小林健二

小林健二
人物の情報
英名	Kenji Kobayashi
誕生	1997年10月13日
血統	半純血
別名	小林君(伊藤由美)
家族の情報
家族	父 小林家
魔法の情報
杖	11¼インチ、カエデに心臓の琴線
所属
所属	魔法処 インターコンチネンタル・ウィザード・トーナメント魔法処チーム

小林健二（1997年10月13日生まれ）は日本の半純血の魔法使いである。彼の父方には代々父から息子へ血の呪いが受け継がれており、彼は感情の高ぶりや極度の緊張によって狐に似た姿に変身した。

経歴

1997年10月13日、小林健二は父親から血の呪いを受け継いで生まれた。

あるとき、彼は魔法処に入学し、伊藤由美や加藤花愛を始めとした学友を得た。彼は非常に優秀な生徒で、クラスで一番の成績を修めていた。しかしインターコンチネンタル・ウィザード・トーナメントの学校代表チームが決められた直後、彼が血の呪いの被呪者であることが広く露見した。メンバーの中には、悪意ゆえの隠蔽を疑ったり、裏切られたと感じる者もおり、健二は嫌悪を向けられるようになった。

インターコンチネンタル・ウィザード・トーナメント

2011～2012学年度、健二は伊藤由美、加藤花愛、天内太郎坊、その他二名の男子生徒とともに魔法処を代表するチームとしてホグワーツ魔法魔術学校を訪問した。彼らのチームはイルヴァーモーニー魔法魔術学校チームのヴィゴ・ビクター、ザック・ジョンソン、ヴァイオレット・ウィリアムズおよびホグワーツ魔法魔術学校チームのカサンドラ・ヴォール、ケビン・ファレル、アイビー・ワリントン、氏名不詳の2000年代のホグワーツ生、ダニエル・ペイジと競い合った。情報収集を行っていたヴァイオレット・ウィリアムズは健二を「甘くみてはいけない」と評した。

健二たちが大広間に到着すると、ケンジはホグワーツの生徒に、先ほどオオウミツバメから降りたとき目にした森について尋ねた。ケビンは禁じられた森の名を告げ、ロビン・シスルウェイトは、生徒は森に入ることが禁じられており、そこには獣が潜んでいると教えた。そして健二は「獣」という言葉に反応して、それが危険で何をしでかすかわからないことを強調し、その場を去った。

数日後、健二は以前会ったホグワーツの生徒の一人を呼び出し、ルビウス・ハグリッドの行方不明のディリコールの1羽が、黒い湖のそばに放されたオオウミツバメのあたりをうろついて、彼らを興奮させていたと教えた。

最初の試練が始まる直前、健二は廊下でチームメンバーである二人の男子生徒に軽い暴行を受けた。ホグワーツチームの一人が彼を見つけ、何が起こったのか尋ねたが、健二は誰にも傷ついてほしくないと言って去った。

第一の試練の魔法史クイズで健二はケビンより数秒早くに回答を思いつき、チームを首位に導いた。終了後は彼とケビンは友誼を結び、次の土曜日は共にホグワーツ図書館を訪れた。健二は図書館を褒め、そして禁書の棚にある古い呪いに関する資料を見たがった。ケビンは彼と一緒に司書のイルマ・ピンスに閲覧許可を求めに行った。その夜、健二たちはホグワーツの敷地内でバーベキューピクニックに参加した。ピクニックが始まってしばらくすると、彼はひどく苦しみ始め、地面に倒れ込み、狐への不完全な変身を遂げた。彼は痛みに悶え、落ちつかせようと駆けよったキャプテンの由美を襲い、蹴ったり引っかいたりした。この症状は、ヴィゴ・ビクターが彼の呪いを悪化させる何かを彼の飲み物に混ぜたことによるものだった。ケビンとその友人はそれに気づき、ヴィゴを非難した。

健二は千手校長とともに現れたマクゴナガル校長に薬を与えられ、医務室に連れて行かれた。彼を危険視する人たちに対して、ケビンは健二は血の呪いを受け継いだだけでで狼人間ではないのだと説いた。

