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警告!
この記事の内容の少なくとも一部は『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』からの情報です。この記事の中にはネタバレがあります。 |
ビクター・グリドリーは魔法使いであり、熟練した犯罪者であった。彼は非合法な魔法道具の斡旋に力を注ぎ、ホグズミードの(おそらく)拡大呪文がかけられたキャラバンに住んでいた。2010年~2011年学年度中、彼はダニエル・ペイジにマスターキーを回収するようにいったが、最終的には鍵を失った。
経歴[]
背景[]
ビクター・グリドリーは非合法な魔法道具を非合法に使用する人びとに斡旋するビジネスを行っていた。のちに彼はみずからの手は潔白であると主張したが、犯罪に使用された商品には彼の指紋が付着していた。
不明の時期に彼はあらゆるドアを開けられるマスターキーを手に入れた。これはのちに盗まれ、グリドリーはその泥棒はNOTMEのメンバーであり、ホグワーツの教授のだれかであると考えた。
NOTMEさがし[]
ホグズミードの不審火[]
グリドリーはすくなくとも2010年時点まで後ろ暗いビジネスを続けており。みずからのすまいであるキャラバンをホグズミードに止めていた。彼は半巨人のプロンクとゴブリンのグリップフックを従えていた。また彼はロンドンの路地でみつけた吸魂鬼[1]と協定を結び、ひとを説得する手伝いをさせていた。

ホグズミードの花火
2010年、彼はNOTMEのメンバーをおびき出すためにNOTMEのものを真似た花火を放った。これは実際にNOTMEのメンバーであるエリオット・エヴァースを引き付けたが、週末休暇中だったダニエル・ペイジ、アイビー・ワリントン、そしてかれらの友人の3人のホグワーツ生の注意をひくことにもなった。エリオットは生徒と争ったあとその場を去ったため、グリドリーはその素性を確かめることができなかった。最終的にNOTMEの署名入りの赤い折り鶴をホグズミード中に飛ばし、ひどい目に遭いたくなければ盗んだものを返すよう警告した[2]。
ダニエル・ペイジとの邂逅[]

3人のホグワーツ生に挨拶をするグリドリー
マスターキーを取り戻すために、彼はダニエルにひとりでキャラバンに来ることを要求する手紙を送りつけた。しかし友人をひとりで危険な目に遭わせることを厭う思いから、以前の週末休暇にも同行していたふたりの生徒がダニエルに伴って来たためグリドリーは不満をおぼえた。彼はダニエルの母カリーナ・ペイジとの債務関係を3人に明かし、ダニエルに達成してほしい務めを説明した。彼はダニエルが応じなければダニエルの姉エズメに危害を加えることを示唆し、彼が従えている吸魂鬼を3人に見せた[2]。

攫って来たエズメをダニエルに見せるグリドリー
その後しばらくして、グリドリーは日刊予言者新聞の報道を読んで、犯罪行為に深く関与していたダニエルの家族だけでなく、ダニエル自身も周囲に有名になってしまったことを知り、いつNOTMEがホグワーツから去ってもおかしくないような事態に激怒した。グリドリーはエズメを誘拐し、再びダニエルをキャラバンに呼び出した。グリドリーはマスターキーの現在の持ち主がネビル・ロングボトムである可能性が高いと知っているにもかかわらず未だに彼からそれを手に入れられないことをダニエルに問いただした。ダニエルはグリドリーの考えを信じなかったが、グリドリーはロングボトムが主催する開花パーティーが実際はマスターキーのオークションかもしれないという考えを彼が抱くように仕向けた。グリドリーはさらにプロンクにエズメを連れてこさせ、ダニエルに務めを果たすことを強いた[3]。
開花パーティー[]

開花パーティーに潜入するグリドリー
ダニエルの協力のもと、グリドリーと彼の2人の仲間はホグワーツの温室で開かれた開花パーティーに忍び込むことに成功した。しかし彼はパーティーの主役であったミンビュラス・ミンブルトニアに関心がないことをアイビーとその友人に見抜かれ、レベリオをかけられた。正体をさらすことになったグリドリーは杖無しかつ無言の呪文でミンビュラス・ミンブルトニアを刺激してその強烈な臭気を温室内にまき散らし、会場を混乱に陥れた[4]。グリドリーはロングボトムをキャラバンに連れ去って尋問したが、じつのところ彼はNOTMEのこともグリドリーのビジネスのこともまったく知らないことが判明した[5]。
キャラバンでの小競り合い[]

ダニエルからマスターキーを受け取るグリドリー
エリオット・エヴァースのクィディッチチェストからマスターキーを盗み出したダニエルが彼の友人とともにキャラバンを訪れて鍵を渡すより先にエズメを返すように要求し、ステューピファイを放ってきたとき、グリドリーは盾の呪文が付与された手袋でそれを防いだ。グリドリーはダニエルから鍵を受け取ると盗人のNOTMEのメンバーが誰だったのか教えるように脅した。ダニエルはエリオット・エヴァースの名を告げ、そして姉と会わせるように要求した。グリドリーは辞儀をしてみせると、ダニエルと彼の友人をエズメとロングボトム教授を監禁しているキャラバンの地下に落とした[5]。

背後でネビルが目覚めたことに気付かずネビルの杖を構えてダニエルたちを脅すグリドリー
グリドリーはダニエルたちを吸魂鬼のいる地下へ突き落したが、守護霊の呪文を成功させる自信を持っていなかったダニエルはかわりにデスクに巻き込むかたちで守護霊の呪文をグリドリーを地下に引き寄せた。しかし吸魂鬼はグリドリーに従っていたため彼も襲うようなことはなく、ダニエルの期待した共闘は起こらなかった。争いのはてにグリドリーはダニエルのアクシオで杖を奪われ、ふたつに折られた。杖を失い吸魂鬼を支配できなくなったグリドリーはダニエルと吸魂鬼たちの前から逃げ出した。アイビーがキャラバンの地下に現れ、彼女の有体の守護霊とダニエルともうひとりの友人の非有体の守護霊が吸魂鬼を追い払った後、グリドリーは彼らのところに戻ってきてロングボトムの杖でアイビーを武装解除した。グリドリーは背後でロングボトムが目覚めたことに気付かないままダニエルに「犯罪者ならば武器のありかを把握しておくべきだ」という教えを垂れていたが、ロングボトムの素手による殴打で気絶させられた。彼の鍵は奪われた[5]。
魔法能力と技術[]
- 呪文: ビクター・グリドリーは武装解除呪文や変装の魔法を使うことができた。彼はまた鳥の姿をした有体の守護霊をうみだすことができた[2]。
- 杖無し呪文と無言呪文: ビクター・グリドリーは杖無し呪文と無言呪文に長けていた。彼は簡単な指のうごきだけでミンビュラス・ミンブルトニアに臭気をまき散らさせ、泡頭呪文を破ることができた[4]。
- 謀略: ビクター・グリドリーは他人を操作するのに役立つ断固たる意志とスキル、狡猾さを持っていた。彼はマスターキーを取り戻すために彼をホグワーツ内に引き入れることをダニエル・ペイジに強要した[4]。
登場作品[]
- ハリー・ポッター:魔法の覚醒(初登場)
脚注・出典[]
- ↑ ヴォルデモートの死以後、彼に協力していた吸魂鬼はアズカバンから追放された。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 ハリー・ポッター:魔法の覚醒
- ↑ ハリー・ポッター:魔法の覚醒
- ↑ 4.0 4.1 4.2 ハリー・ポッター:魔法の覚醒
- ↑ 5.0 5.1 5.2 ハリー・ポッター:魔法の覚醒