"この城は古代魔法の牙城じゃ" —アルバス・ダンブルドア [出典]
ホグワーツ城とは、巨大な7階建ての、魔法で支えられた建物であり複数の塔と小塔、奥深い地下牢を合わせると142の階段が存在する。この城は中世初期(993年ごろ)に建築家と当時のもっとも優れた魔法使いたちであるゴドリック・グリフィンドール、ヘルガ・ハッフルパフ、ロウェナ・レイブンクロー、サラザール・スリザリンらによって建設された。城内には世界初の魔法学校と言われるホグワーツ魔法魔術学校がある。
ホグワーツは谷の付近に位置しており周りを山に囲まれ本棟の南には黒い湖がある。巨大な樫の木でできた正門は西向きの玄関ホールへと続き、外には勾配のある芝生が広がっている。奥深い禁じられた森は城の西側に面している。他にも、外には温室や野菜畑がある。
ホグワーツはスコットランドのハイランドにあり、村人全員が魔法族のホグズミードに近く、バンフシャイアのダフタウンやロシャベールのアチンティーからもさほど離れていない。
この城は第二次魔法戦争最後の戦いであるホグワーツの戦いの舞台となった。この戦いで城を守るために戦ったリーマス・ルーピン、ニンファドーラ・トンクス、フレッド・ウィーズリー、コリン・クリービー、ラベンダー・ブラウン、セブルス・スネイプらが犠牲となった。城は戦闘により甚大な被害を被ったが、ハリー・ポッターが大広間において宿敵ヴォルデモート卿を倒したことで不死鳥の騎士団の勝利に終わった。
その並外れたの古さと内外に存在する夥しい魔力により、城は一種の意識や知覚を得たと言われている。1996年にはドローレス・アンブリッジから校長の塔を隠し、動く階段や偽のドアもある。
地下[]
秘密の部屋[]
"ハリーは細長く奥へと延びる、薄明かりの部屋の端に立っていた。またしてもヘビが絡み合う彫刻を施した石の柱が、上へ上へとそびえ、暗闇に吸い込まれてい見えない天井を支え、妖しい緑がかった幽明の中に、黒々とした影を落としていた" —部屋の中を探索するハリー [出典]
「秘密の部屋」は中世、純血性をめぐってホグワーツの他の創設者たちと対立したサラザール・スリザリンによって地下牢よりも奥深くに建設されたといわれている[1]。 秘密の部屋にはマグル生まれの生徒を学校から追放するための古代バジリスクが住んでいる。
部屋の入口は3階の「嘆きのマートル」のトイレにあり、入口を使用するにはパーセルタングで「開け」といわなければならい。手洗い台がスライドして開くようになっていた。 太くて暗いパイプの中を落ちていき、その途中には四方八方に枝分かれしたパイプがあり、やがて湿った石の上に打ち上げられた[2]。この部屋は「学校の何キロも下」で湖の下にあるといわれ、 トム・マールヴォロ・リドルがパーセルタングを話し、ハリー・ポッターを攻撃した場所である[3]。
地下牢[]
ホグワーツ城の「地下牢」は学校の下にあり、本城よりも寒くなっている[4]。
地下物置[]
この物置は地下ホールのすぐ前、地下牢の廊下の脇にある小さな部屋である[5]。
絶命日パーティのホール[]
この部屋はホグワーツ城の中でも特に広い地下牢で、地下牢の階段を使って行くことができる。1992年10月31日、ニコラス・ド・ミムジー・ポーピントン卿の500回目の絶命日パーティが行われた[6]。
魔法薬学の教室[]
「魔法薬学の教室」は魔法薬学の授業が行われる教室である[4]。かつては大きなテーブルと窓がある、非常に広い四角い教室だった[7]。1995~1996年より、楕円形で比較的せまく、小さな机がある教室となった[8]。1996年には教室が拡張され、机の数も増加した[9]。
魔法薬の地下室[]
魔法薬学の教室の下にある物置のような地下室である。仕掛け扉で通じており、大鍋や材料、小瓶などを保管するために使われている[10]。
スリザリンの寮監の研究室[]
セブルス・スネイプがホグワーツの魔法薬の先生として長く在職していた時に使っていた、学校の地下牢にある薄暗い部屋である。薄暗がりの壁には大きなガラス容器が並べられ、動物や植物のかけらなどヌメヌメした気持ち悪いものが、さまざまな色の魔法薬の中に浮かんでいた[11][12] 。
研究室には暖炉があり、片隅にはスネイプの個人用の薬材棚が置かれていた。研究室は魔法使いだけが破ることのできる呪文で封印されていた[13]。
スリザリンの談話室[]
