Harry Potter Wiki

このウィキでは、執筆者や管理者を募集しています。管理者ご希望の方は、スタッフまでお声かけください。
一緒にガイドラインを作成してくれる方募集します。

もっと見る

Harry Potter Wiki
Harry Potter Wiki

ヴィーラブルガリア原産の魔法生物である。彼女たちはヒトたる存在に分類され、月光のような肌とシルバーブロンドの若く美しい女性の姿をしていた。

ヴィーラの外見、とくにその踊りは女性に惹かれるほとんどすべての人々に催眠的・誘惑的にはたらき、そのため人々はヴィーラの気を引くために無謀かつ突飛な行動に走った[2]

ヴィーラは1994年クィディッチ・ワールドカップがおこなわれたときブルガリア代表のマスコットを務めていた[1]。ヴィーラはブルガリアに起源を発していたが、混血のデラクール家フランス出身であった[3]ため、現在の居住範囲はヨーロッパ大陸全土におよんでいる可能性がある。

性質[]

これにはヴィーラも自制心を失った。ピッチの向こうから襲撃をかけ、レプラコーンに向かって火の玉のようなものを投げつけはじめた。万眼鏡で覗いていたハリーには、ヴィーラがいまやどう見ても美しいとは言えないことがわかった。それどころか、顔は伸びて、鋭い、獰猛な嘴をした鳥の頭になり、鱗に覆われた長い翼が肩から飛び出していた―― レプラコーンの挑発に激怒するヴィーラ

ヴィーラは驚異的な美しさをもった人間の女性のように見えた。ヴィーラの肌は月の光のように輝き、髪はシルバーブロンドで、風も無くたなびいた。ヴィーラはその誘惑的な踊りでほとんどの女性愛者を催眠にかけ、魅了する力を持っていた[2]

ヴィーラは杖を必要としない独自の魔法をもっていた。その魔法は通常、生来の魅力をより高め、より多くの人々を惹きつけるために使われた。しかし、ヴィーラは怒るとハーピーに似た姿に変わった。頭は獰猛な嘴をしたのような頭に変わり、肩からは鱗に覆われた長い翼が飛び出し、しばしば手から火球を放った。ヴィーラはかなり短気な種族であるようにみえた。[2][1]

例えば、1994年クィディッチ・ワールドカップでは、ブルガリア代表のマスコットのヴィーラはアイルランド代表のマスコットのレプラコーンに容易に刺激され、結果、ピッチ上で両チームのマスコット同士の乱闘が起きた。その後ヴィーラはピッチから退場させられた[1]

ヴィーラの髪[]

ヴィーラの髪は杖芯としての使用にも耐えうる魔法の素材だった。しかし高名な杖作りのギャリック・オリバンダーはこの素材が杖を気まぐれにするとして、自身の作る杖にこれを用いることはなかった。この種の杖はたいていヴィーラの混血たちによって使われた。例えばクォーターのフラー・デラクールは祖母のヴィーラの髪の毛一本を芯にした杖を所有し[4]、1/8ヴィーラのカサンドラ・ヴォールもヴィーラの髪を芯にした杖を使用していた。

混血[]

Fleur Delacour

ヴィーラのクォーター、フラー・デラクール

ヴィーラは魔法族と婚姻することが可能だった。これらの結婚の子供は半ヴィーラであり、魔法族の親から魔法の能力を、ヴィーラの親から美貌と魅力を受け継いだ。フランスのデラクール家の存在を鑑みるに、ヴィーラの性質は少なくとも数世代は持続するようであった[5]

アポリーヌ・デラクールは半ヴィーラであり、彼女の娘のフラーとガブリエールはクォーターだった[5]。そしてフラーの娘のヴィクトワールとドミニクは1/8ヴィーラだった。1/8ヴィーラの血をひくものがハーフやクォーターと同様に祖先からの性質を受け継いでいるのかは不明である

カサンドラ・ヴォール曾祖母はヴィーラであり、よってカサンドラは1/8のヴィーラだった[6]

ヴィーラの血をひくものもヴィーラ同様に火をなげたりハーピー様の生物に変身できるのかどうかは不明である。

既知のヴィーラ[]

