警告!
この記事の内容の少なくとも一部は『ハリー・ポッター:ホグワーツの謎』『ハリー・ポッター:呪文と魔法のパズル』『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』『ホグワーツ・レガシー』からの情報です。この記事の中にはネタバレがあります。 |
"独自の魔法学校を持つ国の数は、持たない国に比べて極わずかです。これは、ほとんどの国の魔法使いがホームスクーリングを選択しているからです。また、ある国の魔法界が小規模であったり、広範囲に渡っていたりするため、通信教育がより費用対効果の高い教育手段であると判断されることもあります。" —魔法学校について [出典]
魔法学校は若い魔法族に魔法教育を施す教育機関である[1]。
国際魔法使い連盟は長い歴史と権威を持つ世界の魔法学校を11校登録している。小規模で規制の緩い教育機関はめったに登録されず、把握は困難である[1]。
しかし世界の大半の国々は独自の魔法学校を持たない。これは世界の大半の魔法族の子供たちはホームスクーリングや通信過程によって教育を受けるためである[1]。魔法学校入学以前の教育もまた、多くの場合は家庭で行われ、非魔法族の学校が利用されることはほとんどない。幼い魔法族は自分の能力を隠しつづけることが困難であり、不必要な注目を集めるリスクが高いからである[2]。
学校の位置[]
以下に列記した連盟登録済の魔法学校の正確な所在地は秘匿されている。これは非魔法族から発見されることを防ぐため、また戦争や国内外の政府による干渉の悪影響から守るためでもあった。連盟登録済の11の魔法学校の全てがそれぞれの歴史の中で魔法戦争の影響や国内外の魔法界の非友好的な注視に悩まされてきた[1]。
一般的に、魔法学校は内陸の山あいに位置した。そのような場所は魔法無しではアクセスしづらく、襲撃された際は防衛しやすい[1]。しかしながら、南硫黄島に位置するマホウトコロやアマゾンの熱帯雨林に位置するカステロブルーシューのような例外もあった。
包括範囲と通例[]
世界の大半の国々には独自の魔法学校が存在せず、それらの国々において魔法族はホームスクーリングや通信教育を選択した[1]。
魔法学校は通常、その拠点となるそれぞれの国から生徒を受け入れているが、中には複数の国、広い地域を対象としていたり、少なくとも選択的に留学生を受け入れることに前向きな学校も存在する。ホグワーツがグレートブリテン島とアイルランド島[3][4]、コルドフストリーツがロシア、マホウトコロが日本からのみ生徒を受け入れていることとは対照的に、カステロブルーシュー、イルヴァーモーニー、ワガドゥーは大陸全土から生徒を受け入れていた[5][6][7]。
もっとも生徒数の少ない魔法学校はマホウトコロ[8]、もっとも生徒数の多い魔法学校はワガドゥーだった[5]。
国際魔法使い連盟の教育局は、世界中の魔法学校、それも最も歴史があり尊敬を集めている11校の目録を作成し、監督する役割を担っていた[1]。 小規模な魔法学校も存在するが、そのようなものはしばしば短命でうまく統制が取れておらず、所在する国の魔法省に登録されることはめったに無かった[1]。このような小規模で未登録の魔法学校の教育の質は疑問視された[1]。 特にアフリカには、ワガドゥーのほかにも小規模な魔法学校が数多くあることが知られていた[5]。ヨーロッパにおけるさまざまな魔法学校については、『ヨーロッパ魔法教育事情調査報告書』という書籍で情報が公開されている[9][10]。
学校間での交流[]
ヨーロッパの三大魔法学校、ボーバトン、ダームストラング、ホグワーツの間では5年毎に三大魔法学校対抗試合(Triwizard Tournament)という催しが行われていた[11]。 各校の代表として1人のチャンピオンが選ばれ[11](1994年大会は例外で、ホグワーツから2人のチャンピオンが出た[12][13])、数々の命がけの試練を受けた[11]。優勝校にはトライウィザードカップが贈呈された[11]。
ホグワーツ、コルドフストリーツ、マホウトコロ、ワガドゥーの間では7年毎に魔法学校魔法薬選手権が開催されていた。優勝校には黄金の大鍋が贈呈された[14]。
ブラジルのカステロブルーシューはヨーロッパの魔法学校との交換留学プログラムを設置していた[7]。また、同校はおそらくホグワーツと提携した国際ペンフレンドプログラムも置いていた[7][15]。 ビル・ウィーズリーは金銭的な理由でカステロブルーシューへの留学を諦めなければならなかった。カステロブルーシュー生であったビルのペンフレンドはそのことに動揺し、彼に耳縮みの呪いの掛かった帽子を送った[7][15]。
ボーバトンも交換留学プログラムを設置していた[16]。
特別な学校[]
魔法界には一般教育とは別に、専門学校も存在していた。それらは箒飛行アカデミー[17]や呪文学校[18]、ユーログリフ特別言語学校[19]、水中呪文を教える学校[20]、ナアスツカデミー魔法動物学学院 [21]、魔法演劇アカデミー[22]などを含んでいた。
既知の魔法学校[]
画像 | 魔法学校 | 所在地 | 包括範囲 | 設立 |
---|---|---|---|---|
ボーバトン魔法アカデミー | ピレネー, フランス[23] | フランス、スペイン、ポルトガル、オランダ、ルクセンブルグ、ベルギー[23] | 不明、 おそくとも1290年代以前[24] | |
カステロブルーシュー | アマゾン熱帯雨林, ブラジル[7] | 南アメリカ全土[7] | 10世紀もしくは11世紀[25] | |
ダームストラング専門学校 | スカンディナビア;ノルウェーもしくはスウェーデンの最北端[26][27][28] | 広く留学生を受け入れているが[10]、北、東ヨーロッパが中心 | 不明、おそくとも1290年代以前[24] | |
ホグワーツ魔法魔術学校 | ハイランド、スコットランド[29] | スコットランド, イングランド, アイルランド, ウェールズ[3][4] | 10世紀後半[30] | |
イルヴァーモーニー魔法魔術学校 | グレイロック山、 アメリカ合衆国[31] | 北アメリカ全土[31] | 17世紀初頭[32] | |
コルドフストリーツ | ロシア | ロシア[33] | 不明 | |
魔法処 | 南硫黄島、日本[8] | 日本[8] | 不明 | |
ワガドゥー | 月の山脈、 ウガンダ[6][5] | アフリカ全土[6][5] | 11世紀以前[34] |
舞台裏[]
- 既知の11大魔法学校の包括範囲は世界地図の半分以上を占めているが、世界ではホームスクーリングおよび通信課程が一般的でほとんどの国の魔法族はそれらを選択する。この二つが両立するということは、広大な範囲を包括している魔法学校もその生徒のほとんどは学校の所在国出身であることを示唆している。実際キャノンにおいて、ボーバトンは所在国フランスの生徒が大半を占めると明言されている[23]。
