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警告!
この記事の内容の少なくとも一部は『ハリー・ポッター:ホグワーツの謎』からの情報です。この記事の中にはネタバレがあります。 |
"あんた達負け犬と穢れた血に謝る気なんてさらさらない!私はメルーラ・スナイドよ!4世代続くスリザリンで、ホグワーツで最高の魔女!私はやりたいことをやりたい時にやる!この学校は私が仕切ってるの!" —メルーラ・スナイド [出典]
メルーラ・スナイド (1973年ごろ生まれ)は、1984年にホグワーツ魔法魔術学校に入学してスリザリン寮に組分けされた魔女である。ホグワーツ在学中、メルーラはことあるごとにジェイコブのシブリングと対立し、数年間ライバル関係が続いた。
経歴[]
生い立ち[]
メルーラ・スナイドは1972年から1973年の間に魔法使いの両親の間に生まれた。彼女の両親はヴォルデモートを支持した死喰い人だった。
メルーラは10歳の誕生日に両親からほうきをプレゼントされた。彼女は小さかったので両親が交代でほうきに乗せた。彼女は両親の背中にしがみつきながらも飛んで喜んだ。メルーラはこれが人生で最高に幸せな記憶であると考え、それを使いパトローナスを出現させようとした。 1981年にヴォルデモートが倒されるとメルーラの両親は捕らえられ、アズカバンに送られた。メルーラは両親の裁判を目にし、心が動揺した。若い頃にカエル合唱団のメンバーだった母は、逮捕されるまでの間メルーラに歌を聴かせ続けたが、彼女は秘密にした。 その後、メルーラはおばに育てられた。おばはペットを飼育することを禁じた。死喰い人だった両親に殺された犠牲者や遺族はスナイド家に脅迫を送けた。そのため、彼女は滅多に外出できずほとんど家で過ごした。
ホグワーツ魔法魔術学校(1984-1991)[]
1年目[]
メルーラはホグワーツ魔法魔術学校に入学し、スリザリンに組分けされた。スナイド家は4世代連続でスリザリンに組分けされた。 彼女はホグワーツに来るまでの間、ホグワーツ特急の車内でベン・コッパーを脅し、穢れた血と罵倒した。
ある日、魔法薬学の授業が始まる前にメルーラはローワン・カナに自身がホグワーツで最も強い魔女と言わせるなどのいじめをした。しかし、ジェイコブのシブリングはローワンのために立ち上がり、いじめを止めた。 その後、彼女はジェイコブのシブリングにスネイプ教授からの偽の手紙を送り、彼を悪魔のつたが生えている部屋に閉じ込めたがハグリッドが運良くいたお陰で、脱出することができた。その後、ローワンとジェイコブのシブリングが中庭でゴブストーンをプレイしているとき、メルーラが再び彼らの前に現れ、2人を罵倒した。彼女は、ジェイコブの呪われた部屋への探求心が彼を暗黒面に導き、その結果彼がヴォルデモート陣営に加わったと仄めかした。それに対してジェイコブのシブリングはメルーラが両親が死喰い人でありアズカバンに投獄されていることを公言し、メルーラに言い返した。ジェイコブのシブリングとメルーラは決闘に発展し、メルーラは追い払い呪文をジェイコブのシブリングに浴びせ、その場を去った。
決闘の訓練を終えたジェイコブのシブリングは再びメルーラに決闘を挑んだ。武装解除呪文を習得したジェイコブのシブリングはメルーラに勝利したが、彼女は敗北を認めず、謝罪もせずに、ホグワーツで最も強い魔女であると再び言葉を繰り返した。
直後、メルーラはスネイプとアーガス・フィルチを追って5階の廊下に入り、ジェイコブのシブリングが彼女を追いかけた。そこで2人は一緒にスネイプらをスパイし、彼らが呪われた氷について話をしており、部屋を封印して広まらないようにした旨の話を聞いた。ジェイコブのシブリングとメルーラは呪われた氷の性質について別れる前に話し合った。メルーラは魔法薬学の授業でジェイコブのシブリングと再び会い、この話を他に漏らしたか否かを尋ねた。その後、彼女はジェイコブのシブリングを罵倒し、除草剤の調合の授業に集中した。授業も終わりに差し掛かった時、ジェイコブのシブリングは魔法薬の正しい調合法のヒントをメルーラに教え、彼女を助けようとした。それを見ていたスネイプはジェイコブのシブリングに寮点を与えた。