こちらも参照[]

  • 血統

舞台裏[]

  • 映画においてヴィーラという言葉は一度も使用されなかった。
  • ヴィーラはスラブのVilaという単語を英語化したものである。
  • スラブ神話において、ヴィーラは妖精、あるいはニンフに似た存在として描かれる。その体は水でできており、嵐を制する力を持っている。彼女たちはおもに溺死した女性、とくに恋人に裏切られたものの幽霊である可能性があった。たいてい美しい女性の姿で現れることが多いが、白鳥や蛇、馬、狼に変身することでも知られている。彼女たちの魔法のように魅惑的な話声や歌声は聞く者を催眠にかけた。フラー・デラクールの杖には彼女のヴィーラの祖母の髪が使われていたが、興味深いことに、現実のいくつかの伝承は、その毛を1本でも抜かれたヴィーラには、もしくは人外の姿への永久的な変身が待っていると語っていた。ヴィーラは主にブルガリアとセルビアの伝承に顕著な存在だった。("Marko Kraljevic and the Veela ","archive link","The Ballads of Marko Kraljevic (English translation)"も参照.)
    • セルビアの伝承において彼女たちは神に呪われた乙女である。
    • ブルガリアの伝承において彼女たちは洗礼前に死んだ少女である。
    • ポーランドの伝承において彼女たちは軽薄だった生前を償うために宙を漂う少女である。
    • Wili/Vilaの髪を抜くという意味がヴィーラにも当てはまるのなら、フラーの杖芯に使われている髪は抜かれたものではなく自然に抜け落ちたものである可能性が高い。
  • WOMBAT二級の試験問題には五つの選択肢がある正誤問題が存在した。そのうちの一択は純血種のヴィーラに男性は存在しないとするものである。正史において純血種のヴィーラに男性が存在するかどうかは不明である。
    • 今のところ、正史に登場する混血の人物でヴィーラの特徴を発現しているのはすべて女性である。正史に登場する男性でヴィーラの先祖を持つのはルイ・ウィーズリーのみであり、彼がヴィーラの特徴を発現したのかは不明である。
  • ヴィーラはギリシャ神話のセイレーンに類似している。ホメロスのオデュッセイアにおいて、セイレーンは海に棲む半鳥の存在であり、船乗りを座礁させる催眠的な歌声をもっているとされている。しかし、ウィザーディング・ワールドのセイレーンはマーピープルの一種であり、ヴィーラとは関係がない。

登場作品[]

脚注・出典[]


魔法省分類別の魔法生物
X フロバーワーム · ホークランプ
XX オーグリー · ボウトラックル · チズパーフル · クラバート · ディリコール · 妖精 · グールお化け · ノーム · グリンデロー · インプ · ジョバーノール · ムーンカーフ · ポーロック · パフスケイン · ラモラ · 天馬
XXX アッシュワインダー · ビリーウィグ · バンディマン · クラップ · ドクシー · ダグボッグ · ファイア・クラブ · フウーパー · グランバンブル · ヒッポカンポス · ヒッポグリフ · ホダッグ · ジャービー · ナール · ニーズル · レプラコーン · ロバラグ · マックルド・マラクロー · モーク · マートラップ · ニフラー · ノグテイル · ピクシー · プリンピー · ポグレビン · レッドキャップ · サラマンダー · シー・サーペント · シュレイク · ストリーラー · 天馬
XXXX ケンタウルス · デミガイズ · エルクリング · エルンペント · ゴールデン・スニジェット · グラップホーン · グリフィン · ハイドビハインド妖怪 · 河童 · ケルピー · 水中人 · オカミー · 不死鳥 · リーエム · ルーンスプール · スナリーガスター · スフィンクス · テボ · セストラル · サンダーバード · トロール · ユニコーン · 天馬 · イエティ
XXXXX アクロマンチュラ · バジリスク · キメラ · ドラゴン · 角水蛇 · レシフォールド · マンティコア · ヌンドゥ · クィンタペッド · ワンプスキャット · 狼人間