ケビンとその友人たちは、健二がただの呪い以上のものだと信じていたので、彼を責めなかった。しかし、カサンドラ・ヴォールは彼を嘲笑した。大広間でケビンと彼の友人たち、そしてカサンドラが健二と彼の血の呪いについて対立している間、リータ・スキーターがインタビューに現れ、ケンジと彼の血の呪いについての議論を立ち聞きした。そしてインタビュー中、リタは婉曲的に呪いについて言及したが、由美はそれを遮った。これ以降健二の血の呪いに関する話が広まり、健二はチームを辞めることを考えはじめた。

第二の試練の決闘中、ヴィゴは場外で応援をしていたケビンわざと呪文を当て昏倒させた。ロビンはケビンの状態に気づき、ヴィゴを「ぺしゃんこ」にしようとしたが、健二は報復行為がホグワーツチームの失格につながる可能性があるといって制止した。ケビンを見舞いが終わり医務室を出たときに、健二は友人と会い、天気やホグワーツでの食事、ロビン・シスルスウェイトの様子についていくらかの雑談をした。その最中に後方から由美と花愛が現れた。健二は由美にマダム・ポンフリーのところで治療を受ける時間だと教えられ、友人に辞去してその場を離れた。そして由美に促された花愛は健二を追いかけていった。健二は治療を終えたあと、廊下に立ちふさがる花愛と対峙した。花愛は、健二がチームの競争相手であるはずのケビンになぜ呪いのことを教えたのかと聞いた。健二がその意味を問うと、花愛は他のチームメンバーが健二をチームから外したがっていることを教えた。花愛はかつて健二を擁護したが、バーベキューの日に半狐の健二の姿を見たことで強い葛藤を感じるようになっていた。健二は自分が花愛も誰も傷つけないことは花愛が知っているはずだと告げた。泣きだしそうな花愛に健二は手を差し伸べたが、許しを乞い、その場から走り去った。 そのあと健二は由美にチームの辞退を申し出た。かつて彼を信頼していた学友さえ彼を恐れているのならば、彼がいるままの魔法処チームは勝てるわけがないと主張した。しかし彼は由美とその頼みを引き受けたケビンと[[氏名不詳の2000年代のホグワーツ生|友人]に説得されて、健二はチームに留まり試練に出る覚悟を決めた。

第三の試練は禁じられた森の奥地で行われた。課題は魔法動物に守られた宝箱を見つけることで、健二はなんとか宝箱にたどり着いたが、半巨人のガーロックに圧倒され、イルヴァーモーニーチームのザックと同じように昏倒した。

身体描写

変身していないとき、健二は白い細面にとがった鼻、濃い隈に縁取られた細い目、こげ茶の総髪が特徴的な小柄な少年だった。バーベキュー中に不完全な変身を遂げた際、髪は赤みを増し、爪は獣のように鋭く伸びた。ヴィゴはこの彼の姿を「毛むくじゃらの獣」と表現した。

性格と特徴

小林健二は物静かで慎み深く、聡明かつ善良で寛大な人物だった。 彼は自分のせいで他人を傷つけてしまうことを恐れていた。彼は学友の嫌がらせや暴力にも抵抗しようとはせず、ホグワーツの生徒が助けを差し伸べようとしたときも拒絶を示した。

魔法能力とスキル

• 変身術: 健二は変身術に著しい興味をいだいていた。
• 魔法史: 健二は魔法史、特に古代魔術に関する歴史に著しい興味をいだいていた。

舞台裏

変身途上の小林健二

• 『ハリー・ポッター：魔法の覚醒』公式SNSが投稿したケンジのファクトファイルには、ゲームに登場するよりもさらに狐化が進んだ健二が描かれている。
• トーナメントに参加するためには8年生か9年生（4年生か5年生）でなければならなかったので、魔法処は日本の学年制度（春入学制度）を採っており健二は8年生であった可能性が高い。
• 小林健二の血の呪いは狐憑きや憑き物筋など、実際民間伝承からインスピレーションを得ている可能性がある。

登場作品

• ハリー・ポッター:魔法の覚醒 (初登場)