ルシウス・マルフォイの杖は、長さ45センチの杖であり、材質ニレで芯はドラゴンの心臓の琴線だった。この杖は仕込み杖として普段はステッキとして使われており、先端の持ち手部分は蛇の意匠が施されていた。ルシウスは生涯の大半でこの杖を使用していたが、アズカバンに送られた際には息子ドラコ・マルフォイがこの杖を持っていた(使っていたかは不明)。その後、アズカバンから戻ったルシウスは再びこの杖を使い始めた。
しかし、ハリー・ポッターの杖とヴォルデモートの杖が兄弟杖あり、殺し会うことが出来ない問題を解決するため、ヴォルデモートはこの杖をルシウスから取り上げて使用し、七人のポッターの戦いで破壊された。
ニレの杖は純血主義者にとっては理想的な杖であり、この杖はマルフォイ家の思想の象徴的存在だった。
歴史[]
ルシウス・マルフォイ[]
ルシウスは人生の大半でこの杖を使用した。作成時期は不明であり、ルシウスがホグワーツに入学する際に購入したか否かは分かっていないが、彼はこの杖を所有する前に1.2本程持っていた可能性がある。普段この杖は仕込み杖としてステッキの一部となっており、豪華な蛇の外装は彼の魔法界の権威の象徴を表していた。
1985~1986年度にルシウスがホグワーツの視察に来ると、ホグワーツに滞在している時に息子ドラコは父親の目を盗んで杖を奪った。ジェイコブのシブリングとメルーラ・スナイドは杖をルシウスに返すためにホグワーツを捜索した。
1993年、ハリーの策略によりマルフォイ家の屋敷しもべ妖精ドビーが奴隷から解放されされると、これに激怒したルシウスがハリーに対して死の呪いを掛けようとしたが失敗した。
1996年の神秘部の戦いで彼はこの杖を使用し、ダンブルドア軍団と不死鳥の騎士団相手に戦った。その後、ルシウスはアズカバンに投獄され、彼は一時的に杖とステッキを失った。息子ドラコは父がいなかった時にこの杖を持っていたが、使っていたかは不明である。
アーガス・フィルチはドラコがステッキをホグワーツ城に持ち込んだことに不信感を抱いており、仕込み杖に闇の魔術が掛けられているのではと疑っていた。ドラコの破れぬ誓いの誓約者セブルス・スネイプはステッキを持ち込むことに問題はないと判断し、城にステッキを入れることを許可した。
アズカバン解放後、ルシウスは再びこの杖を所有した。
破壊[]
ヴォルデモート卿は自身の杖がハリーの杖と兄弟杖であり、彼を殺すことが出来ないという問題に直面した。そので彼は死喰い人の中から杖を差し出す人を探したが、誰も彼に杖を差し出そうとはしなかった。そして、彼はルシウスに杖を差し出すよう脅し、杖を所有することになった。ヴォルデモートはルシウスから杖の素材や芯についての情報を聞き出し、簡単に杖を調べた後銀の蛇の持ち手を折り、机に放り投げた。これはルシウスがヴォルデモートからの信頼を完全に喪失していたことを意味していた。ヴォルデモートはこの杖を使い、ホグワーツのマグル学教授チャリティ・バーベッジを罵倒した後殺害した。
ヴォルデモートは七人のポッター作戦でこの杖を使用したが、ハリーの杖に敵わず粉々に粉砕された。杖を失ったルシウスは新たに別の杖を使用した。