穢れた血 (英:Mudblood)とは、マグル生まれまたは半純血の魔女や魔法使いに対する差別用語である。本来血の出自と魔法力は何ら関係はないが、狂信的な純血主義者はマグル生まれは魔法使いから「魔法力」を奪っていると考えていた。
歴史[]
マグル生まれへのステレオタイプを持つ魔法使いによる使用[]
"お前の意見なんか聞いていない。この穢れた血め。" —マグル生まれのハーマイオニーを侮辱するドラコ [出典]
魔法族では「純血」を重視しており、特に純血の家ではマグル生まれやマグルとの結婚を拒んでいた。この純血の概念はヴォルデモート卿率いる死喰い人や闇の魔法使いには重要な考えだった。しかし、純血の家系の魔法使いでもウィーズリー家などの一部の家は純血主義を拒否しその結果、「血を裏切る者」との烙印を押される者もいた。
「穢れた血」はマグルの世界で耳にする侮蔑用語同様に、非常に差別的で下品な言葉であるため、一般的に公衆の面前で使われることはなかった。1992年にドラコ・マルフォイがハーマイオニー・グレンジャーに穢れた血と発言した際はロンにナメクジ食らえの呪文を浴びせられそうになった。しかし、魔法省の陥落によりヴォルデモートの傀儡政権が発足すると公にこの言葉が登場するようになる。日刊預言者新聞や魔法省の宣伝ではしきりに「穢れた血」の言葉が飛び交い、「魔法使いの魔力を奪っている」とのプロパガンダが叫ばれた。