
魔女狩りで火炙りにされた女性を描いた絵画
魔女狩りは、魔女とされた人物を探しだし殺害や私刑を下すマグルによる迫害である。
歴史[]

変わり者のウェンデリンは生涯47回火炙りにされた。
魔女狩りは少なくとも15世紀から18世紀にかけてヨーロッパと北アメリカで盛んに行われた。魔女狩りの標的とされたのは実際に魔法使いの者もいたが、ほとんどはマグルだった。魔女狩り裁判で有罪とされた者はしばしば、火刑に処されることがあった。しかし、このような方法が魔法使いに有効であったかと言えば疑問符が付く。変わり者のウェンデリンを始めとした多くの魔法使いや魔女は炎凍結呪文などの魔法を使い、死を逃れることが容易でできたからである。そのため、火刑は魔法使いによってほとんど意味の無いものだった。
魔女狩りが激しくなると多くの魔法使いや魔女は、家族を守るために様々な隠匿呪文を使用して対策を講じた。
魔女狩りで捕まる魔法使いはほとんどいなかったが、その悪質な迫害に逃れるべく、魔法学校(イルヴァーモーニー魔法魔術学校)や魔法界の政府機関はマグル社会から離れた場所に設置された。これらの場所は隠匿呪文でマグルには見えないようになっている。
1692年から93年にかけてマサチューセッツで起きたセーレム魔女裁判は魔法界にとっては衝撃的な出来事だった。同年に国際魔法使い機密保持法が制定されたのはこの裁判のトラウマとマグルの迫害から魔法使いを守るという理由からである。魔女狩りによって魔法使いはより団結し、ゴドリックの谷のようなマグルと魔法使いが混雑する村では村の共同体のさらに内側に魔法使いの共同体を作る「共同体の共同体」が一般化していった。
魔女狩りは18世紀頃までは鎮静化していったが、一部では20世紀まで魔女狩りまたはそれに類する行為が行われており、現在でもその影響は残り続けている。