リンボは、生と死の狭間の世界。アルバス・ダンブルドアによれば、この世界は人間の内なる精神に存在し、現実と非現実双方の側面を併せ持っていた。リンボのかたちはそこを訪れる人ごとに異なり、この空間での体験にはその人の愛する人や知り合いが関わることもあった。
語源[]
- リンボは、中世以来カトリック神学で仮説として用いられてきた概念(聖書にもカテキズムにも明確な記述はない)であり、日本語では「辺獄」とも呼ばれる。「原罪のうち(未受洗のまま)に死んだが、永遠の地獄に定められてはいない人間が、死後に行き着く」場所とされる。
- ダンテ・アリギエーリの『神曲』地獄篇では辺獄は地獄の第一層ではあるが穏やかで、受洗しなかった者たちが呵責も希望もないまま永遠をすごす場所として描かれる。
舞台裏[]
- 死者の全てがリンボを通過して「先に進む」のかは明らかになっていない。
- リンボは生と死の狭間に立たされている人間が生きるか死ぬかを選択できる場所である可能性は高いと考えられる。実際にリンボを訪れてたハリーはこの場所から汽車に乗って現実世界へと帰還を果たしてある。
- ハリー・ポッターと死の秘宝の映画版ではハリーはリンボに訪れる際、原作のように裸ではなく服を着た状態になっていた。裸で登場させなかったのは映画の倫理規定に配慮した可能性がある。
- 分霊箱の作成者全て(腐ったハーポを含む)がリンボに縛られる運命であるかは不明。
- ハリー・ポッターと死の秘宝の映画版でリンボにいたヴォルデモートの魂の姿はハリー・ポッターと炎のゴブレットのヴォルデモートの幼体に非常に酷似している。これが製作者が意図的に設定したものかは不明。しかし、原作小説4作と7作のヴォルデモートの容姿は同じである。
登場作品[]
- ハリー・ポッターと死の秘宝 (初登場)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 (ゲーム)
- ポッターモア (言及のみ)
- 魔法ワールド (言及のみ)
- レゴ ハリー・ポッター 第5章-第7章