スリザリンの地下牢はホグワーツの地下牢の壁の奥に位置しており、壁に対して合言葉を唱えると、談話室への通路が現れるようになっている。この部屋は天井の低い地下室で、緑色のランプと椅子が置いてあり、黒い革張りのソファと暖炉がある。湖の下にまで広がっており、生徒たちは湖の生物を見ることができる。
部屋の外にはスリザリンの男子寮もある[14]。
賢者の石の部屋[]
この場所はホグワーツ魔法魔術学校の地下にある連続した部屋で、1991~1992学年度、賢者の石を守る役目を担っていた。7つの部屋からなり、石が盗まれるのを防ぐ障害物や課題が設けられた[15]。
- フラッフィー (4階の右側の廊下で地下の部屋への仕掛け扉の入口を警備した)
- 悪魔の罠
- 羽の生えた鍵
- チェス盤の部屋
- トロール
- 魔法薬のパズル
- みぞの鏡
その他の地下牢の場所[]
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地下室[]
ハッフルパフの談話室[]
ハッフルパフの地下室はホグワーツのハッフルパフ生の談話室である。ハッフルパフの地下室の入口は積み重ねられた樽の後ろに隠されており、部屋に入るには樽を正しいリズムで叩かなければならない。部屋は厨房の近くにあり、黄色い垂れ幕で飾られ、ふかふかの肘掛け椅子で埋め尽くされている。地下トンネルは生徒の寮へと続いており、全ての扉は樽の蓋のような円形である[16]。
ここはハリー・ポッターがホグワーツ在学中に入らなかった唯一の談話室である。
厨房[]
ホグワーツの厨房は大広間の真下で、ハッフルパフの談話室に通じる階段を下ったところに位置する。食べ物を厨房のテーブルに置くだけで、大広間に魔法で現れるようになっている。ドビーやウィンキー、クリーチャーなど、100を超える屋敷しもべ妖精が厨房で働いている。
果物の絵の梨をくすぐるとそれがドアの取っ手に変わり、厨房に入ることができる。
ボートハウス[]
ボートハウス(船着場)はホグワーツの地下に位置し、毎年9月1日に1年目の生徒を運ぶボートを保管している。1995年まではパーシバル・プラットの肖像画がかけられており、大広間に続く秘密の通路となっていた。
1階[]
玄関ホール[]
ホグワーツの玄関ホールはホグワーツ魔法魔術学校の1階、樫の扉を開けたところに位置している。広い大理石の階段があり、右側の観音扉は大広間に通じている。また、地下室、厨房、地下牢、大階段も玄関ホールから入ることができる。
大階段[]
2階[]
3階[]
4階[]
5階[]
6階[]
脚注[]
- ↑ 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第9章 壁に書かれた文字
- ↑ 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第16章 秘密の部屋
- ↑ 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第17章 スリザリンの継承者
- ↑ 4.0 4.1 『ハリー・ポッターと賢者の石』第8章 魔法薬の先生
- ↑ 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第13章 重大秘密の日記
- ↑ 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第8章 絶命日パーティ
- ↑ ハリー・ポッターと賢者の石 (映画)
- ↑ ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (映画)
- ↑ ハリー・ポッターと謎のプリンス (映画)
- ↑ ハリー・ポッターと賢者の石 (ゲーム)
- ↑ 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第5章 暴れ柳
- ↑ 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第14章 スネイプの恨み
- ↑ 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第25章 玉子と目玉
- ↑ 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第12章 ポリジュース薬
- ↑ 『ハリー・ポッターと賢者の石』第16章 仕掛けられた罠
- ↑ ポッターモア