー・ポッターと死の秘宝
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 (ゲーム)
- テンプレート:SODMM
- クィディッチ今昔 (言及のみ)
- ポッターモア
- ハリー・ポッター (ウェブサイト)
- ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター
- Wonderbook: Book of Potions (言及のみ)
- ファンタスティック・ビーストと魔法使いの事件簿
- ハリー・ポッター:ホグワーツの謎
- ハリー・ポッター:魔法同盟 (言及のみ)
- ハリー・ポッター:呪文と魔法のパズル
- ハリー・ポッター:魔法の覚醒
- ホグワーツ・レガシー (言及のみ)
- テンプレート:AMHL
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 出Bon Appetit magazine interview
- ↑ 2.0 2.1 2.2 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第28章 クラウチ氏の狂気
- ↑ 3.0 3.1 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第10章 忍びの地図
- ↑ 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第8章 「太った婦人」の逃走
- ↑ 5.0 5.1 5.2 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第16章 ホッグズ・ヘッドで
- ↑ 6.0 6.1 ハリー・ポッター:ホグワーツの謎, 3年, Chapter 3 (三本の箒)
- ↑ 7.0 7.1 ハリー・ポッター:ホグワーツの謎, 3年, Chapter 6 (差出人不明の手紙)
- ↑ 8.0 8.1 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第14章 フェリックス・フェリシス
- ↑ 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の映画版ではハーマイオニー・グレンジャーが三本の箒を訪れたあと、少しほろ酔いの様子でなにかを飲んでいる様子が見られた。 これはケイティ・ベルが発見される直前のシーンである。
- ↑ 2004 World Book Day chat
- ↑ 『クィディッチ今昔』第7章 イギリスとアイルランドのクィディッチ・チーム
- ↑ ハリー・ポッター:ホグワーツの謎, 7年, Side Quest "24"
- ↑ ハリー・ポッター:ホグワーツの謎, 7年, Side Quest "33"
- ↑ ハリー・ポッター:ホグワーツの謎, 7年, Side Quest "43"
- ↑ 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第18章 ダンブルドア軍団
- ↑ 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第12章 守護霊
- ↑ 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第17章 四人の代表選手
- ↑ 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第21章 屋敷しもべ妖精解放戦線
- ↑ 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第23章 クリスマス・ダンスパーティ
- ↑ 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第8章 結婚式
- ↑ ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
- ↑ 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第32章 炎の中から
- ↑ 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第10章 ルーナ・ラブグッド
- ↑ 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第15章 破れぬ誓い
- ↑ 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第19章 しもべ妖精の尾行
- ↑ Chocolate Frog Cards
- ↑ ハリー・ポッター:魔法同盟
- ↑ 28.0 28.1 ハリー・ポッターと謎のプリンス (映画) DVD 2nd-Disc Special Feature: ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター - Sneak Peak
- ↑ Wizarding World of Harry Potter celebrates 5 millionth Butterbeer served at Orlando - snitchseeker.com
- ↑ Features: "Wonderful wizarding world happiness generator" at ポッターモア (archived)
- ↑ "Introducing our 'Wonderful wizarding world happiness generator', which is ready and waiting to cast away those #BlueMonday blues. Click here to receive your very own piece of wizarding world happiness, and let us know what you got… pottermo.re/Happiness" - @pottermore on Twitter Facebook
- ↑ Image by @MakyFarias on Twitter
- ↑ Butterbeer | Yuengling's Ice Cream Corp.