学年末にジェイコブのシブリングは、ローワンと正体不明の学生と共に呪われた氷が広がっている5階の廊下を調査した。当初、3人は呪われた氷が広がっていると思われる部屋に通じるドアを調査したが、待ち伏せていたメルーラは彼らに追い払い呪文を浴びせ、自分だけが宝を得られることを公言した後、呪われた氷の部屋へ入って行った。3人が部屋に入るとメルーラが氷漬けにされていた。彼女は自分を助けるよう3人に頼んだ。氷から解放された後、彼女は時間の無駄であったと話し、学年末の晩餐会を除いて姿を現さなかった。
2年目[]
ペニー・ヘイウッドはジェイコブのシブリングにメルーラが決闘で破れ、再戦を望んでいることを警告した。
3年目[]
メルーラは少なくとも選択科目で魔法生物飼育学とマグル学を取った。
メルーラは、自身の徒党と一緒に呪われた部屋を探した。メルーラは魔法薬学。授業中にイスメルダ・マークとバーナビー・リーをジェイコブのシブリングに紹介した。
5年目[]
メルーラは5年目も引き続きレークピックの助手として働いた。学年のとある夜、レークピックは自身のお気に入りの生徒を集めた。彼女は生徒達に「皆はチームであり、協力すれば呪われた部屋を見つけることができるはず」と語った。彼女は生徒達に拘束の呪文を習得するよう薦め、ジェイコブシブリングに対してこの呪文を使うよう頼んだ。彼が詠唱するとメルーラの体には縄が絡まり身動きが取れなくなった。生徒達はこの呪文の効果に感心していた。
しばらくして、メルーラはジェイコブのシブリングとビルと共に三本の箒で襲撃してきた赤いローブの魔法使いの正体について話し合った。この話し合いでジェイコブのシブリングとメルーラが仲直りするのではとビルは期待したが、互いに敵意を持っていたためここ試みは失敗に終わった。するとベアトリス・ヘイウッドが行方不明になったことが彼らの耳に入った。
ジェイコブのシブリングはベアトリスが学校をうろちょろしているのではないかと考え、学校の周りを探すべきだと言った。ジェイコブのシブリングはメルーラと禁じられた森へ向かった。途中、アクロマンチュラと出くわし、戦闘になるがなんとか振り切った。
2人はホグワーツに戻り魔法薬学の教室でペニーを見つけた。彼女は開心術のような魔法薬を作り、ベラトリスの心を読もうとしたが、魔法薬は失敗に終わった。メルーラはその間もホグワーツを探索し、大階段でベラトリスを見つけたと飛び込んできた。急いで向かった一行だが、そこには肖像画に閉じ込められたベラトリスがいた。
6年目[]
ローワンの死[]
ローワンの死を悲しむメルーラ
メルーラはベンとジェイコブのシブリングと共に禁じられた森に向かい、Rについての情報を得ようと試みた。途中、魔法省の放った吸魂鬼に襲われメルーラは守護霊の呪文で抵抗するも、学生の力だけではどうにもならなかった。その時、逃亡していたパトリシア・レークピックが現れ、彼女の守護霊が吸魂鬼を追い払った。直後、彼らとレークピックは戦闘になるが、レークピックの放った死の呪文が駆けつけたローワン・カナに当たり、彼は殺された。メルーラはローワンの死に深く傷つけられるも彼を弔った。
メルーラはクラスメートのジェイコブのシブリングとベン・コッパーと共にパトリシア・レークピックとRへの復讐を目指す学生グループ「カナの輪」の設立に関わった。
Rの一員となる[]
メルーラが闇の組織Rに参加する
アラスター・ムーディによってホグワーツのスパイが夜の闇横丁に訪れる話を聞いたジェイコブのシブリングは、学年末のある時点で夜の闇横丁に訪れ、ボージン・アンド・バークスの前で透明マントに隠れてスパイが来るのを待った。暫く経ち、そこに現れたのはメルーラだった。メルーラはRの魔法使いに「R」が自分の居場所であること、ホグワーツをいつでも辞める準備が出来ていることを伝えた。Rの魔法使いはメルーラと共に姿くらまししてその場から消えた。メルーラがスパイであることにジェイコブのシブリングは深くショックを受けた。メルーラは学年末の宴会に姿を現さず、メルーラの6年目は終わった。
7年目[]
杖なし決闘[]
メルーラは夏休みの間に杖なし呪文を身につけていた。
外観[]
