パイアス・シックネス魔法大臣は、魔法使いであり、1980年代中盤から後半にかけて魔法省の役員を務めた。第二次魔法戦争の中、彼は魔法法執行部の部長に就任したが、その後、服従の呪文をかけられヴォルデモート卿の傀儡政権で操り人形となって魔法大臣を務めた。彼はヴォルデモートに殺された前任の大臣ルーファス・スクリムジョールの職を継いだことになる。シックネスは服従の呪文をかけられたまま死喰い人の仲間として戦争の最後の戦いに参加した。
シックネスはヴォルデモートの敗北により術から解放され魔法大臣の座はキングズリー・シャックルボルトが引き継いだ。
経歴[]
生い立ち[]
シックネスは純血または半純血のシックネス家に生まれた。彼はホグワーツ魔法魔術学校に入学し、魔法教育を受けていた可能性が高い。卒業後のある時点で彼はイギリス魔法省に入省した。
魔法法執行部長として(1996年-1997年)[]
シックネスはヴォルデモート卿によって殺されたアメリア・ボーンズの後任としてルーファス・スクリムジョールによって魔法法執行部の部長に任命された。魔法法執行部が最大の部署であることを考慮すれば、彼は就任以前から既に高い地位に就いていた可能性が高い。
服従の呪文の支配下(1997年-1998年)[]
1997年夏、シックネスはヴォルデモート卿による魔法省乗っ取り計画の一環として強力な服従の呪文にかけられた。しかし、シックネスの心が抵抗したからかマルフォイ邸の会談には遅刻した。死喰い人はヤックスリーに感銘を受けており、シックネスは会議に出席する1人の魔法使いに過ぎなかった。
しかし、シックネスは役に立つ人物だった。執行部長であることから魔法省の多くの部門との繋がりを持っており、魔法省の陥落に大きな貢献を果たした。
魔法大臣として[]
シックネスは魔法省の陥落後の魔法省の大臣に就任した。しかし、実際はただの操り人形に過ぎず、実権はヴォルデモート卿が握っていた。シックネスはヴォルデモートの指示の下、新たな体制を敷いた。マグルの台座の上に魔法使いが乗っている「魔法は力なり」の像を魔法省のエントランスに設置し、死喰い人のメンバーを魔法省の役職に就けた。
一方でホグワーツではセブルス・スネイプが新校長に就任し、カロー兄弟が闇の魔術を教えていた。生徒はマグル生まれを除いて、血統の状態を証明する必要があった。ハリー・ポッターは「不穏分子No.1」とされ、指名手配を受け、1万ガレオンの懸賞金が付いた。
神秘部の偽の研究を利用し、魔法省は「マグル生まれが本物の魔法使いから魔法を盗んでいる」として、徹底的なマグル生まれへの弾圧を始めた。魔法省はマグル生まれ登録委員会で多くののマグル生まれをアズカバンに収監した。不死鳥の騎士団やアーサー・ウィーズリーのような反体制、血を裏切る者も監視対象におかれた。
ホグワーツの戦い[]
シックネスはホグワーツの戦いに参戦し、ホグワーツ守備隊と戦った。彼はホグワーツに侵入し、パーシー・ウィーズリーと対決した。シックネスは覆面をしていた。パーシーは覆面を脱がせ、かつての上司を嘲り、ウニのジンクスを使ってシックネスの体にウニののような突起を産み出した。シックネスは後にヴォルデモート卿の命令によってホグワーツを撤退した。
その後[]
シックネスはその後どのようになったかは明らかになっていない。死亡したか、単に気絶した可能性がある。アーサー・ウィーズリーは他の不死鳥の騎士団同様に、シックネスが服従の呪文にかけられていたことを知っていたので、この場合後者に当たる可能性が高い。シックネスが服従の呪文から解放された後、再び復職できたかは不明である。
彼は34代魔法大臣であったが、死喰い人に協力したとして戦後この記録は抹消され、なかったことになった。
特徴と性格[]
服従の呪文にかけられる前にどのような性格だったかは不明である。しかし、服従の呪文にかけられていた頃のシックネスは容姿と相まって権威主義的であり高尚な雰囲気を醸し出していた。彼は一貫して純血主義を支持し、ヴォルデモート卿を支えた。
しかし、当時は服従の呪文にかけられており、彼の行動は本心ではなかったので上記から判断することは時期尚早である。死喰い人が服従の呪文を使って洗脳したことから、シックネスは死喰い人の思想に共鳴せず、むしろ反対だった可能性が高いといって間違いない。彼は魔法大臣の登竜門とされる魔法法執行部の部長を務めていたことから、少なくともある程度有能な魔法使いであると思われる。
登場作品[]
- ハリー・ポッターと死の秘宝 (初登場)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 (ゲーム)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
- LEGO Harry Potter: Years 5-7
イギリス魔法省の魔法大臣 | |||
---|---|---|---|
|