空飛ぶフォード・アングリアはアーサー・ウィーズリーの魔法によって飛行が可能になったフォード・アングリア 105E デラックスである。透明ブースターを押せば透明になることもできた。さらに改造によってヒト8人、トランク6個、ふくろう2羽、ネズミ1匹を楽々と積み込むことができた。
用途[]
リトル・ウィジングとバローの飛行[]
"あなたの息子たちが、昨夜ハリーの家まで車を飛ばしてまた戻ってきたんです!" —モリー・ウィーズリー [出典]
空飛ぶフォード・アングリアは1992年の夏にフレッドとジョージ、ロン・ウィーズリーの3人がハリー・ポッターを家から連れ出すために使用した。当時ポッターはダーズリーの家の一室に閉じ込められており、ドビーによるハリーを救おうという試みによって魔法界からの手紙は全て没収されていた。車がプリベット通り4番地に着くとウィーズリー兄弟はハリーを起こし窓にはまった鉄格子を引きはがした。そして彼の荷物を運んで一緒に隠れ穴に戻った。ウィーズリー一家はハリーの脱走に気づいたが止めるには間に合わなかった。ハリーは彼らが魔法の車を使ったことが未成年魔法使いの妥当な制限に関する法令に抵触したのではないかと心配したが、彼らは「借りた」だけで魔法は使っていない。隠れ穴に着くとモリー・ウィーズリー夫人が3人を叱りハリーを迎え入れた。翌朝朝食の席でウィーズリー夫人はそれを夫のアーサー・ウィーズリー氏に報告する。ウィーズリー氏はその飛び具合に興味を持ったが妻の不興を買うことを恐れて聞き出せなかった。ウィーズリー氏は魔法をかけられた物体の所有に関する法律の抜け穴を理由に言い訳を始めたがウィーズリー夫人は彼が法律の作成に関わったことを指摘した。
最後の飛行[]
ハリーとロンの第2学年始まりの日、2人はホグワーツに行くため魔法の車を利用する。本来通学に使う9と¾番線が、ハリーを学校に来させないことで助けようというドビーの試みで、閉じられていたのである。ロンは両親が戻ってこられないことを心配し車でホグワーツに向かおうと提案した。ホグワーツに着くころには車は故障し暴れ柳に衝突した。スネイプ教授は車が少なくとも7人のマグルに目撃されたことを告げると、2人の処罰に関して決定権がないことを残念がった。車は2人と全ての荷物を放出した後禁じられた森の中に消えていった。後に車はハリーとロン、ハグリッドの犬ファングをアラゴグの家族から救っている。車自身が2人を助けて脱出していることからなんらかの知覚能力があると考えられる。ウィーズリー氏は違法改造で50ガリオンの罰金を科された。