- 以前、ファンダムにおいてはSalem Witches' Instituteが合衆国にある魔法学校だと考えられることもあったが、J・K・ローリングによるとこれは合衆国の学校(Institute)ではなく英国の婦人会(Women's Institute)であった[35]。
- 魔法学校のない国のマグル生まれがどのように魔法教育を受けているのか、自分の力に気づいていないマグル生まれが存在するのか不明である。これは国際機密保持法に関する問題を引き起こす可能性がある。
- 一つの解決策としては包括範囲の広い他国の魔法学校(例:ベルギーのマグル生まれはボーバトン、カナダのマグル生まれはイルヴァーモーニー、ナイジェリアのマグル生まれはワガドゥーで教育を受けることができる)
- しかし忘れてはならないのが、正史で言及されている11の魔法学校だけが世界に存在する魔法学校ではないということである。世界には“11大魔法学校”に通うことができないもしくは通うことを望まない子供たちの行くより小規模な魔法学校が存在する。アフリカにはワガドゥー以外にも多くの魔法学校が存在する。
- どの魔法学校にも雇われていない独立した教師がマグル生まれの教育に特化している可能性はある。ホグワーツ創設以前の時代、女王メイヴが若いアイルランド人魔法使いに教育を施していたことは有名である。またJ・K・ローリングは魔法界においてホームスクーリングがいまだに一般的であると語っている。
- 1994年の夏まで、ハリー・ポッターはホグワーツ以外の魔法学校についてあまり考えたことがなかった。ハーマイオニー・グレンジャーが「ボーバトンに通っているに違いない」と言った外国人学生たちを見て初めて意識するようになった。
- ボーバトン、ダームストラング、ホグワーツは“ヨーロッパ”の三大魔法学校であると描かれている。つまりユーラシア大陸には1校かそれ以上の魔法学校が存在していると考えられ、そしてその中にはロシアのコルドフストリーツも含まれるだろう。
- 11大魔法学校のうち詳細が判明しているのは8校であり、残りの3校がどこにあるのかはほとんど不明である。しかしJKRはtwitterでそのうちの一つがオーストラリアにあることを示唆している[36]。
登場作品[]
- ハリー・ポッターと賢者の石 (初登場)
- ハリー・ポッターと賢者の石 (映画)
- ハリー・ポッターと賢者の石 (ゲーム)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 (映画)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 (ゲーム)
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (映画)
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (ゲーム)
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット (映画)
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット (ゲーム)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (映画)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (ゲーム)
- ハリー・ポッターと謎のプリンス
- ハリー・ポッターと謎のプリンス (映画)
- ハリー・ポッターと謎のプリンス (ゲーム)
- ハリー・ポッターと死の秘宝
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 (ゲーム)
- ハリー・ポッターと呪いの子
- ハリー・ポッターと呪いの子 (舞台)
- ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 映画オリジナル脚本版 (言及のみ)
- ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 (言及のみ)
- ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 映画オリジナル脚本版
- ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
- 幻の動物とその生息地 (言及のみ)
- クィディッチ今昔 (言及のみ)
- 吟遊詩人ビードルの物語 (言及のみ)
- ポッターモア
- 魔法ワールド
- LEGO Harry Potter: Building the Magical World
- LEGO Harry Potter: Characters of the Magical World
- レゴ ハリー・ポッター
- LEGO Creator: Harry Potter
- LEGO Creator: Harry Potter and the Chamber of Secrets
- LEGO Dimensions
- レゴ ハリー・ポッター 第1章-第4章
- レゴ ハリー・ポッター 第5章-第7章
- ハリー・ポッター クィディッチ・ワールドカップ
- ブック オブ スペルズ (言及のみ)
- Wonderbook: Book of Potions (言及のみ)
- Harry Potter for Kinect
- ファンタスティック・ビーストと魔法使いの事件簿 (言及のみ)
- ハリー・ポッター:ホグワーツの謎
- ハリー・ポッター:魔法同盟
- ハリー・ポッター:呪文と魔法のパズル
- ハリー・ポッター:魔法の覚醒
- ホグワーツ・レガシー
脚注・出典[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 Writing by J. K. Rowling: "Wizarding Schools" at 魔法ワールド
- ↑ テンプレート:JKRS F.A.Q
- ↑ 3.0 3.1 3 July 1999 interview in the Telegraph
- ↑ 4.0 4.1 8 July 2000 South West News Service interview
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 Writing by J. K. Rowling: "Uagadou" at 魔法ワールド
- ↑ 6.0 6.1 6.2 @naunihalpublic Uagadou takes students from all over Africa, but it is in Uganda. #IAgreePottermoreShouldSayThatWillChangeDescription by J. K. Rowling on Twitter.com