メルーラは暗褐色と一部オレンジのショートの乱れた髪の毛だった。しかし、イベントやデートの際は髪の毛をまとめ、オレンジの髪の毛をピンクにした。メルーラはマニキュアやとらえどころのない臭いだったという。ストッキングは穴が開いていたものを使った。
特徴と性格[]
メルーラは強い意思と残酷で意地悪な性格であり、狡猾さ決意、野心など多くの面でスリザリンの特徴を持っていた反面、純血の優越性やマグルを軽蔑するなどのステレオタイプな一面も持っていた。ホグワーツではマグル生まれをいじめることは日常茶飯事だった。彼女は特に突出した野心を持っていた。これはメルーラが呪われた部屋を探索する原動力であり、ジェイコブのシブリングと対立する理由でもあった。メルーラが幼い頃に両親がアズカバンに投獄された出来事は、彼女の人生観に多大な影響を与えた。しかし彼女は奇妙な癖があり、それは闇の帝王に対して不遜さだった。彼女は名前を口に出すことすら憚られていたヴォルデモート卿の名前を公然と口にした。
ジェイコブのシブリングへの対抗心は学校生活の様々な場面で現れた。彼女はジェイコブのシブリングを退学処分になるよう画策したり傷を負わせ、彼を大いに苦しめた。しかし、メルーラは授業中には他の生徒の迷惑になると考えたからか、罵倒や嫌がらせは行わなかった。
このように攻撃的な性格を持っている一方で、メルーラは強い労働倫理を示し、図書館で黙々と勉強しているのが目撃されている他、魔法薬学ではクラスメートの多くから優秀な学生であると認められた。彼女は他者の人生を破壊するほどの残酷な性格ではなかった。
時が経つにつれてメルーラの心境は変化し、クラスメートからも「メルーラの全てが悪いわけではない」と言われた。メルーラは対立関係だったジェイコブのシブリングとの関係も柔らかくなり、彼への否定的態度はいつしか友好的とも入れるほどに変化した。6年目までにメルーラはジェイコブのシブリングとその友達とも多かれ少なかれ仲良くなり、緊密な関係を築いた。
人間関係[]
イスメルダ・マーク[]
メルーラは1年目にイスメルダ・マークと会った。彼女とイスメルダな同じ考え方といじめっ子であることから同族同士惹かれた。時より互いを親友であると考えていた時期もあった。 しかし、メルーラ以上に攻撃的なイスメルダの性格は時々対立することがあり、メルーラはいつしか友達ではなく、部下と見なすようになった。
ドラコ・マルフォイ[]
メルーラが2年生の時、ルシウス・マルフォイがホグワーツを訪れた際、彼女は息子ドラコ・マルフォイのベビーシッターを任された。
メルーラとドラコはともに死喰い人を親に持ち、スリザリン生であること、そして純血主義という面で共通していた。しかし、貴族階級で働かなくても暮らしていくことが出来るマルフォイ家に対して、メルーラはそれほど裕福な家系はなく、自身の為に働かなくては行けなかった。
ジェイコブのシブリング[]
メルーラはホグワーツ入学後ジェイコブのシブリングとライバル関係になった。彼女は純血主義者の家族出身であることから、自分を優れた存在であると位置付けていた。これはメルーラ自身が「ホグワーツ最強の魔女」と自称したことからも見えてくる。
メルーラは呪われた部屋を探し追放された兄を持つジェイコブのシブリングを執拗にいじめた。偽の手紙を出し、彼を呼び寄せて悪魔のつたの部屋に閉じ込めるなどの危険な行動を取ることがあった。
しかしジェイコブのシブリングはメルーラの両親が死喰い人故にこのような性格になっているのだと周囲に説明し同情を求めたが、この説得はメルーラの対立感情や敵意を和らげるきっかけにはならなかった。だが、学年が上がるにつれてジェイコブのシブリングへの憎しみとも言える感情は徐々に和らいでいった。5年目にメルーラはジェイコブのシブリングと共に呪われた部屋を探すなど彼に友好的とも言える態度に変化した。また、2人は恋愛関係にまで発展し、ジェイコブのシブリングの初デートの相手だった可能性がある。
登場作品[]
- ハリー・ポッター:ホグワーツの謎 (初登場)
カナの輪 | ||
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