警告!
この記事の内容の少なくとも一部は『ハリー・ポッター:ホグワーツの謎』『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』からの情報です。この記事の中にはネタバレがあります。 |
半人間(Part-human)とは非人間の祖先をもつ人間に対してつかわれる単語である。"半獣"(Half-breed)という魔法界でより一般的な、かつ生物学的な表現も存在したが、これはときに侮辱の意味をこめて使用された。魔法界には半人間への著しい偏見が存在し、非人間のヒトたる存在一般を差別する傾向もあった。
特徴[]
半人間は人間、非人間双方の特性を獲得しており、魔法(顕性遺伝)と非人間の形質両方を持っていた。半人間はその非人間の形質によって分類される。非人間の形質が何世代まで持続できるのか詳細は不明であった、すくなくとも曾祖父母から彼らの曾孫にわたって形質は発現した。たとえば先祖が小鬼であったフィリウス・フリットウィックはその影響で短躯であった[1]。
マグルが非人間と交配できるかどうかは不明である。
待遇[]
"汚らわしい半獣! けだもの! 手に負えない動物!" —禁じられた森のケンタウルスをののしるドローレス・アンブリッジ [出典]
多くの魔法族が屋敷しもべ妖精から小鬼、ケンタウロスにまでいたるあらゆる非人間へ偏見を抱いていた。これらの偏見はたいてい非人間の血をひく人々にも適応された[2][3]。
1994年リータ・スキーターによってルビウス・ハグリッドの半巨人の血統が暴露されたとき、多くのホグワーツ生の親はハグリッドがその血統のせいで野蛮で愚鈍であるに違いないと思い、警戒した。 一部の親は血統を根拠に彼が教師の地位を退くように主張した。
半人間の種類[]
半巨人[]
半巨人は巨人と人間の子供である。"半分"以下の割合であれば、Part-giantと呼ばれた。半巨人は普通の人間よりはるかに背が高く、大きく、呪文に強い皮膚を持ち、巨人ほどではないにせよ、かなりの身体的強さを持っていた。魔法界の通説では、半巨人は野蛮で愚鈍とされていたが、かならずしもそうではなかった。
ルビウス・ハグリッドは、魔法使いの父と巨人の母を持つ半巨人であった[2]。 一部巨人であるオリンペ・マクシームの正確な血統は不明である。マクシームは自分の血統を明かすことに非常に慎重であったが、それはおそらくそのために迫害されることを恐れたためであろう。ハーフの巨人は魔法界では珍しい存在だった。
半小鬼[]
半小鬼は小鬼と人間の子供である。かれらは先祖の影響で通常の人間よりも短躯で、おそらく賢かった。
フィリウス・フリットウィックは小鬼の先祖を持つPart-goblinとして知られていた。
半ヴィーラ[]
半ヴィーラはヴィーラと人間の子供である。厳密な"半分"ではない場合はPart-veelaと呼称された。かれらは平均的な人間よりも美しい容姿と、ヴィーラのように人間(知られているかぎりでは男性)を魅了する力を持っていた。ヴィーラがそうだったように[2]、半ヴィーラも鳥のような形態に変身したり火を投げたりすることができるのかは不明である。
今のところ、純血のヴィーラに男性が存在するのかは不明であるが、ヴィーラの血をひく男性としてはフラー・デラクールとウィリアム・ウィーズリーの息子ルイス・ウィーズリーが存在した。彼が女性のヴィーラのように魅了の力をつかえるのかどうかは不明である。
アポリーヌ・デラクールは半ヴィーラであり、娘のフラー・デラクールとガブリエル・デラクールはヴィーラのクォーター、孫のビクトワール・ウィーズリー、ドミニク・ウィーズリー、ルイ・ウィーズリーは1/8ヴィーラだった[4]。
半吸血鬼[]
半吸血鬼は吸血鬼と人間の子供である。かれらは吸血鬼のような牙をもっていたが、吸血鬼のようなニンニクと日光への忌避を継承しているのかは不明である。
歌手のローカン・デスは吸血鬼の先祖を持っていた。
キィ・ルブランは半吸血鬼だった。吸血鬼であった彼女の父親は彼女が生まれる前に失踪し、母親は彼女が8歳の時死去した。
半屋敷しもべ妖精[]
半屋敷しもべ妖精は屋敷しもべ妖精と人間の子供である。 現在半屋敷しもべ妖精にあてはまる人物は知られておらずイルマ・デュガードが屋敷しもべ妖精の血をひくものとして知られる唯一の人物である。
半トロール[]
Part-trollもしくは半トロールはトロールの先祖を持つ人間であり、トロールのような非人間的な頑健さで知られていた。すくなくともハリー・ポッターはPart-trollもトロールと同程度醜いと考えていた。
半人間に関する推論[]
ハリー・ポッターはマーカス・フリントにはトロールの血が混じっているのではないかと考えたことがあるが[5]、これは単に大柄で醜かったマーカスへの侮辱だったのかもしれない。ロン・ウィーズリーも、ひとさらいはその体臭からして「間違いなくトロールの血を引いている」と発言したことがあるが、これも真にそう主張したわけではなく、単なる冗談だった可能性がある[6]。
人間と小鬼の間に混血が存在するため、小鬼の亜種または近縁種であるプクウッディやダーク・ゴブリンとも交配が発生しえた可能性がある。同様に、もしPart-elfが存在するなら、半ユンボ、半アークリング、半レッドキャップも存在する可能性がある。また、理論的には鬼婆が人間と交配する可能性も存在する。
人間と交配できる他の種族は、おそらくお互いに交配できると思われる。
他の人間に似た生物には、マーピープル、マンティコア、スフィンクス、ケンタウロスがいた。彼らはすべて、人間のような顔立ちと知性を持っているにもかかわらず、明らかに人間ではない形質により上記の種とは区別された。これらの生物との交配が可能かどうかは不明である。
人間以外の生物の雑種[]
多くの魔法生物が魔法生物とも非魔法生物とも交配することができた。一般的に、似たような生き物はうまく子孫を残すことができるようだ。例えば、クラップと普通の犬、ニーズルと普通の猫の雑種が存在し、後者の交配はアラベラ・フィッグのような一部の人々によって楽しまれた趣味でさえあった。 ときにはまったくかけ離れた種が掛け合わされることもあった。火蟹とマンティコアの交配である尻尾爆発スクリュートがその好例である。このようなケースで繁殖に成功するために魔法の介入が必要であったかどうかは不明だが、可能性は非常に高い。また、人間と交配できる他の種同士も交配できた可能性がある。