- ↑ 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 7.5 Writing by J. K. Rowling: "Castelobruxo" at 魔法ワールド
- ↑ 8.0 8.1 8.2 Writing by J. K. Rowling: "Mahoutokoro" at 魔法ワールド
- ↑ 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第9章 闇の印
- ↑ 10.0 10.1 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第11章 ホグワーツ特急に乗って
- ↑ 11.0 11.1 11.2 11.3 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第12章 三大魔法学校対抗試合
- ↑ 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第16章 炎のゴブレット
- ↑ 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第17章 四人の代表選手
- ↑ Wonderbook: Book of Potions
- ↑ 15.0 15.1 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第7章 バグマンとクラウチ
- ↑ MinaLima Releases Map of the Wizarding World in Paris While J.K. Rowling and Globus Mundi Hint at Future 'Fantastic' Destinations!
- ↑ ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (映画)(この画像を参照)
- ↑ ハリー・ポッターと賢者の石 (ゲーム) - GBC version
- ↑ Harry Potter Limited Edition
- ↑ "Making the Magic Real" presentation by Miraphora Mina and Eduardo Lima, at LeakyCon 2013 (29 June, 2013) (この画像を参照)
- ↑ ハリー・ポッター:魔法同盟 - (SOS Task Force Training - Calamity Essentials II: The Naaszcademy of Magizoology)
- ↑ 『吟遊詩人ビードルの物語』- 豊かな幸運の泉
- ↑ 23.0 23.1 23.2 Writing by J. K. Rowling: "Beauxbatons Academy of Magic" at 魔法ワールド
- ↑ 24.0 24.1 The Triwizard Tournament was founded in the 1290s, according to 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第12章 三大魔法学校対抗試合, implying Hogwarts, Beauxbatons and Durmstrang all existed.
- ↑ Writing by J. K. Rowling: "Castelobruxo" at 魔法ワールド - "The fabulous castle appears to be a ruin to the few Muggle eyes that have ever fallen upon it (a trick shared by Hogwarts; opinion is divided on who got the idea from whom)."
- ↑ Report on Maggie's Cancer Caring Centre reading
- ↑ 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第11章 ホグワーツ特急に乗って: Hermione: "It must be far north because they have fur capes on the uniform list."
- ↑ Writing by J. K. Rowling: "Durmstrang Institute" at 魔法ワールド
- ↑ 1997 interview in The Herald (Glasgow)
- ↑ 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』第9章 壁に書かれた文字 tells us that Slytherin made the Chamber of Secrets over a thousand years before 1992, shortly before he left Hogwarts
- ↑ 31.0 31.1 ポッターモア - News: "Pottermore reveals that Ilvermorny is the North American wizarding school"
- ↑ ポッターモア - Writing by J.K. Rowling: "History of Magic in North America: Seventeenth Century and Beyond"
- ↑ ポッターモア facts from the 2014 UK editions of the Harry Potter books (transcript and link to photographs here)
- ↑ Writing by J. K. Rowling: "Uagadou" at 魔法ワールド - "Africa has a number of smaller wizarding schools [...] there is only one that has stood the test of time (at least a thousand years) and achieved an enviable international reputation: Uagadou."
- ↑ .@jgrahamhutch The Salem Witches' Institute isn't a school, but a joke on the Women's Institute in the UK. by J.K. Rowling on Twitter
- ↑ J.K. Rowling teases Canadian, Australian Wizarding World schools' future reveal at SnitchSeeker
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