現代のブリテン島において新たな混血の生き物を作るのは禁止されていた。
混同例[]
ケンタウロスは馬のような半身をもっているにもかかわらず人間のような頭を持ち、優れた知性を持っていたためにしばしば混同されたが、半人間ではなかった。1996年にドローレス・アンブリッジがケンタウロスの群れを半獣と呼んで侮辱したときに起きたことにみられるように、彼らは半獣と呼ばれることを非常に不快に感じていた[3]。
同様に、マーピープルも半魚半人の外見にもかかわらず、半人間ではなかった。しかしドローレス・アンブリッジは彼らをそうであると誤信し、また彼らを狩りだしてタグを付けるよう提案した[3]。
狼人間もまた半人間ではなく、人狼症という魔法的感染症の患者であった。狼人間は満月の夜オオカミの姿になっている狼人間がだれかを噛むことで増えた[7]。 アンブリッジは人間と獣の二重の属性から、狼人間を半人間と誤認していた[3]。
既知の半人間[]
片親が人間、片親が非人間[]
- アポリーヌ・デラクール – 魔法族の父親とヴィーラの母親
- オリンペ・マクシーム – 魔法族の片親と巨人の片親[8]
- ルビウス・ハグリッド – 魔法族の父親と巨人の母親
- キィ・ルブラン - 吸血鬼の父親と人間の母親
両親は人間だが先祖に非人間を持つ[]
- フィリウス・フリットウィック – 小鬼の先祖を持つ
- フラー・デラクール、ガブリエール・デラクール – ヴィーラの祖母を持つ。半ヴィーラの母親と魔法族の父親の娘
- ローカン・デス – 吸血鬼の先祖を持つ
- ビクトワール・ウィーズリー、ドミニク・ウィーズリー、ルイ・ウィーズリー – ヴィーラのクォーターフラーと純血の魔法使いウィリアム・ウィーズリーの子供。ヴィーラの曾祖母を持つ。
- イルマ・デュガード - 屋敷しもべ妖精の先祖を持つ
- カサンドラ・ヴォール - ヴィーラの曾祖母を持つ。魔法族の父親と母親(どちらかがヴィーラのクォーター)の娘。
- プロンク - 巨人の先祖を持つ
舞台裏[]
- 半獣(Half-breed)という語と彼らへの偏見はおそらく現実で多人種的バックグラウンドを持つ人々に対してHalf-breedという言葉が過去使用されてきたことのメタファーである。
登場作品[]
- ハリー・ポッターと賢者の石 (初登場)
- ハリー・ポッターと賢者の石 (映画)
- ハリー・ポッターと賢者の石 (ゲーム)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 (映画)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 (ゲーム)
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (映画)
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (ゲーム)
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット (映画)
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット (ゲーム)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (映画)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (ゲーム)
- ハリー・ポッターと謎のプリンス
- ハリー・ポッターと謎のプリンス (映画)
- ハリー・ポッターと謎のプリンス (ゲーム)
- ハリー・ポッターと死の秘宝
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 (ゲーム)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 (ゲーム)
- 幻の動物とその生息地
- ハリー・ポッター とびだししかけえほん
- LEGO Harry Potter: Building the Magical World
- LEGO Harry Potter: Characters of the Magical World
- レゴ ハリー・ポッター 第1章-第4章
- レゴ ハリー・ポッター 第5章-第7章
- LEGO Creator: Harry Potter
- ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー
- ハリー・ポッターと死の秘宝
- J.K. Rowling: A Year in the Life
- レゴ ハリー・ポッター
- ポッターモア
- 魔法ワールド
- ハリー・ポッター カードゲーム
- ハリー・ポッター魔法族大図鑑
- ハリー・ポッター魔法生物大図鑑
- ハリー・ポッター:ホグワーツの謎
- ハリー・ポッター:魔法の覚醒
脚注・出典[]
- ↑ F.A.Q. at JKローリング公式サイト
- ↑ 2.0 2.1 2.2 ハリー・ポッターと炎のゴブレット
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
- ↑ ハリー・ポッターと死の秘宝
- ↑ ハリー・ポッターと賢者の石
- ↑ 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第19章 銀色の牡鹿
- ↑ Writing by J. K. Rowling: "Werewolves" at 魔法ワールド
- ↑ Writing by J. K. Rowling: "Beauxbatons Academy of Magic" at 魔法ワールド